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「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

William Hogarthのプリントが七里ガ浜に到着 【Tail Piece or The Bathos】

2012-04-30 00:00:10 | モノ・お金
ホガースの版画のプリントを購入したことは、以前このブログにも書いた。それが我が家に到着した。



ホガースの作品は、18世紀当時の英国文化や風俗を説明するための補助的素材として歴史書に登場する。だから我々現代人はホガースに触れる機会がわずかしかない。しかし小林章夫先生のこの本は、専らホガースについて語る本であり、ホガースの生涯の活動を知ることが出来る。



ホガースの時代に一流画家と呼ばれた人の多くは宗教や権力者や大自然に関する題材を神々しく描くことを選んだが、ホガースが題材としたのはほとんどが当時の市井の人々の生活である。



ホガースは油彩画を多く残した。下のYoutubeにあるBBCのプログラムでも、「放蕩息子一代記」(遺産を受け継いだバカ息子が落ちぶれるストーリーを連作した油彩画)なんて作品が紹介されている。



しかしその時代のことを今に伝えているという意味で、より強い印象を残すものは彼の版画作品に多い。下のBeer Steet(左)や Gin Lane(右)が好例だ。どこかで見たことのある人も多いだろう。


<Source: Wikipedia>

小林先生の本でも、ホガース最後の版画作品として「竜頭蛇尾」という作品が紹介されている。



そのプリントを私が今回買ったわけだ。



さっそく飾ってみる。



一般的に「Tail Piece or The Bathos」等と呼ばれている。上端真ん中に小さい字で書いてある「Tail Piece」とは最後に付け足したものの結果として冗長になった状態を指し、下の「Bathos」とはせっかく盛り上がりながらあっけなく熱も冷めた状態で物事が終了することを意味する。息も絶え絶えなのは、時間を司っている時の翁であり、そんな彼もやがて死ぬというなんとも皮肉な作品なのだ。



細部をよく見ると、これはなかなか面白い版画作品である。ホガースの俗っぽさに対し批判的であった当時の芸術界の中心的な人々に対する皮肉でもあるらしい。またこの作品を制作して半年ほどで死んだホガースの気持ちだとも。どこかはかない、彼の他の作品とは少々異なるテイストのある作品となっている。

このホガースのプリントを飾ったことで、こちら側の壁はもう一杯になってしまった。壁面の上の方はいくらでも空いているが、大型のポスター以外は無理な高さだ。この部屋の壁面は他も含め、もう空きスペースがない。



因みに真ん中あたりの下に飾ってあるのは、広重の作品を3枚の絵ハガキにしたもので、それを並べて額装した変わりダネ。いいでしょ?
江戸時代の七里ガ浜の風景で、向こうに小動(こゆるぎ)の岬と江ノ島が見える。



何せ絵ハガキ。安い。額の方がずっと高くついた。
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Back to Basics! 無水調理のタジン鍋で基本中の基本 / 野菜蒸し@七里ガ浜自宅厨房

2012-04-28 00:07:56 | 食べ物・飲み物
無水調理で野菜のみのタジン。



何か落ちないか、せめて油でも飛ばないか・・・とにじり寄るワンコ。



基本中の基本、野菜の蒸し料理。その下準備だ。オリーブオイルで、アンチョビとニンニクのみじん切り及び唐辛子を加熱。



油が跳ねていたぜ、と舌を出して喜ぶ茶々之介。



野菜を。ナス、パプリカ、トマト、キュウリ。それだけだ。そこに酒をかける。後は何もしなくていい。



弱火で行こう。約10分。



湯気が上がる蒸し野菜達。下には野菜から出た水分、わずかな酒、オリーブオイル、ニンニクの混じる液体が溜まっている。かなり魅力的な香りだ。



ここで一旦かき混ぜるのだ。上と下をひっくり返す。
そしてまた10分ほど蒸す。ワンコがうるさい。怖いほど強い視線。でも無視する。



タジン鍋が勝手にぷくぷくやっている。乾燥地帯の調理法は水に関して合理的である。



蒸し上がった。



お好きな乾燥ハーブをどうぞ。こちらはイタリアン・ミックスとオレガノ。ちゃんとしたハーブを入れるなら、蒸す段階から入れてしまおう。乾燥ハーブを使うなら最後に入れれば大丈夫。



私は肉なんて絶対食べない、パーフェクトなベジタリアン(←ウソつき)。

美しいでしょう?
わずかナス2本、キュウリ1本、パプリカ1個、プチトマト5~6個があれば、オトナ2人が腹いっぱいだ。



毎日これを食べていれば健康が保証されそうな、美しく単純なベジタブル料理。タジンがあれば誰でも作れてはずれなし。

私は野菜だけのタジンに飽きた時は、決して肉類を加えることなどなく、白身の魚を使うのみ(←またウソつき)。



このように。やたら調味料やスパイスが多いだけで、プロセスは簡単でしょう? ニンジン焼いて、トマトや漬けた魚のっけて、蒸して。どなたのYoutubeか知らないけれど、無言なのがいいねぇ。それで十分わかるし。
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ロナルド・レーガン・・・から話がそれるが

2012-04-26 00:02:31 | 本/音楽/映画
他人から、ネアカでユーモラスと思われるような人は得である。この人は政敵も多かったが、個人的には多くの人に敬愛された。私も、いつも明るいこの人が好きだった。



昨年の終わりに出た本。なんとなく買ってしまった。



不思議なことにこの人は他人の葬儀に出るのを避ける傾向があったらしい。一緒にしたら叱られそうだが、私もそうだ。

私は葬儀が苦手だ。だからたいした縁もなかった人の葬儀に出るなんて、出来れば避けたい。また逆に、たいして縁もない人に(いや仮に縁がおおいにある人でも)自分が死んだ時に遠路おはるばる運び頂き、悲しんでもらいたいなんて全く思わないので、私の遺言書には「葬儀は不要」と書いてある。人間死んだら終わりなので、わざわざ死んだ私のところまで他人に来てもらい私にお別れをしてもらうことなどおこがましい・・・というか、「お互いもう面倒でしょう?」という気持ちだ。

私の父も同じで、父の口頭での遺言は白州次郎と同じで「葬式不要・戒名不要」。父の死後、私は父に言われたとおりにした。



ついでに言うと結婚披露宴にも、出席することを避けたいと思うものが多い。

大抵の場合、披露宴出席者は新郎あるいは新婦のどちらかのみとどこかで係わりがあった人々というだけで、その多くは相互に顔見知りなわけではない。宴が終わるとまず二度と会うことがないと言うのに、その場限りで一堂に集合させられているわけで、共通の趣味や関心があるわけでもない。さらに出席者も歳をとって来ると、自分より若い新郎新婦には披露宴後個人的に会うことすらなかったりする。そういう無関係な大量の人々に囲まれ、数時間座らされ、決まった料理を食べさせられ、話がでたらめにヘタな人々が次々と紹介する新郎や新婦の独身時代の話、あるいはヘタな歌を延々と聴かされることに耐えらず、こちらは結果として貴重な休暇を失い、しかもお祝いまで差し上げねばならない。

それでも自分が若い時は良かった。なぜなら新郎新婦が自分と同世代で本当の友達であり、その後もたびたび付き合うことになる相手だったからだ。しかし今や有害無益。

なんて憎まれ口を叩いていると、私の周囲はいつも賛否両論。「そのとおり!」というのは、やや年齢高めでやや男性寄り。私を変人扱いするのは、やや年齢低めでやや女性寄りかな。



加えて日本ってどうしてあんなに現金をやりとりするのだろう? 葬式、結婚、入学、就職、出産、新築、医者の謝礼、議員への謝礼、お年玉。相互扶助のひとつとも言えるだろうが、あまりに露骨で拝金主義的と感じるが。

話が元大統領からそれてしまった。いきなり話が戻る。彼は魅力的でかつちょっと変わった人だったようだ。何事も個性が大事。どうぞ、この中公新書をお読みください。
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多忙な現代人向けヘルシー&ライト感覚で作るのに手間いらずな酢豚@七里ガ浜自宅厨房

2012-04-24 00:00:12 | 食べ物・飲み物
健康な体を作ることに熱心な現代人(=特に都会人)は無暗やたらと走ったり、無暗やたらと自転車に乗ったりする。

特にこの国では昔からやたらと自転車が愛好される。スポーツというよりは実用的な使い方だが。



現代人は食事する時もカロリーを気にする。しかしたまにはドッシリ食べてみたい。でもちょっと怖い。そんな現代人(=私は絶対違うが)はどうぞ! ライトで簡単な酢豚! 久しぶりに作った。



醤油、砂糖、酢、ケチャップ、水、片栗粉を調合。



瀬尾先生の「揚げない酢豚」を頂く。適度に真似してつくろう。分量、材料は適当でいい。



ご覧のもの・・・つまり赤いパプリカ、黄色いパプリカ、ピーマン、タマネギをグサグサッと切る。



豚肩ロースのブロックを自分の好きなように切る。



こんな風に。



ワンコが「肉をもらえない」とすねる。



肉に塩コショウして薄ぅ~く小麦粉をつけて、フライパンに少量の油を入れてカリッと焼く。



ワンコはおいしくないおもちゃをイジイジと噛んでいる。



中華鍋で野菜を炒め、肉を戻し、最初に作った調味料を入れて煮立てる。



とろみが出たら、完成。



かんたんだぁ~。なんとも軽い。わたくし的には物足りませんが、健康に気遣いながら少しはガッツリ食べたいスポーツ好きな現代人はどうぞ。

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高価なクルマをタダで借りて、それがその価格なりに機能と快適さを提供してくれることがわかった1週間

2012-04-22 00:00:51 | クルマ
「1週間だけなら、これタダで貸してあげるけど、どぉ?」と聞かれ、私はそのお高いグレードの英国車を借りてみた。

ご覧のとおりのクルマ。ウィンドウは英国のPilkington社製のガラスなのですねえ。



Pilkingtonは、日本板硝子が買収した英国のガラス会社である。しかし買収した後、買収された側の英国人が買収した側の会社の社長に就任した。ところがその後その英国人社長は辞任。さらに外部から米国人社長が招聘されたりもしたが、その社長もつい先日辞任してしまった。混乱を露呈しもともと弱かった日本板硝子の株価はさらに下落。


【Source: モーニングスター】

時代の流れに抗しきれず、嫌々ながら少しだけ崩れて来た日本の鎖国的ビジネス純血主義。そしてそれもすんなりとは崩れない・・・。異文化との溶けあい難さでは、日本は世界一?

世界中のクルマがこんな顔になって来た。これ、私は苦手な顔。



ガラス越しに室内を。



ドアに厚みがあり、ドアを閉めた時の音の低さとその音が室内に伝わる感触にゴージャス感があって良い。外形を小さくする一方、室内を目一杯広くしようとする日本車とはちょっと異なる感覚。

ハンドルの革はかなり良い質感です。



スッキリとした平面的パネル。でもデザインが煩い。シフトレバーもないし。つまりません。個人的感想だけど。



これでエンジン始動もポンッ! キー不要。 最近はこんなのばかり。イヤだわぁ~。



レザーの質感は非常に良いですねえ。その質感だけでなく、やはり実際に座った時の「家具」「イス」としての完成度が高い。長時間ドライブで疲れはかなり少ないだろうなぁ、ということが想像出来る。クルマって、カネを出したら出しただけのことはある、と実感させるところだ。



透明感の高い配色・・・う~ん、これはかなり苦手。



アクセルを1回軽く踏んだだけで、バホォ~ン♪と、我が家から稲村ケ崎まで時速230km/hで行きそうな気配。非常にスムーズ。シフトも心地よい。道路から体に伝わる振動も、このクルマがしっかり作られていることを感じさせる。



ダッシュ・ボード(上の画像)は座席から見てかなり平らに低くフロント・グラスに向かって伸びる。昔ながらの英国車らしい垂直的な木と革の内装というイメージは崩れ去り、すでにかなりのモダン・ブリティッシュ。

「垂直的な木と革の内装」とはつまり、こんな具合(下の画像)。これはかなり昔のXKの内装。こういうのはもはや時代遅れらしい。でも私ならこちらがいいけどな。昔は今みたいにクルマの内装材としての幅広な木をグイグイ曲げることはなかったわけで、その雰囲気を英国車は長い間引きずっていた。最近は変わってしまった。



・・・昔のXKはさておき

どうでしょう? このクルマ。ジャギュアXFです。ジャガーでもジャグワァーでもなく、徳大寺先生風にジャギュアXF。
文句ばかりつけたが、私は買えない。興味ないし、それより何よりお金が足りないし・・・。



こちらがそのクルマ。価格レンジは相当広い。やや高級から、かなりの高級まで。英国のテレビのCMをYoutubeでどうぞ。
ジャギュア・ドット・コー・ドット・ユーケー♪



一番上のクラス(RをつけてXFRという)の車輛価格はこれ。XFのひとつ上、ジャギュアXJが買えちゃうくらいだ。5,000ccの快楽。



エンブレム2個の王室御用達。



XFはロイヤル・ウェディングでもケイト(=王子の奥様)を運んだ。



最新カタログ差し上げましょうか? 私は不要ですし。

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馬モツの甘辛煮を作りながら酔っぱらい、食べながらまた酔っ払う@七里ガ浜自宅厨房

2012-04-20 08:06:33 | 食べ物・飲み物
南信州遠山郷の山肉・ジンギスカン肉専門店スズキヤさんの馬モツ。「モツ肉」は近年人気だが、馬のモツってコリコリしていてなかなかおいしいぞぉ~。たぐるほどの長ぁ潤オい状態から「おたぐり」とも呼ばれる、馬のモツ。



本日の味の決め手はコショウ。カンボジア産のブラック・ペッパー。ご近所 I さんからの頂きもの。コショウは大昔からアジアの貴重な産物。



強い視線。モツ好きな種族がキッチンに登場。



茅ヶ崎の熊澤酒造の美味しいお酒。七里ガ浜の高山商店で買える。飲みながらランチ製作。土曜日の楽しい時間。



塩少々、豆板醤大さじ1杯、ニンニク2~3かけのすり潰し、コショウたくさんを、馬モツに揉みこんでしばらく馴染ませる。



しつこいワンコ。鼻を動かせてクンクン。標準よりかなり高い調理台にも簡単に顎を載せる。そして台の上をぺロリ。ワンコを飼わないお宅の方が見ると卒倒しかねない不潔さ。私は平気。



醤油50cc、みりん100cc、水600ccを沸騰させよう。なんだかキッチンはすごいニオイになって来た。



そこで馬モツを煮る。グツグツと。



たまらん、とーちゃん、モツくれ。がまん出来ないから。情けない顔。



昔から世界を旅して料理エッセイを書き続けて来た西川氏。文庫本化で読者も増える。



使っている湯呑。妻の嫁入り道具。



煮詰めよう。水気がなくなるまで。どろぉ~りとなるまで。



水気がなくなったら、ブラックペッパーをさらにガリガリとやってよく混ぜる。



好みで七味やネギ、あるいは白ゴマを。



サラダも酒も。腹いっぱいの土曜日となった。昼間から酔っ払い。



スズキヤさんのウェブサイトはこちら。通販も可能だ。
http://www.jingisu.com/

あぁ~おいしいなぁ、ウマのモツ。

私、このウマの歌、大好きです。噴き出してしまう歌詞。ウマナミナノネ~~♪ アナタトォッテモォ~♪

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内澤旬子著 「飼い喰い」 (三匹の豚とわたし)

2012-04-19 00:00:28 | 本/音楽/映画
とても面白い本を読んだ。飼い喰い。タイトルから想像されるのは、バイオレンス系のどぎついフィクション。



・・・そんなわけない。天下の岩波書店の本だから。日経新聞の書評を見ていた妻が「これが絶対面白いはずだ」というので、購入。



著者である内澤さんの書いた「世界紀行」なる本は文庫本になっているくらいだから、彼女のファンも多いのかもしれない。別に専門というわけではなく、ライターとして様々な取材をなさって来た方らしい。

豚に愛を。



ヒューイ・ルイスの歌声は力強い畜産ビジネスのイメージ。

内澤さんは家畜としての豚に深い関心を抱いた。飼ってつぶして食べるということは世界中で日常的に起こっているが、1人の人がそれ全部を経験するということはあまりない。内澤さんは自身でそれ全部を経験することを希望し、実際にやってみて記録した。



内澤さんは絵がとても上手で、写真よりもよくわかる。



さばく風景も写真よりリアル。



言うことをきかない100kg近い3頭の巨体とそれらが大量に出す糞尿にまみれてそれらを育て上げたとは、俄かに信じ難いスラッとした方らしい。飼ってつぶして食べた豚の頭蓋骨と一緒の記念写真。



豚を育てた内澤さんは淡々としている。それでもその途中であるいは最後に思うことはいろいろとあって、読んでいる私もいろいろと考える。



普段スーパーで買うパックに入った鶏、豚、牛を見て、私は一々考え込むことはない。でもこの画像のように、鹿の前脚ブロックとか馬のモツなんて食べると、食肉に加工されてしまった動物の生前の状態やそれが生きていた環境に思いを馳せることになり、「お蔭さまで」と思ったりもする。



内澤さんは、この本の最後では日本の養豚産業の将来まで考えて憂えておられる。私はせいぜい鹿食免かな。



内澤さんのブログ http://kemonomici.exblog.jp/
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カメラ買い替え  Nikon 1 J1

2012-04-18 00:00:02 | モノ・お金
デジカメを買い替えた。今度のはニコンの製品だ。友人のNat氏が 「おちゃさん、カメラ買いなよ。全然違うから。買ったら買っただけのことあるから」 としつこくアドバイスするので買ってみたら・・・ホントだ、違うわ!

すでに、このブログに貼りつけた画像の撮影でも使っている。例えば二つ前の鶏の照焼きの記事の画像は、その新しいカメラによるものだ。因みに下の画像は、残念ながら古いカメラによるものである。



私にとってニコンは2度目。私のカメラ履歴を書くと、小学生の時おもちゃのようなカメラを父にもらったのが最初。その後高校生の時に一眼レフを初めて購入した。それがキャノン。そして20代でミノルタ、30代に入ってキャノン、その後は最初のニコン。ずっとアナログの一眼レフが続いた。世の中がデジタル時代になると私はカメラに関心を失い「どうせネット上に小さな画像で載せるだけだから」とほとんど最低価格と言えるものばかりを買って来た。壊れたら買い替えるという具合で、富士フイルムやキャノンを買ったように思う。最近まではカシオ。

1973年に私は中学生だった。ポール・サイモンの当時のヒット曲「僕のコダクローム」が私の記憶に強く残っている。その歌詞に「ニコン・カメラ」という言葉が出て来たからだ。ただしポール・サイモンは「ニコン・カメラ」ではなく「ナァ~イコン・キャメラ」と歌うが。



【Youtube開始から42秒あたりから、以下の歌詞が始まる】

Kodachrome
They give us those nice bright colors
They give us the greens of summers
Makes you think all the world's
A sunny day, oh yeah!
I got a NIKON CAMERA (← ここ。聞こえたでしょ? ナァ~イコン・キャメラ♪)
I love to take a photograph
So mama don't take my Kodachrome away

40年前にニコンは高級機種を生みだす世界的ハイテク企業だったわけだ。中学生だった私は、この歌詞に我が国の「ニコン」が登場することが誇らしかった。その後ニコンは相当弱体化した。ところが・・・最近は随分と元気が良くなって来た。一方、この曲のタイトルそのものでもある世界的巨大企業コダックは徐々に衰退、ついに最近ダメになってしまった。世の中、わからんもんである・・・。数十年単位でのビジネスの盛衰を感じさせるこの曲。



今度買ったカメラでは、こんな画像(↑)も撮れるらしい。いや、それはその人のテクニックによる。

今度買ったカメラを使うと、笑顔がステキな人(↓)になれるらしい。いや、それもその人の身体的素材の良しあしによる。



私が買ったのはJ1。カラーはブラックを選んだ。



Amazonでクリック! その翌日には届いた。ネットとすごい物流システムの発展のお蔭だ。税と送料込みで28,800円。



春です。「僕のコダクローム」を歌いながら、数十年単位の企業の盛衰を考え、撮影に出かけましょう。
この歌、エンディングでは Mama, don't take my Kodachrome away♪ と繰り返される。なんだかコダックのその後を予言したかのような歌だ。
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タイ料理ガッパオの旨さの謎@七里ガ浜自宅厨房

2012-04-17 00:00:21 | 食べ物・飲み物
日差しが眩しく暖かい春。これまでこのブログに何度も登場したガッパオ&ご飯だが、また毎週のようにそれを食べる季節がやって来た。別に食べないといけないわけじゃないが。



タイ国に思いを馳せて・・・って行ったことないんだなぁ・・・私。



しかしあの旨さはどこから来るのか? どうしてあんなに旨いのか? 具材をかきまぜて食べる混沌とした味。我々日本人にとって意外な食材が見事に組み合わされた香りのハーモニー。
タツローお兄さんの1人音楽をどうぞ♪



いろいろと作り方はあれど、我が家ではいつも七里ガ浜で手に入る簡単な材料だけで非常にお安く作っている。それでもいくつか材料が要る。

バジルの葉。これがまずは大量に要る。これを炒めるなんて最初は不思議な行為のように思えたが、今では我が家の定番だ。独特な香りの源はこれだ。



買いだめしたタイ産のジャスミン・ライス。神戸のインド料理屋から買った。これを炊いた時の強い香りがガッパオによく合うのだ。



ピーマンを切ったものが沢山入る。しかしこれが味に決定的な影響を残しているわけではない。



これは必要だ。唐辛子。これが効いていないと旨くない。



味の決め手はほぼ、ここか。オイスターソースとナンプラー。そして手前のニンニク。これも大量にすり潰す。



唐辛子はこのように細かく砕こう。



ここが不思議だが、何の肉でもいい。2種類をミックスしても問題なし。何でも美味しく食べられ、とにかく挽肉であればオッケー。これは豚肉。最近、豚のミンチは鶏のミンチよりも安いので、我が家では多用される。



バジルを細かく切ったところだ。すごいニオイがキッチンに広がる。



オイスターソースとナンプラーと大量の砂糖と酒。これが味の決め手。しかしこれと炒めたバジルがどうして調和するのかがよくわからず、いつも不思議に思う。でもとにかく常においしいのだ。これをよく混ぜる。



このようにね。
 


中華鍋の中で大量のニンニクと唐辛子が熱せられているところ。スゴイニオイデス。目が痛いくらい。



豚肉を炒め、ピーマンを炒め、先ほどの調味料を入れて、全体を炒める。香りのハーモニー第一段階。



何でもいいから何か欲しい!・・・と茶々之介。



ここらでタマゴも用意しましょ。



黄色い目玉のウルウル目玉焼き。ご飯と一緒に溶かしこんで食べるのが大事。完熟目玉焼きにならないように。



何か落ちてないかしら・・・・。



最後にバジルを入れる。ここで香りの強烈なハーモニーが完成する。



たまらないにニオイの調和。完成である。これだけでもおいしい。



タイ米の香りと目玉焼きのサポートを得て、ますます美味しくなるガッパオ。



調理人は2人分作った。



どうですか? キレイでしょ?



タマゴを崩して混ぜて食べよう。甘ぁ~くて、辛ぁ~くて、タイ米の香りやバジルの香り。ウマ過ぎだ!!!!



勢いで御馳走様!



たまりません。各種の強い味と香りが見事に混じり合うガッパオ。
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雨の日は鶏の照焼き丼@七里ガ浜自宅厨房

2012-04-15 05:26:31 | 食べ物・飲み物
昨日は朝から雨。一日中雨だった。



住宅街のサクラの花が散ってしまうじゃないか! せっかく咲いたのに。



春の優しい雨が続く日は、ミレイユ・マチューの優しい声で♪



30年以上前、学生時代に買ったLPレコードに、この曲が入っていたのを思い出す。当時のフランス語の先生(フランス人)に「ミレイユ・マチューっていい声ですね」と言ったら、「彼女は歌が下手くそ。日本の郷ひろみ(当時)みたい(先生、それは失礼だぞ!)。本当に上手いのは、例えばバルバラとかムスタキ。あなたもバルバラかムスタキを聴け、シル・ヴ・プレ」とおせっかいな答えが返って来た。

雨降る日にはガツン!と鶏の照焼き丼。



オレは寒い、オレは退屈。雨が嫌い。



茶々之介さん、寝ています。



dancyu5月号。肉料理の対決で金持ちvs庶民。今回の特集はよく出来ている。50,000円のステーキと600円のショウガ焼き。どっちがおいしいか? どちらもおいしいのである。



庶民派で行こう! 「お買得」とあるくらいのお安い鶏モモ肉を使う。西友七里ガ浜店で463円。これだけでたっぷり二人分だ。



レシピは簡単。フライパンに油を入れて熱し、小さく切った鶏肉を皮の方から焼きはじめる。

火は弱めにね。一番困るのは表面が焦げてしまい、中に火が通らないこと。だから最初は弱めの火でじっくり焼こう。



皮が焼けて来たらひっくり返して、表裏しっかり焼こう。鶏肉が半ばまで焼けて来たら、ネギを加えて同様に焼く。



醤油大さじ2.5杯、みりん大さじ4杯、砂糖大さじ1杯。それらを煮たてて、からませている。片栗粉が油で揚がり、調味料の旨味を吸ってくれる。



丼のご飯の上に載せて、ほら、出来上がり。照りがいいでしょう? これが旨味をまとっている状態。七味をかけよう。



こうやって画像を見ていて、上から海苔をかければよかったかなぁ・・・とも思う。

お安く旨い、庶民派肉料理。



ご飯に載せずにそのまま食べれば、焼き鳥風の酒のつまみになるよ。

ヘンな焼き鳥屋さんより、よほどおいしく食べられる。しかも簡単&格安。かつ家でそれをつまみに酔っぱらえば、外で酔うより安くなるのでますます経済的だ。しかもいつでも寝られる。今時ミレイユ・マチューを聴きながら酔っ払える場所もなかなかないし。
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