「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

ダリナ・アレン著IRISH TRADITIONAL COOKINGを読んでアイリッシュ・シチュー@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2019-06-29 14:29:47 | 食べ物・飲み物
朝から暗い。

雨が降ったりやんだり。



窓を開けているとちょっと涼しいくらい。

本日の音楽はこちら♪



アイルランド料理の先生ダリナ・アレン著の大部な本。

ご近所のYさんという奥様からお借りしたものだ。 Yさん、どうもありがとうございます。



先月、この本にレシピが掲載されている鹿肉のシチューってのを作ってみた。

なかなか大変なレシピだった。

本日はアイリッシュ・シチューだ。

アイリッシュ・シチューって昔はマトンが普通だったらしいが、最近はラムが多用され、ビーフだってアリらしい。

アレン先生の著書のタイトルはアイルランドの伝統的料理というだけあって、アイリッシュ・シチューという表題のあるページには「アイリッシュ・シチューほどいろんなつくり方がある料理もない」という趣旨の説明があるだけだ。



お気持ちはわかる。

日本人が「味噌汁のつくり方」を尋ねられるようなもので、味噌の種類、だしの種類、具の種類まで考えれば、すごい組合せ数になるのと同じ。

香川県人が「讃岐うどんのつくり方」と尋ねられるようなものでもある。

釜玉、ぶっかけ、かけ、生醤油・・・それ以外の変形パターン。

この本に記載された具体的なレシピとしては、バリマロー(地名)・シチューなんてのがあったりする。



あるいはまた、アルスター(これも地名)・シチューなんてのもある。



そこで私はインターネット上で他のアイリッシュ・シチューのレシピも調べてみた。

まぁ~、いろんなのがあるわ。



レシピについては、おおまかに言えば「多くが似たようなもの」と言えるだろうが、細部を見るとかなり違う。

面白いですねえ。



でも家庭料理ってそんなもんなんでしょうね。

肉じゃがみたいなもんですよ。

細かいこと言えばいろいろだ。大筋では同じでも、各家庭にそれぞれのレシピがあるようだ。



中には「ギネスを注げ」とか、「ウスターソースを入れろ」なんてのもあった。

ということで、まずはそれら全体の基本的なポイントを合わせて、そこから最大公約数的エッセンスを抽出して作ってみましょう。

以前にも私は二度ほどアイリッシュ・シチューを作ったことがあるけどね。

その時の作成風景はこんなのだ(↓)。



これもおいしかったなぁ。

素朴で、とにかく何もしないという意味で、やや怠惰なレシピだった。楽で良かった。

生のマトンを入れていきなり煮るだけ。

************************

さて、長野県飯田市の肉店スズキヤさんのマトン・ブロックを解凍。



西友七里ヶ浜店から仕入れてきたタマネギ、ニンジン、メークイン。



タマネギは溶けてしまうだろう。

ニンジンはこんな感じに切ろう。



皮はむいてない。

メークインも皮はむいてない。



どれだけアイリッシュ・シチューのレシピを見ても、「皮をむく」と書いてあった。

しかし気にしない。

あの魯山人先生も「バカの一つ覚えのように皮をむくな。皮とその近くにこそ旨味が詰まっている」みたいな趣旨のことを著書にしたためていた。

と言い訳する。本当は皮をむくのが面倒なのだ。

でも、魯山人先生の考えを知っているだけ、偉いでしょう? 言い訳はできる。

ニンニクをたくさん用意。タマネギと一緒にあとで炒める。



これが本日のマトン・ブロックだ。



適当に切る。



塩と胡椒。



油多めでしっかり焼く。



おぉ、旨そうな画像。



マトンには鍋の中で休憩してもらう。



マトンを出したフライパンで、そのままニンニクを加熱。



そこでタマネギを炒める。



タマネギがしんなりしてきたら終了だ。



それも全部鍋に入れる。



本日もストウブが活躍する。



最後に使うパセリをみじん切りしましょう。



牛のスープ・ストックを使いたいところだが、そんなものはないので、ブイヨンを溶かしたものを注ぐ。

そして煮る。

ニンニクのみじん切りが浮いてくる。



アイリッシュ・シチューにニンニクを使うのだろうか?

でもそう書いてあるレシピ(↓)もたくさんある。



くつくつ煮ましょう。



2時間くらいね。

「おとーさん、遊びませんか?」とドガティ君登場。彼のうしろには彼の好きなおもちゃ。



これだ。ピンクのくまさん(らしき物体)。新ミミガーと呼ぼう。



「ねぇ、おとーさん、遊びませんか?」



わかりましたよ。投げますよ。ドガティ君は取りに行く気まんまん。



投げたら捕まえた。



くわえて走って戻る。



「さぁ、おとーさん、もういちど投げてみよう」



「あるいはおとーさん、取ってみよう」

「だめーーー、本当に取っちゃだめ」



面倒くさいやつだ。

また投げてやる。

ドガティ君が取ってくる。



「おとーさん、また取ってみよう」



「だから本気で取っちゃだめー」



本当に面倒なヤツだ。

ブーケガルニ。



ニンジンとブーケガルニを入れる。



メークインも入れる。この時点で煮始めてから1時間半くらいだ。



クツクツ・クツクツ。



柔らかくなれ、各具材たち。

アイリッシュといえばこれ。世界一おいしいビール。



ギネス・エクストラ・スタウト。

こんなおいしいビールってないね。



アイルランド原産ですよ(↓ 破線で囲まれたところを見て)



テーブルも用意しないと。



あぁ~、ギネスおいし。



メークインの味見。



ほこっ!と崩れた。

うまいなぁ、これは。

では皿に入れましょう。

こりゃまたおいしそうだ。



よく出たマトンの味わい。野菜類の優しさ。

シンプルなレシピはこれだから、いいね。

ストレートに素材の味が出る。



引き続き、雨です。



ながぁーい雨降り。

長野県飯田市の肉店スズキヤさんのマトンを買いたいですか?

こちらです。通販で買えます。

http://www.jingisu.com/
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BARRY'S TEA 1901 MUGが到着@鎌倉七里ガ浜

2019-06-29 04:00:58 | 食べ物・飲み物
私も妻も、朝ごはん時にストロングなミルクティをがぶ飲みする。

香りをストレート(ミルク無し)で味わう紅茶の飲み方とは、正反対。

香りなんかではなく、茶葉を好みの濃さまで多く入れて味をシッカリ出した紅茶に、ミルクもどぼどぼと入れて飲む朝の紅茶。

ちなみに我が家はMIF派閥。

ミルク・イン・ファースト。

ミルクを紅茶より先に入れる派閥に属する。

ミルクティにおいて、ミルクを先に入れるべきか、紅茶を先に入れるべきかという世紀の大問題は長年の論争を経て、今から16年前に決着している。



↑の画像、英国王立化学協会が2003年に発表した「完璧なる一杯の紅茶の淹れ方(How to make a Perfect Cup of Tea)」というプレスリリースにより、ミルクが先であるべきだと結論づけられたのだ。

我が家が属する派閥は正しかったわけだ。

私は普通の牛乳だけを入れるのを好むが、妻は豆乳にシナモン・パウダー(←面倒な飲み方だ)。

いろいろ主張はあれど、「スプーンが立つような」と形容される濃く淹れたミルクティにするのに、我が家はBARRY'S TEA CLASSIC BLEND LEAF TEAを長年使っている。



CTC製法。細かく切られ(Cut)、裂かれて(Tear)、曲げられた(Curl)、安い茶葉。

この茶葉を好みの濃さになるまで、ドバっと使おう。

よく茶葉の適切な量について「1人分にティースプーン1杯の茶葉」なんて説明がある(上の英国王立化学協会のプレス・リリースにもそう書いてある)が、それは非常に不正確な説明だ。

なぜなら・・・

 ● やたら小さなティーカップで紅茶を飲む人もいれば、巨大なマグで飲む人もいる。

 ● ミルクをカップの半分近くまで入れる人もいれば、ミルクを入れない人もいる。

 ● 紅茶の濃さについて個人的な好みの差もある。

つまり人により飲む紅茶の量も好みの濃さも全然違うのだから、それに必要な茶葉の量も全然違うはずでしょうってことだ。

BARRY'S TEAが1901(自社の創業年)Mugというのを販売した。



それを注文した。

カッコよく見えたのでね。

8.99ユーロ。

ひとつ1,000円少しのマグが送られてきた。

いつも茶葉が送られてくるのと同じパッケージだ。



本社からだ。

アイルランドのコーク。



ごくろうさま。

はるばる来たんだねえ、マグちゃんたち。

BARRY'S TEAはInternational Shippingに馴れている。

茶葉なんて特に馴れたものだ。



そしてこうした割れ物も、はるばる送られて来て割れていたことはない。

見事に3つが到着。1901 Mug。



かっこいいでしょう?

表面の仕上げはちょっとマットなイメージ。

これでまたまたミルクティをがぶ飲みだ。



内側は対照的に白くツルッとした仕上げ。



予想以上にいいね。

BARRY'S TEAっていいわぁ♡

以前からある赤と白のマグも参加。



このマグのデザインは、英国の古い標語のポスターのパクリですよ。

オリジナルはこちら(↓)。

第二次世界大戦直前の標語 KEEP CALM AND CARRY ON(騒がず、自身のいつも通りの生活を継続せよくらいの意味)の精神は大事ですよ。



茶葉もハーブティも、BARRY'S TEA。



朝は静かにいつも同じミルクティ。

正にKEEP CALM AND CARRY ON。
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