「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)に住む夫婦の生活。その食べ物、犬、酒、クルマ、家。ただその生活をダラダラと書きとめるブログ。

サクラ・サクラ

2008-03-30 07:42:05 | 環境・土地

ここ、西武七里ガ浜住宅地も桜が満開だが・・・どうもピークを迎えつつあるようだ。今日の天気は下り坂。どうしていつも桜のシーズンって、気温がスッと下がったり、雨が多かったりするのだろう。「世の中いいことずくめ」なんてことは決して無いように出来ているのだなぁ。

この桜は昨日土曜日の撮影。住宅地中心部の商店街にあるお好み焼き店「うさぎ家」さんで、広島風お好み焼き(イカ天入り、ただし2倍量)といういつものモノを食べ、生ビール2杯で上機嫌になり、お店の前で勢いに乗って撮影したものだ。
お近くの方でまだ見ていない方は早めにどうぞ。
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Butlers

2008-03-29 15:46:44 | 食べ物・飲み物

日本は豊かな国なので世界中の食材が集まる。ある程度努力すれば、ほとんどどんな種類の食材も手に入る。しかしそのために食卓にのぼる輸入食材が増えて、食料自給率はどんどん下がり、一方で食料品やその原材料の価格は、新興国の経済発展とともに世界的に高騰を続けている。こんなことで我が国1億2000万人のための食料は、有事に確保出来るのだろうか。

なんとも危険な状態であると憂慮しながらも、我ら夫婦は輸入食料品が大好きである。そして日本でも簡単に真似出来そうで意外と出来ないものがお菓子であると考える。クッキーなどは、やはり輸入品においしいものが多い。もうひとつがチョコレートだ。これこそ伝統という感じである。スイスやベルギーにおいしいものが多い。香港のペニンシュラも有名だ。

チョコレートも世界の有名店が日本に店を出している。またデパートでも買える。私もおおよそ全部のチョコ・メーカーを知っている、と思っていた。ところが知らないメーカーがあった。アイルランドのButlersである。私がかつて働いていた英国の資産運用会社のお偉いさん(イングランド人)が久しぶりに来日して「アイルランドのチョコだよ」と言いながら、おみやげとしてこのButlersのチョコを1箱くれた。昨日のことだ。日本からでも通販で買えるようだ。すでに4個食べてしまった。残るは3個。もっと食べたい・・・。Butlersに興味がある方はこのページのリンクからどうぞ。
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近所の店

2008-03-29 14:08:40 | 

桜が満開である。画像は本日お昼の西武七里ガ浜住宅地の中心部にある商店街と桜並木。

日本中同じ景色になりつつある。クルマでサッと乗り付けられるような、広い車道に沿いの駐車場つき大型店舗、あるいはスーパーばかりが目立つようになった。そうしたお店の多くはチェーン店であり、したがって日本中同じような景色になってしまうのである。そして家から歩いて行くような近所の商店は、どうも分が悪い。

なるべく近所のお店を利用したいものである。近所の店がなくなって困るのは、自分自身であるからして、可能な限り近所でモノを買うことにしている。近所のお店の顔なじみになると、いろいろと知識ももらえるし、何かあった時、助けてももらえる。皆さん、是非近所の店を大切にして下さい。

西武七里ガ浜住宅地の商店全部ではないが、その多くが七里ガ浜商店会に属している。今日もその商店街の飲食店でお昼を食べ、買い物をした。
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テレビ

2008-03-22 15:02:20 | 内装・インテリア

10年くらい前のことだ。ヨーロッパの多くのお屋敷に「お宅拝見」の如く訪問をして、その内容を記録するという本(いったい何の本だったか忘れてしまった)を読んだことがある。その本に、家の中におけるテレビに対する取り扱いについて、面白い記述があった。その本の作者が気づいたことは「ヨーロッパのお屋敷にはテレビがない」ということである。もちろんお屋敷にも人がちゃんと住んでいるのに、である。

また別の本(それもまた何の本だったか忘れてしまった)を読むと、こう書いてあった。「英国の下層階級の家ではキッチンや食堂、あるいは居間のような誰もがいる場所にテレビがあり、家族の誰かが家にいる限り多くの時間帯においてテレビがON状態になっている。中流階級の家の中では極めてプライベートな空間と言える寝室にテレビがあり、そこで就寝前あたりに静かにテレビを見ている。上流階級の家では、テレビはせいぜい目につかないところにひっそりと置いてあるくらいで、無い家も多い。」

これを読んで私は愕然とした。日本でも海外でも、この本で言うところの「中流」や「上流」階級の家庭を、私は訪問したことがないということが判明したからである。また当時の私の家のスタイルはズバリ「下層階級」に属するものであることも判明した。

確かに海外であるレベル以上のホテルに泊まると、テレビは見えないところに仕舞われている。日本でも外資系の高級ホテルに泊まるとたいていそうだ。テレビに限らず、電化製品というモノはたいていデザイン的に「見苦しい」モノという感覚があるのだろう。そうした観点からは、パソコンやプリンターなどはおそらく最悪な外観を呈していると言えるのではないか。ヨーロッパでは19世紀と変わらぬインテリア・スタイルを持続させている部屋など当たり前のようにあるだろうが、わずかこの100年もたたない間に出て来た様々な電化製品は、そんな部屋の中でどんなにがんばってもデザイン的に馴染まないのであろう。日本の家屋の内側は、外側と同様、戦後に和洋新旧様々なスタイルが混然一体となってしまったので、逆にそこにどんな新しい電化製品が来ようが違和感がない、と言うか、それくらい混乱してしまっているのであろう。

我が家ではテレビをあまり見ない。毎週あるいは毎日必ず見るという番組がないのである。だからやってみた。ホテルの真似をして、テレビを片付けてしまったのだ。壁の中の収納に扉をつけ、その中にテレビを仕舞った。画像は、2つある収納扉の左側をちょっと開けた状態。右側は閉めたままである。テレビがのぞいていて、その上が書棚になっている。両方を開ければテレビが見られるのである。両方を閉めれば収納扉がずらっと並ぶだけで、「見苦しい(?)」テレビは消え失せて極めてスッキリした外観となる。おかげでテレビを見る時間がますます少なくなった。それで済んでいるのだから、それに越したことはない。テレビから得られる情報の大半は、不要だと言うことなのだろう。
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芝生の調整

2008-03-20 07:51:54 | 


芝生の調整をした。冬の間は淡く黄色っぽくなって、ほとんど伸びることもなかった庭の芝生だが、春になると徐々に緑色が強くなって来る。芝生が植えつけられたのは昨年2月。その後春から秋の間にほとんどの部分で芝生はぐんぐん成長したが、一方で枯れてうまく成長しない部分があったり、地面に凹凸のひどい部分が出て来た。

そこでまたもや西武園芸七里ガ浜店に助けを求めた。私は芝生の調整の経験がなく、本を見ながらやってもなかなかうまく行かないであろうとの想像もあり、まずはプロに頼み、その技を実地に学ぶ(というか盗む)という魂胆である。画像は平田店長が美しく仕上げてくれた芝生の調整後の状態。芝生を張り替えて、目土を補い、凹凸を修正。お見事!残念ながらそれを見ていた私が、技を十分習得することが出来たとは言えない。作業をひと目見て「なかなか難しそうだ」ということがわかってしまった。なんでもそうなのだ。プロはプロで、同じようなレヴェルの仕事を素人が真似しようとしても、スグには無理なのである。それでも次回は自分でやってみようと思っている。



春になると庭に登場するのがこの子達。ケロケロ。カエルである。動きは極めて緩慢。頭の先からお尻までで最長20cmくらい。立派な風貌である。この住宅街が雑木林だった頃からの先住民なのだろう。西武七里ガ浜住宅街の真ん中あたりに、ほぼ南北の方向に走る「緑のプロムナード」と呼ばれる遊歩道がある。クルマは侵入禁止なので歩きやすい。両側に様々な植木が植わっていて、多くの人が散歩している。平田店長によれば、どうもそのプロムナードあたりが彼らの本拠地らしい。そこは土も木も豊富だ。そして彼らはプロムナード周辺のお宅の庭や道路にも遠征するのである。昨年は暖かく2月には登場したが、今年の登場は3月上旬であった。
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英国車の誘惑(9)

2008-03-16 07:48:01 | クルマ

昨日ジャガーXKクーペに「触る」機会があった。運転したわけではない。もちろん買ったわけではない。ドアを開けてみたり、後ろのハッチを開けてみたりしただけである。先週に続いて1000万円を軽く超える高価なクルマに触れ、眺めていると、金銭感覚が麻痺して来る。800万円くらいで買えるそこそこ良い型のBMWが安く感じられてしまうから不思議だ。と大きく出てみたが、実際私はそれすらも買えない(涙)。

XKの濃いグリーンの塗装が美しかった。2005年に現行型が発表されている。実は私は前の型がもっと好きである。大きく変わるわけではないが。現行型の2ドア・クーペでは、このXKかイタリアのマセラッティあたりが最も優美だと思っている。それぞれの時代に支配的なクルマのスタイルは変わるが、あまり急速に変わられても困る。例えば、多くの登山靴やスポーツ靴の最近のデザインに私はどうも馴染めず「あんなデザインがいつまでも続くわけない」と思う。クルマのデザインについても同様な印象がある。しかしこの2ブランドはどことなくクラシカルで優美なテイストを残している気がする。

さて「英国車の誘惑」もこれで終わりだ。読んで下さった方は一日あたり30~80名いらっしゃるようだが、どうも有難うございました。

今回もCDのご紹介。これをかければ車内には英国が漂い、アナタ自身の英語力も少しはパワーアップする。マイ・フェア・レディはブロードウェイ製のミュージカルだが、アイルランド生まれのジョージ・バーナード・ショウがロンドンを舞台にして書いたピグマリオンという作品をベースにしている。私はこのミュージカルが好きで、学生の時に画像にあるLPレコードを輸入盤で購入して、繰り返し聞いていた。舞台のオリジナル・キャスト盤である。思い出の音楽なのだ。今ではCDになっていて、簡単に買える。

ブロードウェイの初演は1956年のはずだが、このCD(もともとはLPレコード)が録音されたのは1959年で、当時のロンドン公演を務めたキャスト達によるものだ。ジュリー・アンドリューズとレックス・ハリソンが主演である。1964年にオードリー・ヘップバーンとレックス・ハリソン主演で映画化されたので、日本ではそちらの方が有名だろう。

英語の勉強にどうぞ:
In Hertford, Hereford and Hampshire, hurricanes hardly (ever) happen♪
No one taught him "take" instead of "tike"♪
The rain in Spain stays mainly in the plane♪
I could have danced all night♪
I've grown accustomed to her face♪
How kind of you to let me come♪
Wouldn't it be lovely♪
I am winging higher than the birds♪
Why can't a woman be more like a man♪
Where the devil are my slippers♪
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英国車の誘惑(8)

2008-03-09 15:52:10 | クルマ

七里ガ浜に住んでいて「得したな」と思うことはほとんどない。海が簡単に見られることぐらいだろうか。でもたまに「得した」と思うことがある。鎌倉プリンスホテルが近くにあることだ。西武グループが深く傷つき、プリンスホテルも多くが売却されたが、鎌倉プリンスは健在である。あの映画、失楽園でも使われた海辺のホテルだ。今も都心からちょっと離れたリゾートとして来客も多いので、売却されずに済んだのであろう。鎌倉プリンスの玄関口のだだっ広い駐車場では、ジャガー湘南が、時々ジャガー展示会を催している。この週末3月8日、9日はその展示会だった。

私も行ってみた。ジャガーの新型車XFと並んでX、Xエステート、XJ、XKクーペが置いてあった。そしてもうひとつ。名車アストン・マーチンである(画像)。私も乗り込んでみた。すごいインテリアだった。革張りの贅沢。オーダーしてから何ヶ月かは待たねばならないという。エンジンをかけてみた。ブホホホホ~という低い音。定員2名。後部座席なんてのはない。ご覧のモデルは一番安いもの。それでも1,500万円はする。これこそ英国車。雰囲気を味わおう。

いつかは所有してみたいクルマだ。しかし我が家には大型犬がいる。当分はワゴン車しか選択はない。その前にお金もない。購入を検討しても無駄だ。
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英国車の誘惑(7:オマケ編)

2008-03-08 06:18:04 | クルマ
すでに述べたように、英国車の将来は旧来からの英国車ファンが望むような方向には進まないと思う。それでも車内の英国ムードを盛り上げてくれるCDを3枚だけご紹介する!



まずはPomp and Circumstance(威風堂々)。有名なのでご存知の方も多いだろう。Sir Edward Elgarによりこの曲がつくられたのが20世紀になったばかりの頃。英国車の誘惑(3)で紹介したRoyal Automobile Clubのクラブハウスが建造された頃でもある。英国の歴史の転換点とも言える。Elgarは恥ずかしげもなく、というか、これでもかこれでもかと華やかさを演出する。この前後の時代の英国の詩人にも時々見られるが「至上の国」を謳い上げているかのようだ。英国力が爆発するCD。ショルティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。2番目のエニグマ変奏曲(これはシカゴ響)などとともにどうぞ。ショルティにもSirがつくが彼はハンガリー出身だ。



次は「鉄の女」と呼ばれた強烈な英国首相Margaret Thatcherの3枚組みCD。意外にマギーは歌がうまく、グリーンス・リーヴズ他を歌っている・・・というのはウソ。これは彼女の演説集「The Great Speeches」である。聞き入ってしまう立派な英語。もっとも彼女の若い頃の話し方は、かなり早口でアクセントもあまりキレイではない。しかしその後彼女は政治家としての階段を登る途中で、話し方のトレーニングを受けたという。このCDにある音源の多くはトレーニング後の彼女のものである。やはり政治家の演説は聴衆を揺さぶらなければ面白くはならない。福田首相もボソボソしゃべってないで、これを聞いてhow to speakを勉強してみてはどうだろうか。



Ian Bostridgeって誰?という方も多いと思う。彼は英国人である。背が高く痩せてひょろひょろしたテノール歌手だ。かなり変わったキャリアの持ち主でオックスフォードとケンブリッジで学んでいて、オックスフォードでは博士号を取得している。彼の論文は立派な本になっている。Witchcraft and Its Transformations, C.1650-C.1750 。なんと魔術に関する歴史書である。テノールと言ってもパヴァロッチなどを思い浮かべてはいけない。あちらが陽光ならこちらは月光。あちらが大輪のひまわりならこちらは北イングランドで寒風に吹かれるヒースである。かなり暗い。ご覧のCDはベンジャミン・ブリテンの歌曲集。サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルのたいへん豪華な演奏がついて来る。緻密な英国人ラトルと機械のように動いてしまうベルリン・フィルの演奏が聞けて、仮にBostridge博士の歌がなくても価値がありそうな、これもまたなんとも英国らしい一品。
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英国車の誘惑(6)

2008-03-05 18:42:34 | クルマ

英国車の誘惑(3)で、私の好きな英国車についての特徴を挙げた。それらはいずれも動力性能やボディ剛性などカタログ的スペックに関するものではなく、あくまで感覚的なものだった。しかしそうした特徴を、現代の英国車が今後も持ち続けるべきなのだろうか。それら特徴は、私を含む多くの英国車ファンの単なる懐古趣味に過ぎないのではないだろうか。

一昨日フォルクスワーゲンがポルシェの完全な子会社となることが決まった。この場合はたまたまドイツのメーカーによる同国メーカーの買収だが、自動車産業のグローバルな再編はこれからもどんどん進む。そんな中で英国ブランドが、英国というひとつの国の過去のクルマの特徴を温存し、それを自社ブランドのクルマのスタイルに強烈に織り込み続けることが出来るだろうか。

話は変わるがトヨタはクルマづくりがすごく上手な会社である。クルマの各部分について日本人ドライバーの好みの最大公約数みたいなものを良くまとめて、その集合体ともいえるクルマを作り出す。だから出来上がったクルマは世界的にもよく売れるが、そのクルマに強烈な個性を多く見ることは出来ない。

話がまた変わる。ごく最近モデルを一新して展示会を盛んにやっている英国ブランドのクルマが、ジャガーXFである。このクルマの画像を初めて見た時に私が思ったことは「トヨタのレクサス最新モデルにそっくり!」であった。結局英国車ブランドも「売れていくら」のものであり、市場を無視出来ず、グローバルな流れからも離れられない。ジャガーはランド・ローバーと同じくフォードから間もなくインドのタタ・グループに売却される。そのことで、どうも気楽になったらしく、イアン・カラム(ジャガー社のデザイン部門のヘッド)は先月英国フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューに答え、過去にデトロイトから「英国的レトロ趣味とも言うべきデザインの押し付けがあった」と認めてしまっている。つまり英国人を代表するクルマ・デザイナーも、多くの人が「クラシカルで心地よい英国的趣味」と形容するようなクルマを、必ずしも作ろうとしているわけではないのだ。そうであるとすれば、英国ブランドのクルマ達の将来は、私のような人間にとってますます暗い。

デザイン的問題だけではない。すでに書いたロンドン市長ケン・リヴィングストンのそれのように、C(排気ガス)への嫌悪感が今後ますます高まるとすれば、英国ブランドの代表格、スポーティーなアストン・マーチンも、華麗な4WDのレンジ・ローバーも、乗って楽しい大きなガソリン車はほとんど死に絶えてしまう。

背が高く重量が嵩む4WDを嫌悪する傾向はすでに高まっている。そんな4WDに反対するTシャツも英米では売られ始めている。こうしたクルマも都心からは何年かかけて消えて行く運命にあるのかもしれない。前々回挙げた毛皮のコートが消えたという例と同様だ。今の禁煙の傾向と同じだとも言える。それぞれの時代に支配的なモノの考え方は、ファッションと同様に急に変化し、ものすごいスピードで走り出すことがある。

先日BBCのTVニュースでも、ロンドンの厳しい排気ガス規制の話題にからめ、ポルシェ・カイエンやレンジ・ローバーがロンドン市街を走る映像が繰り返し流されていた。画像はCマークのついたロンドン中心部の道路である。Congestion Charge(排ガス税)を徴収されるゾーン標示である(排ガスが同様に深刻な23区内でも、こうしたものはまだ見かけない)。こんなところでずっとレンジ・ローバーに乗り続けるための、経済的負担と周囲の視線を受けることの心理的負担は重い。

日本でも、背の高い4WDを23区内で乗りまわすことが「恥ずかしい」とみなされる日がいきなり来るかもしれないのである。ハイブリッドやディーゼル、あるいはエタノール。これらの増勢は必至である。加えてエンジンや車体のダウンサイジングも進むだろう。私のようなクルマ好きにとっては、なんともつまらなくなって行く感じがするのだが、一方で致し方ないことだとも思っている。
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英国車の誘惑(5)

2008-03-01 21:46:36 | クルマ

前回の「英国車の誘惑(4)」で書いた、クルマのCO2排出を抑えようとする傾向はこれからも変わらないだろう。未来のクルマは否応なしに、環境に配慮したものにならざるを得ない。そんな傾向にあって英国ブランドのクルマ達は不利である。

英国ブランドにも様々なクルマがあっただろうが、現在そのクルマ達は外国資本の傘下で、ブランドを利用してかろうじて生き残っているわけだ。わざわざブランドを利用するのだから、乗って楽しいかあるいは快適なクルマになる。つまり平均的に言って排気量が大きくなることは避けられない。レンジ・ローバーのような外見の大きな4輪駆動か、アストン・マーチンのようなスーパー・エンジン付き2ドア・クーペか、ジャガーXJのような会社の社長さんが運転手つきで乗りそうな静かで大きく落ち着いた4ドア・セダンであることが多い。これらはロンドンで導入が予定される新税制の下ではあまりに不利である。

排ガス規制で世界最先端を行く都市ロンドンの新税制の影響で、ロンドンを走るクルマのうち英国車が少なくなって来たら、どうなるのだろうか。外国資本傘下でかろうじて生き残るブランドとしての英国車を、ロンドンで見かけることが少なくなった時、それでも外国人は英国車のイメージを明確に持ち、英国車を購入することが出来るだろうか。

ただでさえ英国車は不幸であると思う。私のクルマもイングランドの工場で生産されたコンパクトな英国車だが、不思議なことがいくつかある。英国は日本と同じでクルマは左車線を走るので、ハンドルは右側についている。私のクルマも右ハンドルであるが、方向指示器のレバーはハンドルの左横、ワイパーのレバーは右横についている。これらは通常の右ハンドルのクルマとは逆のつけ方である。またボンネットを開けるレバーは助手席の横にあり、運転席からは操作出来ない。

これらの不合理な特徴はいずれも、左ハンドルのクルマのハンドル位置を左から右へ付け替えて日本に輸出したケースに類似するものだ。右ハンドルの国である英国のクルマにどうしてこうしたことが起こったか。理由はマーケットである。今や英国車オーナーは英国よりも米国に圧倒的多数がいるのだ。私のクルマは米国向け仕様で基本設計がなされ、それを右ハンドルに転向したものなのだ。本拠地英国でもこれで販売されている。

こうしたことを観察すると、英国車が外国資本の下でそれが持つ独特のテイストを利用して、外国人に多く購入されかろうじて生き残っている実情が見えて来る。新税制でロンドンを走る英国車が激減した時、外国の英国車愛好者達はどう反応するだろうか。それでも英国車は生き残るのだろうか。あるいは英国車はエンジンの小さい、BMW傘下のMINIだけになってしまうのか。あるいはまた違う道を見出すのだろうか。

これは我々日本人にとって笑い話ではない。経済的に発展した後、相対的に衰退しているという意味では、19世紀から20世紀の変わり目の英国と、今の日本は同じである。トヨタは利益の記録を更新中だが、日本の人口は減り、トヨタの自動車販売量は今や日本より海外の方が多い時代である。トヨタのクルマが左ハンドル仕様を基本設計とする時代も近いのかもしれない。グローバル化する経済で大成功を収めるには不可避なことなのである。うれしいような悲しいような。

画像は英国AA(Automobile Association)のエンブレムである。これをつけたクルマなら、事故や故障で立ち往生しても大丈夫。それがバッキンガム宮殿の前であれ、スコットランドの荒野のヒースだらけの岩山の上であれ、ウェールズの古城の濠の中であれ、七里ガ浜の砂だらけの海岸であれ(それはどうか?)、親切なAAの係員が「May I help you?」と助けに来てくれる。ひょっとしたら、七里ガ浜にもAAの人が来てくれるかもしれないので、私も自分のクルマにこれをつけている。
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