「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

本を読んだり、インターネットで調べたり@鎌倉七里ガ浜

2024-06-22 11:52:51 | 建築外観・構造
なぜか、王宮の花火をどうぞ♪

Handel: Music for the Royal Fireworks, HWV 351 - I. Ouverture 


英国っぽいわ♪ ヘンデルはドイツ生まれらしいが、英国に帰化していて英国的だよね。

最近家を建てた、あるいは今後建てる予定という人が読んで、「目からうろこが落ちたような気分」になるという本を読んでみた。

次々と日本の家づくりの常識を覆す本だ。

内山里江(建築家)著、家は南向きじゃなくていい(講談社)。


それは正しい。南向きである必要などないと私も思うが、日本中どこを見ても、南を至上の方角と崇める宗教みたいな状況である。

こちら(↓)は私が以前実際に住んでいた住宅地だ。道路は見事に正確に南北あるいは東西を向いて直線で作られていて、各敷地は長方形で、その敷地の中で住宅は可能な限り北に寄せて建てられ、南になるべく庭を確保しようとする。

したがって北道路の敷地の住宅は北側の道路に限りなく寄って配置される。その住宅は道路に向かってわざわざ背中を向けたようなデザインになる。しかし道路を挟んで向かいの南道路の敷地の住宅は道路に沿って前庭が大きく確保されて住宅も道路を向いて開放的にデザインされる。

【Google】

東西を貫く道路では、それを挟んで南北で住宅が対照的な様子を見せるのが、日本の住宅地なのである。

面白いのは東道路と西道路の敷地の住宅で、これは道路に対して横を向いて立ったようなデザインになりがちだ。

そして人気があるのは南道路の敷地である。

昔から日本はそうだったかというと、そうではない。


少なくとも江戸期の武家の住宅は、方角とは無関係に道路に向かって前庭を確保し開放的にデザインされていた。

景観の公共性、道路に向かっての礼節が確保されていたわけだ。

その時代、住宅の配置やデザインについては、方角とは無関係に、道路から見た家並みとしての全体の景観に配慮したものだったのだねえ。



これ(下)は英国の住宅地(ロンドン郊外)。

【Google】

これ(下)はイタリアの住宅地(ミラノ郊外)。


【Google】

方角なんて関係ないのである。

南をありがたがってその光を取り入れようとするが、道路から見た景観を無視する住宅が並ぶ街って、おそらく世界的に日本以外にあまりない。そして江戸時代以前の日本にもそれはなかった(農家は別)。

そもそも敷物も、革製ソファも、木製家具も、日本の強い直射日光なんて毎日浴びていたら一部だけ日焼けしてしまって使えなくなる。少なくとも数十年使うのだから。日本で長年使われたアンティーク製品に、敷物や木製家具の流通量が少なく焼き物等が多い理由はそこにあるのかもしれない。

こちら(下)はロンドン郊外の住宅地。みんな道路を向けてデザインされている。どの方向の敷地、道路付きであれ、前面の公道に向けて住宅が開放的デザインで建てられる。北道路だから背中向けて建ってるなんてことはないのである。


【Google】

で、話を戻すと、これは楽しい本である。


設計士の悩みや本音がよく出ている。

設計士は施主のために住宅を設計するのが仕事だ。わけがわからない施主の無謀な要望に対し、施主を怒らせないで施主を正しく誘導するのに、設計士は苦労しているのだ。

なぜ日本人は「家づくり」に失敗するのか・・・「とりあえず住宅展示場」という罠。


そりゃそうだ。

住宅展示場なんて行かなくても家は建つし、住宅展示場に行くとハウスメーカーの都合による余計な知識ばかりインプットされちゃって良くない。まず最初にハウスメーカーの営業社員の話を聞くのではなく、手始めに建築家の本でも読んだ方がいいに決まっている。そんなの当たり前じゃんと思うが、どうも世間では「とりあえず住宅展示場」という罠に陥ることが、一般的に見られるらしい。

住宅展示場にいるハウスメーカーの営業担当者と密にコミュニケーションをとり始めると、その形のままことが進み、施主にとっての家づくりという作業が完了してしまう。

荒っぽい言い方をすると、ハウスメーカーの設計士は、施主の無謀でバラバラなリクエストを最大限、自社に用意された建材やデザインのベースに押し込むことが仕事になってしまっている。「自由設計」を謳っていても、どのメーカーも基本的なスタイルはあるからね。

施主と設計士(あるいはその代役を十分果たしうる住宅建築業の方々)が相対して徹底的に話し合いながら、家を一から作ってゆき、設計士が施主の守護者という立場で、設計から始まり、工事全体を最後まで監理するという、本来は当たり前な住宅建築のプロセスが、ハウスメーカーと契約することでなくなってしまうことを本来の設計士である著者は懸念しているのである。

ハウスメーカーの営業マン経由で同社内の設計士に家づくりをまかせることは、スポーツに例えると敵方のチーム・メンバーのひとりに試合の審判を依頼するようなものなのだ。

窓のつくりすぎ。「大開口がほしい」の罠。これもそのとおり。


直射日光より「明かりだまり」と下のページ左端にあるが、これもまた全くそのとおり。


直射日光は要らない。

このお宅は北側の窓から見事に採光して室内を十分明るくしている、高度なデザイン。これなら家の中が暑くもならない。

そもそも日光は時期によっては北からも差す。昨日は夏至だった。

鎌倉市七里ガ浜東の夏至の日の出や日の入りはこの角度だ。暑い時期は、日中暑くならない朝夕の時間帯に、北からも日照を取り入れることもできる。その時期の昼間の直射日光など不要なだけ。



設計士ならではだ。施主をうまく誘導して日照に関してデザインをまとめていて、このあたりはお見事。

玄関ドアに飾りはいらない。


著者によれば、玄関ドアは何もない平面なのがいいらしい。ガラスも無いのがいいらしい。

理由は、掃除しないと汚れが目立つし(それはそのとおり)、ガラスがあると盗難に入られやすいからだとおっしゃる。

ここには、私は同意できないな。

我が家(というか私)は楕円形のガラスが好き。


木製の同じようなデザインのドアが自宅にも原村の山荘にもついている。

玄関ドアの汚れが気になるなら、拭けば良い。家の中だって掃除しなきゃ汚くなるわけで、それと同じだ。


ガラスがついていたら盗難にあうという著者の説明は、あまりロジカルでない。

ガラスがあろうがなかろうが、鉄製のバールがあればドアなんて施錠されていても開けられてしまうのだ。そんなの常識である。そして盗難をしようとする者たちはそれを持っている。

もしガラスが付いた玄関ドアが危険なら、日本中に大量にある掃き出し窓(床からある窓で、人が立ったまま外と内を出入りできるスライド式窓)の方がもっと危険であり、「掃き出し窓を作るのは止めましょう」とアドバイスする方が理にかなっている。

因みに我が家も山荘も、掃き出し窓はない。勝手口もない。

バルコニーやベランダは家の寿命を縮める危険があると著者は言う。



全く同感だな。

木造建築では特にそうだ。外に飛び出したバルコニーだけが腐ってそれを作り変える修理になることは多く、それは莫大な費用がかかる。また家の本体とバルコニーのつなぎ目や、バルコニーに面してつけられた掃き出し窓の建具の隙間から雨水が壁の中に流れ込んで中で腐ってしまうこともよくある。1階の居室の上が2階のバルコニーなんてつくりも雨漏りが多い。雨漏りは家を腐らせる。

「でも洗濯物を干すのにバルコニーは必要」という施主が多いらしい。特に集合住宅に長年住んだ人がそう言うらしい。ベランダに慣れ親しんじゃったんだねえ。

じゃあどうすればいいのか? 著者は最初から間取りを考えて家をつくり、室内に干せと言う。今や24時間換気の時代。日光に洗濯物を当てないと殺菌効果が得られない、なんてことはない。昔のふとん叩きみたいな話だ。今じゃふとん叩きをする人はいない。

洗面台周りの鏡の裏の収納は、一時期、利口なスペース確保としてもてはやされたらしい。


でも著者の指摘のとおりで、いろいろと問題はある。

私も使ったことがない。

著者はテラスを推薦する。それは私も同意するなあ。


私にはそもそも庭で食事するという趣味がないので、テラスも必要ないけれど、もしウッドデッキを作るなら、それよりも、しっかりしたテラスをテラコッタ風のタイルであるいはレンガで使って作ってしまった方が、長年使った場合のその後のメンテナンスが楽だと思うわ。

ウッドデッキって使用された木材の種類と保護塗料の塗布の頻度にもよるが、早いと10年前に腐り始める。そしてそれを再度作り直すには恐ろしい額の金が必要となる。だったらテラスがいいんじゃないのかね。

二世帯住宅の設計の要は、設計士が、施主の代表者だけではなく、親子世代の家族みんなからのヒアリングの機会を持つことらしい。


それはそうでしょうねえ。打合せの席で、設計士の目の前で施主である親と子がバトルらしい(笑)。設計士も大変だ。世代が違うと考えていることは違うから。

それにそもそも二世帯住宅は多少無理を含んでいるし。親子で年が30~40歳違ったりする。しかし日本の住宅建替えサイクルはほぼ30年だ。そうだとすると、例えば70歳の親と35歳の子が建てた二世帯住宅って、それが建替えサイクル満了を迎えるはるか前、どちらかというと建ててから早いうちに、二世帯が予定通り全員揃って同時にそこに住むことが難しくなったりする。しかも子世代の子(親世代にとっての孫)はすごいスピードで成長する。それら三世代の変化を同時に一軒の家でコントロールするのは熟慮を必要とするが、熟慮したところで完璧なのは無理だ。

すると二世帯住宅の使い方にもよるのだが、二世帯で造った一軒家の半分が早くも空いてしまうことはよくある話だ。そしてそこをどうするか?という問題になる。

設計士もいろいろと大変なのだ。考えることはいっぱい。

読み終えたのでこの本を書棚に片づけようとウロウロしてしたら、ドガティ君が見ていた。「何してるの?」と。



書棚に本を入れたら、珍しい本が目に入った。

大貫昭彦著「鎌倉もののふと伝説の道を歩く」(実業之日本社)。


まだ私が逗子市民だった頃、鎌倉に土地を買ったがまだ家が建ってない状態で、広島県にある自動車メーカー(つまりはマツダ)本社に出張した時、広島市内で買ったと記憶する。

鎌倉の歴史的な場所を短く多数解説するだけの退屈な本なのだが、そんな本だからこそ、鎌倉の川を8つの水系として列挙して説明している。

この中では私が個人的に好きなのは5の音無川だ。


なにせいつも散歩しながら眺めている川である。


江ノ電も次々とすぐ近くを通る。


現在の住居表示で言うと、稲村ガ崎5丁目のあたりから流れ出して、多くが暗渠を通り、抜け出たらこんな段差を落ちてすぐ海に注ぐ川だ。


しかしなんか風情があるんだな。


山から水が湧き出て細い急流となり、やがて平地に下りて里や街中をゆっくりと流れて川幅を太くしながら海へそそぐという、普通の川なら少なくとも数十キロにわたって経る変化を短距離で一気に経験する川だ。

そこがすごい。見ていて面白い。

すぐに海だ。



音無川の水源とされるのは、かつて北条時頼が開基となって建てられた聖福寺のあたり。

今ではその寺がどこにあったか正確な位置はさっぱりわからず、その址とされる碑が我が住宅地に建っているだけ。


聖福寺址と呼ばれている。


しかし地名的には歴史的に聖福寺ではなく、正福寺と書かれて来たらしい。


この聖福寺址とされる場所も現在は正福寺公園と呼ばれている。


国土地理院の1965~1968年版地図にも、当時飯野不動産が開発した住宅地(現在の稲村ガ崎5丁目の住宅地の一部、画像の中央)のあたりに正福寺と書いてある。



すぐ近くには古くからの熊野権現社がある。


このあたりが水源らしく、近くには小さな滝があったらしいよ。

ところで、先ほどの地図(下)は私が現在住んでいる場所でもある。



しかし現在のこのあたりの住所である鎌倉市稲村ガ崎1~5丁目、鎌倉市七里ガ浜東1~5丁目は、この地図では見られない。

そうなのです、七里ヶ浜も稲村ヶ崎も古来からの場所の名前であって、住所区分ではなかったのだ。

現在稲村ガ崎とされる住所のほとんどは、かつては極楽寺の一部であって、1969年に稲村ガ崎に変更が行われている。


【鎌倉市役所】

現在七里ガ浜東と呼ばれている場所の多くも同様で、以前は腰越か津と呼ばれていた場所である。

【鎌倉市役所】

かつては腰越や津という村があった。稲村ヶ崎は単なる岬の名前である。

そんなところに音無川の水源がある。

しかし鎌倉市内で最も面白いのは逆川だろう。

鎌倉市大町から流れ出て、鎌倉市内中心部を流れてやがて鎌倉の中心的河川である滑川に合流するが、その流れ方が変わっている。

大町の奥から流れだして来て、一旦下の画像の①まで南西に下るが、そこから直角に北西に上がりだして、②まで行ってからようやく再び南西に下がるのである。



東北西の3方向が山で、南が海という鎌倉にしては不思議な流れ方の逆川。

先日も撮影したねえ。

こんなところで直角に曲がり、常識には逆らう方向に流れて行く川だ。


鎌倉市中心部の浜側はかなりの高さの砂丘があり、その最高部に一の鳥居がある。



そこから北へ(鶴岡八幡宮方面へ)向かうと今度は上がるのではなく地勢が下がって行く。一の鳥居がある場所が高いのだ。

その一の鳥居があるのが、下の地図の①である。海抜9.4mだ。このあたりとしては相当高い。


②が8.5mで、③が10.0m。

②③は線路上だしね。かなり高い。①②③を中心にして、そこから北へ行っても南に行っても海抜が低くなるのがこのあたり。東西に広がって砂丘が高くなっている。

そしてその高い砂丘を避けるように、逆川は苦労して途中北上しながら流れているのである(笑)。

地形って面白い。
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乾正雄著「街並の年齢(中世の町は美しい)」 寺倉力著「湘南に家を持つ」 バリーズ・ティー到着@鎌倉七里ガ浜

2024-03-22 09:14:41 | 建築外観・構造
いい本を読んだなぁ。20年ほど前に出た本なんだけどね。

著者は乾正雄先生。建築の先生であり、その中でも照明に関する著書が目立っている。

建築だけでなく音楽、絵画、文学、歴史等に精通する乾先生が、その総合力を駆使して「街並を語る」ところが、この本の魅力なのだ。

私はこれまでに乾先生の照明に関する本を2冊読んだだけだったので、今回この本で、乾先生のまたちょっと違った面を知ることになった。


乾先生によれば中世の町が世界のどこでも美しいらしい。

時代的にその前でもその後でもなく、中世の町。


町並みの美しさの元は、街並みにある程度の秩序があることから来る。

その秩序のためには街並に利用される建築素材や外観の様式デザインに、一定のリズムや歴史的蓄積が必要で、それは中世以前では難しいことだったらしい。

また中世より後の工業が発展した時代も違った意味で却って無秩序になってしまうという。

ちょっと古い画像だが、これは東京駅東側から見た正面の八重洲。東京の玄関口からして、この状況。



これは工業化以降のひとつの無秩序な風景。

だから中世が良いらしい。


個人の権利を無視するような政治的な面がありながらも、街並としての景観的美醜に関しては、逆に個人の経済的権利が優先されてしまう日本等アジアの混沌に比較すれば、西欧には秩序がある。

しかし相対的に街並が秩序だった西欧においても、経済的発展に伴い、その秩序が徐々に崩れて来ている。先生によれば「マンダラ(ごった煮とでも言うかな?)化が進んで来ている」とのことだ。


乾先生は応援材料をあちこちから引き出して来て使いながら、街並が美しくなる条件を語る。

読み進めていると、乾先生のこの本の中で、私が最近読んだばかりの吉田健一氏(吉田茂の息子で英文学者)の本のことが突然出て来たので驚いた。



この本で吉田健一氏は彼にしてはめずらしく、住宅建築や街並について少し語っている。そのひとつは、都市や住宅の古さということであった。どんなものだって、できてすぐは落ち着きも趣もないという説明である。

(ここで話が乾正雄先生の本に戻る(笑))ところが困ったことに、今の日本の住宅の内も外も工業製品だらけになってしまっている。木材や石やレンガや土と異なり、工業製品は古くなると経年劣化の味わいが出るということはなく、新品の状態が最も美しく見えるようにできていて、建材は新品が最上、住宅も街並も竣工直後がベストであって、あとは年を経て味わいが増すことはなく、ただ日焼けしてボロボロと劣化するだけ。メンテナンス工事でなんとかそれを遅らせることはできるが。



だから「耐震性構造」を増強しながら、「長期保証!」をハウスメーカーが謳い、金具や樹脂や接着剤をいっぱい使った家が、新たな今風デザインでどんどん建つのだが、実態的にはそれらの家が長寿にはなっておらず、寿命を全うしないうちに多くが建て替えられてしまう。それは竣工直後がベストであとは劣化するだけの家が持つ宿命らしい。

構成要素である住宅がそんな具合であるからして、その集合体である街並が成熟して秩序を保つなんてことはまったくなく、どんどん無秩序さは増すばかり。

現代の耐震規制も適用されておらず、ハウスメーカーや大手建設会社が誇る最新工法でもなく、金属で木材を締め付けてもおらず、鉄骨でもコンクリートでも樹脂でもない、巨大な建長寺三門(「山門」とも書く)が、江戸時代から数多くの大地震を経て、そのまま普通に建っていて、それはますます美しい。経年劣化が美しさにプラスに働く。これが本来の理想形だ。



一方「最新耐震構造」であるはずの住宅を30年周期で建て替えている日本の建築業界。これに対して、乾先生は「このままではもはやいけない時代になったよ」と警鐘を鳴らすのでした。

地球温暖化、大量の建築資材の消費とその廃棄物処理・・・。

環境的にも景観的にもまずいでしょう。いつまで経っても成熟できないというか、劣化する景観、街並。

こちら(↓)も最近再読した本である。

これも20年ほど前のものだ。私が鎌倉市内に家を探し始めた頃(2004年)に購入したものだった。



全国で販売されている雑誌湘南スタイルによく登場なさる寺倉力さんの著書である。

その後鎌倉の土地ってプチバブルを経験し、少し地価が上がり、でも2008年あたりがピークで、そこからまた下げて低迷。しかし5~6年前からぐいぐい上がって来た。



不思議なもんだね。

七里ガ浜、七里ガ浜東地区についても、寺倉さんの言及がある。


我が七里ガ浜住宅地の山側、鎌倉山を切り崩して開発差し止めの訴訟問題になったことなども扱われていて、硬派な文章にもなっている。

寺倉さんが湘南に住宅を求めるにあたって、相談した相手である野口薫さんって方がまた魅力的だ。

「やめた方がいいね」



そういうことをズバズバ言う人だ。

単に土地の形状や不動産としての問題だけではなく、その土地を買いそこをあれこれ手を加えて住宅を建てた時に、隣人がどう思うか? 何か問題はないのか? というところまで含めてしっかり考えてアドバイスされている。

周囲とのつながり、つまり景観や環境を考えることが出来る建築業界の関係者なのである。

近頃の業者さんのほとんどを占めると思われる、売れればいいじゃん、それで儲かればいいじゃんという、多くとはまったく異なるスタイル。これぞ街並を考えるってことだね。

ところで鎌倉市風致地区の規制をご存じだろうか?


鎌倉市の海寄りな地区のほとんどが2種、3種、4種の風致地区となる。

それらは戸建ての住宅の場合、敷地面積の20%は緑地でおおわれていないといけない。


仮に100坪の敷地なら20坪は緑地でないといけない。

仮に70坪の敷地なら、そこに高木5本、中木9本、他にも低木が必要だ。


高木5本、中木9本・・・って結構大変だね。もしできなければその替わりに芝生にすることも可能だ。

この考え方は大事である。昨年夏の猛暑を考えてみましょう。このまま放置したら今後気温はどうなるか?

最近は、敷地の多くあるいは全部をコンクリートや樹脂で覆ってしまうやり方がこの近所でも見られる。雑草の処理を避けようとするからだ。

しかしそれは風致地区の緑化率ルールに反してもいる。地球環境的にもまずいし、そもそも違法だ。

バリーズ・ティーの茶葉が届いた。


アイルランドのコークからだ。


おなじみの紅茶。

リーフ・ティーだ。


これで今後しばらくは、朝食時の茶葉の心配をしなくて済む。


おいしく紅茶を飲むための注意書きがある。


こちらはバリーズ・ティーの歴史だ。



アイルランドの茶葉はアフリカ産のものが多くブレンドされているね。

Barry's Tea, every detail matters

動画(↑)を御覧くださいね。
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鎌倉七里ガ浜:ガルバリウム鋼板によるカバー工法の屋根葺き替え / 格安な買い物 / 弁当内のスパゲティ

2022-10-05 12:57:41 | 建築外観・構造
雨の鎌倉市。


軒を滑り落ちた雨が樋に入るが、雨量が多いので全部は樋で処理し切れず一部が樋から落ちて来る。


我が家は3カ月ほど前に屋根の葺き替えを行ったことは、このブログに以前書いた。

もともとはアスファルトシングル(↓の画像で①)だったが、それを外すことなく、その上にルーフィング(防水)シート(②)を貼り、さらにその上にガルバリウム鋼板を貼ったのである。いわゆるカバー工法というやつだ。


ということで我が家の屋根は現在下から
1.野地板(木材)
2.ルーフィング・シート
3.アスファルト・シングル
4.ルーフィング・シート
5.ガルバリウム鋼板
という5層構造になっている。

ガルバリウム鋼板にした理由は以下の2点だった:
1.耐久性
2.耐風性

ガルバリウム鋼板にすることで懸念されたことも2点あった:
1.金属だから雨音が大きく響くのではないか?
2.同様に金属だから熱を持ちやすく屋内が熱くなるのではないか?


この懸念はまったく杞憂に終わった。

既存屋根材を残したまま工事する5層のカバー工法が良かったのだろうと思っている。

だから新築工事のお宅で、最初から屋根をガルバリウム鋼板で葺いた場合は、結果が同じになるとは限らないだろうね。


まず雨音については以前と変わらない。屋根材が金属に変わったのだからして、雨音は外では大きくなっているのかもしれない。しかしガルバリウム鋼板の下には幾層もの屋根材がはさまり、屋内にいる我々には雨音は以前のままである。

変化があったのは熱だ。2階の居室の気温である。ガルバリウム鋼板自体が以前の屋根材であるアスファルト・シングルと比べて熱を持ちやすいかどうかという知識を私は持っていない。

しかし以前からの屋根材であるアスファルトシングルをそのまま残して、その上にガルバリウム鋼板を葺いた我が家の場合、この夏の2階の居室の気温は、明らかに以前より低い。全然違う。屋根材が何層にも分厚くなっただけ、断熱の効果は如実にあるね。


ガルバリウム鋼板をカバー工法で使ったことは、我が家には良い結果をもたらした。

「屋根もわざわざ山梨県のブレイスさんに頼むのって、どうかな?(遠過ぎて、気の毒なので)」と思ったけど、結果は私には幸いした。ブレイスの代表の丸山さんは「めんどくさぁ~」と思ったかもしれないけど(笑)。


西友でお買い物。我が家がよく買うものが、赤札付き(特価)で売られていた。


上の画像で、赤線を引いた3つの商品がそれだ。

①キッコーマン豆乳1リットル 178円
②午後の紅茶無糖2リットル   108円
③日清デカうまWマヨソース焼そば 100円

豆乳は毎日飲む。安い時はまとめ買い。4本買っちゃった。


休肝日にがぶ飲みする無糖の午後ティー。


無糖だなんて、健康に気を使うように見せておいて、こちらも(↓)。


だって100円だったんだもん。

しかもこんなのも(↓)。さらに安い。


日清のデカうまWマヨソース焼そばはごらんのように出来上がる。


こういうの旨いよねー。

のどにつっかえるので、午後ティーを飲みながらね。


ドガティ君が「いいなぁ・・・」と見ている。


お替りはこちら。カレーヌードル。


お湯入れて3分。なんて簡単な。


で、これがまた結構イケるのよ。

日本のことをよく知っていて、日本語もまったく上手なあるアメリカ人が、私に「初めて日本に来た時、コンビニで買うお弁当の中で例えばハンバーグなんかの下にスパゲティが入っていたりするがあの意味がわからなかったが、今ではわかっている」と言った。

「同じようなことを私もしているなーー」と私も思った、本日の朝ごはん。ツルツルすべる皿の上にソーセージを置いて、その上に一部マフィンを載せるように置いた。


正確に言うと、ツルツルの滑る皿の上にケチャップを付けて、その上にソーセージを置いて(ソーセージはケチャップによりほぼ固定される)、そのソーセージにマフィンを一部もたれかけさせることで、マフィンも固定されるという構造(笑)。


これによりこのツルツルの皿の中の世界で一番大きなマフィンが、私が皿をキッチンから食卓へ運ぶ途中で大きく動き、野菜に触れたりすることを防いでいるのでした。

それを見て、私は先の弁当内のスパゲティの話を思い出した。


ヨーグルトも欠かさない。


ミルクティもね。ただしソイミルク。


朝ごはんの風景でした。
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八ケ岳山麓の工務店ブレイスによる外壁および木部の塗装@鎌倉七里ガ浜

2022-05-31 11:00:30 | 建築外観・構造
山梨県北杜市にあるブレイス(工務店の屋号)の丸山さんに建てていただいたこの自宅も、竣工から15年を過ぎた。

そこで外壁を塗りなおしてもらうことにした。その最終的な色について太陽光のもとで細かくテストをした上で決定したことは、以前このブログにも書いた。

今度は白い壁だ。


いままでの外観とはまったく違うのである。

・・・というのは、ウソ。


これは最初の塗料で、下塗りの状態だ。

塗料が他へ付着してはいけないから、窓や屋根や細かいところをすべてビニールで覆ってある。


全体が白いねぇ。


白も似合うなぁと思った。


一人の塗装屋さんがほとんど全部を担当しておられた。

それもすべて手を使って、ローラーで塗る作業だ。

職人さんは馴れておられるのだろうが、それでもきっと腕が疲れるだろうね。だって1日中ローラーを持った手を上げたまま、上下左右に動かしているのだよ。それが何日も続くし。

私なんて、生垣をハサミで刈り込む時にわずか数時間で気絶しそうになるくらいだ。


下塗りが乾いたら、また別の日に中塗り(↓)だ。


画像はないが、最初に外壁全体の洗浄がある。

それから下塗り(白)、中塗り(土色)、上塗り(土色)となる。

中塗りが乾くと、同じ塗料で上塗りが出来る。

中塗りや上塗りに使用される塗料は、先日ブレイスの丸山さんや塗装屋さんと、入念にテストを重ねて選んだ塗料である。


小さな色見本で選んで塗装工事が終わってみたらまったく想定外な色でした。。。的な失敗にはならないはず。そう思っていたが、実際に塗ったものを見ると、想像以上に上出来だった。色が微妙なものを選んでいるので心配だったが、まったく問題なし。

というわけで、順調に中塗りが進んだ。家全体が土色になって行く。

塗装と言っても、多くの方が想像されるものではない。

1.吹付工事ではなく、職人さんがローラーを使い塗って行く。
2.油性塗料ではなく、水性塗料を使う。
3.したがって驚くほど音がしないし、匂いもしない。


ほぼ無臭のものをローラーで静かに塗って行くだけ。


塗装工事はご近所にいろいろとご迷惑をかけるものだが、これは気分的に楽だ。

中塗りがどんどん進んで行く。


事前に丹念なテストを重ねただけあって、微妙な色合いがうまく出た。

ブレイスの丸山さん、塗装屋さんに感謝である。

湘南の塗装屋さん、職人さんだけでなく、ブレイスの丸山さんも八ヶ岳の麓から途中何度も来てくださった。

庭では、グレビレア・エレガンスちゃんも次々と機嫌よく開花している。


ウルフアイの葉はこの時期が一番きれいだ。


小さなヤマアジサイが木陰でつぼみをつけた。


なぜかクリロー(クリスマス・ローズ)が一部開花中。


話はまったく変わるが、先日原村の魅力的なお店、MIC HOUSEで食べたサバとキャベツのピリ辛炒めを再現したい。これがおいしかったのだ。

外では塗装作業が続く。

私は屋内でニンニク、唐辛子からスタートして、野菜を炒める。そこにサバ味噌煮缶の中身を汁ごと全部入れる。


炒める。

ドガティ君が見に来る。



終わりだ。


ではまた外壁塗装の話に戻る。

塗装作業中はずっと窓にビニールが貼られているから、まるで雪国にでもなったみたいな状態だ。窓は開けられない。中からは外が白く見える。


外から見るとこんなのだ。


まだ一部の外壁が、白い下塗りのままである。


この時点で木部に関しては、軒裏の塗装が終わったが、それ以外の玄関ドアやその周りの木部の塗装が終わっていなかった。


そこを引き続きやっていただくことになる。


まもなく窓やドアのビニールも取れるよ。


玄関ドアの周りの壁が下塗りの白から、中塗りや上塗りの土色に変わったね。


これでビニールも剥がせる。

この部分(↓)は後日塗装をかける。


さて、順番にビニールを剥がそう。


窓から外が見えるようになった。

玄関ドアからもビニールがとれた。


次はこのドアも塗装される。

昨年暮れのリスの駆除、今年に入っての屋根工事、そして外部の塗装工事。

それもいよいよ最終局面だ。


途中で塗料が切れた。

下の画像で土色の部分が中塗り、上塗りを終えた部分で、白い部分が下塗りまでしか終わっていないところだ。


塗料が到着次第、続きの作業を行う予定。

軒下のこういう木部はこれから塗装する。


その塗装後の画像がこちらだ。日照が違う画像だが、二つを比べれば木部の塗装がなされたことがわかる。


ギリギリまでシールやビニールが貼られたいた箇所のシールやビニールが剥がされ、際のわずかなところが塗装され、端っこまでバシッと決まる。


これが塗料ね。このローラーの手作業だ。


ローラーと外壁材次第で、変化に富んだこともできるんですねー。

こんなのもある。ご覧ください(↓)。

How To Use Berger's Select Heavy Texture For Textured Walls | Berger Paints Arabia

 

我が家は新築時の左官工事でかなり個性的な下地があるので、そこにあらたに塗料をかけることで済む。

木部はすべてキシラデコールによる塗装である。


シッカリ、かつムラなく塗られたね。

さすがプロフェッショナル。どうもありがとうございます。


これでまた何年か安心できる。


この足場がある景色にも慣れてしまった。


ついでに物置までキシラデコールを塗ってもらっちゃった。


数日かかって作業が終了した。

職人さんにお礼を述べた。その職人さんはお帰りになった。

周囲を見て回りましょう。


樋(金属製)もしっかり塗られているね。


木部もしっとりとした。


これは玄関廻りの軒裏。


二階に上がる。


丁寧に塗ってあるね。


屋根工事が終わり、外壁塗装が終わり、バシッと自宅が引き締まった。

ついでに近隣を眺める。


これでしばらくは安心できるね。


全体のチェックが終了。

足場から降りる。


これでブレイスの丸山さんが最終チェックをしてくださる。

それでOKなら足場も撤去される。


自宅は新しく生まれ変わったみたいで、なんかうれしいな。

その後ブレイスの丸山さんが確認に来られた。

その結果、追加的に細部の左官工事が行われ、その上に塗装工事が再び行われた。

そして再びブレイスの丸山さんが最後の確認に来られた。そしてやっとオッケーが出た。半年前の足場の組上げ以降、何度もわざわざ八ヶ岳の麓から鎌倉までお運び頂き、ありがとうございました。

めしだ、めし。ひるめし!! ブレイスの丸山さんと私は七里ガ浜東のラーメン店Awanoutaへ行く。

ふたりとも、同じランチセットを頼んだ。

まずはから揚げ。


ミニ丼。


ホルモンBLACKだ。


7種の醤油と魚介のスープ。うまい。

おまけに高品質なホルモン入り。シマチヨウらしいな。

食べ過ぎかも・・・(笑)。いつもおいしいAwanouta。

ということで、ブレイスの丸山さんの監督下、我が家の屋根も外壁も新しくなりましたぁ~♪

めでたい!! やはりこの家を作ってくれた人が、リフォームも細かく面倒見て下さると安心だ。丸山さん、「八ヶ岳山麓⇔鎌倉」を何度も往復して頂き、ありがとうございました。

ブレイスにご関心のある方:
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自宅外壁の再塗装の打ち合わせ@鎌倉七里ガ浜

2022-04-26 00:00:03 | 建築外観・構造
今回は屋根工事ではなく、外壁塗装の話だ。

でもまずは、チャーシューたっぷり。

細かく切ったよ。

基本的な炒飯を作るからね。


長ネギの小口切り。これもたくさん。


炒飯にも使うし、スープにも使う。

Amazonさんが来た。


ドガティ君はAmazonさんが大好きだ。

自分のおもちゃが入っていると期待している。


そして今回はその期待は正しい。

後ろ足だけで立ち上がって、内容を知ろうとしている。


いきなりの飛び上がり!



かなりしつこい(笑)。


「おとーさん、それくれないかなぁ。。。」


こういうものが中から出て来た。


ドガティ君は大コーフンだ。


江戸の実家に出かけていた妻が帰宅する時間だ。

ドガティ君が外の物音に気付いた。


妻がドアを開けるなり、カバンの中を覗くドガティ君。


実は妻もカバンの中にドガティ君の買ったばかりのおもちゃを入れていた。

どうもそういうのは匂いでわかるらしい。

そういうところだけは鋭いドガティ君。

タマゴ。これがなくては炒飯にならないね。


チャーシュー、ネギ、タマゴ。

タマゴを溶く。


ごはんの表面をちょっと乾かしている。


スープも出来た。


中華鍋振り回して「とりゃぁっ!」と作った炒飯。


スープもあるよ。


おいしい炒飯。


毎日これでもいいね。

このパラパラ感がわかります?


さっさと風呂に入って寝ましょう。

明日は朝から、自宅や山荘を建ててくれたブレイスの代表、丸山さんが塗装屋さんを伴って来宅の予定だから・・・。

***************************************************

翌朝になった。

山梨県北杜市から丸山さんが、寒川町の塗装屋さんを伴って、拙宅へ来てくださった。年中丸山さんと会っているね。初めて会ったのはもう四半世紀ほど前のことだが、その後のご縁が長い。

この段階では打ち合わせだけだ。

塗装屋さんは2人。どちらも女性。塗装屋さんはすでに拙宅は見ておられて、その上で4種類の塗料を用意して来られた。


今回は色決めの作業だ。実際に壁に塗って、太陽光に当てて、テストする。

ひとつめ。


これは明るすぎるね。

我々は再塗装することで、自宅の外壁の色を、竣工時のそれに近い色に戻そうと考えている。

我が家は竣工後15.5年を経過しており、現在の我が家の壁は、竣工時と比べると色褪せている。太陽光と熱に当てられ、徐々に外壁の色は変化するのが自然で、やや白っぽくなるものだ。

したがって竣工時と同様、あるいはそれに近い色を再度塗装して、かつてのような状態に戻すと、外壁の色は現在のそれよりもわずかではあるが濃く見えるはずだ。

ということは、この塗料は逆に明る過ぎるということになる。


次がこれだ。先ほどの塗装の横に新たなものを塗る(下の画像の右側)。


これだね。

右側のこれが近いんじゃない?


次やってみよう。

さらに右に新たな塗料を塗る。


これは濃過ぎるねえ。

ちょっと暗過ぎる。

次。あ、間違った。最初に塗ったのと同じ塗料を右端にも塗ってしまった。


そしてさらに別の塗料を出して来る。

それが下の画像で一番右のものだ。⑤がそれである。


これはちょっとオレンジに近いね。

色見本はこんなものだ。ここにも同じ数字がつけてある。


こちらも色見本である。採用したのは、この②(↓)だ。


色見本ってわからないのだ。小さ過ぎるのだね。

屋内でこんな小さな色見本を見て塗料を決めても、実際に塗装工事が終わるとまったく違うものになるものだ。みなさん、屋外で晴れた日に太陽光の下でテストが必要ですよ。微妙な色になるほどね。

ドガティ君も見たいそうなので、見せてあげる。

ドガティ君は塗料缶を見ている。


ドガティ君は色見本を見ている。


色見本がおもちゃみたいに見えるらしい。

たしかにカラフルだしくるくる回って、面白そうなおもちゃに見えなくもない。

軒下も木材の保護塗料を塗る予定。


木部は全部再塗装する。


玄関ドアもだ。

足場が家の周りにある風景にも慣れて来たな。


今回も、いつもの豚とナスのつけうどんを食べよう。


我が家はこれしか食べないのか??(笑)

いくらでも食えるね。

これ、うまいわぁ~。


だれでもきっと「うまい!」って言うと思うよ。


で、食べたらクルマで外出。雨降ってるなあ。


江ノ電に遮られる。


湘南モール・フィル(藤沢市)だ。


人がいない。。。


あ、人がいた。よかった。


あ、やはりいない。


1階のQB HOUSEへ。1,200円で散髪。


10分で終わる。

しかし人が少ないねえ。


QB HOUSEを選択することで、散髪代をおおいに節約したのだから、少しくらい贅沢してもいいだろうと、BMWを買いに行った。


523dを購入したのだー!

それは・・・ウソ。

次買うとしたらフェラーリに決めている・・・それもウソ。

あ、ここに丸亀製麺が入っている。以前はなかったよねぇ。


フェラーリ買うなら、丸亀製麺80,000杯くらい食べた方がいいんじゃね?

となりのミスターマックスから湘南モール・フィルのクルマの入口を撮影。


こちらがミスターマックス。


ここも人がいないんだよねえ。

でもここでいきなり以前七里ガ浜東にあったイタリアン・レストランの店長さんでありシェフであったS氏に会う。

S氏には、つい先日も七里で会ったばかりだ。

ここしばらく会うことがなかったが、ぶっ続けで二度も会うなんて。

湘南は狭いな。


ユニクロもねぇ。

結局なにも買うことなく、モール内店舗をチェックしただけで帰った。


というつまらないお出かけだ。

しかしとにかく外壁塗装の色決めだけは決まったこの日でした。
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茅野市のほりうち板金さんが屋根を張り替え工事に鎌倉市七里ガ浜東まで来てくださった

2022-04-24 12:00:02 | 建築外観・構造
諏訪ナンバーのトラック。

長野県茅野市のほりうち板金さん。


茅野市からわざわざ来てくださったのだ。

屋根工事なんだなあ。


ほりうち板金さんと私の過去履歴:

1. 原村(長野県)の山荘の屋根(1998~1999)
2. 茅野市(長野県)の私の両親の家の屋根(2002)
3. 鎌倉の自宅の屋根(2006)
4. 鎌倉の自宅の破風(2016)
5. 鎌倉の自宅の屋根の貼り替え(2021-2022)

私は私の山荘も、両親の家も、鎌倉の自宅もすべて八ヶ岳山麓の工務店ブレイスの丸山さんに建ててもらっていて、その後のメンテナンスもすべて丸山さんに依頼している。

屋根の板金工事については、丸山さん経由でほりうち板金さんにお願いしている。私の家も山荘も、その屋根については知り尽くしているのがほりうち板金さんだ。

24年にわたり、5回もご縁があるなんて珍しいね。何度も工事してくださっているわけで、私は感謝しないといけない。

こうなって来ると、他の板金屋さんにわざわざ屋根工事を依頼する意味は薄れる。


ハロー、ハロー、ようこそ。

ほりうち社長と旧友のように立ち話。

いろんな屋根材が揃った。


家は25~30年でぶっ潰して建て替えるものではなく、メンテナンスして延々と使うものだ。

メンテナンス出来る人が必要で、きっちりメンテナンス出来る人とずっと付き合う必要がある。

ガルバリウム鋼板だよ。


作業中。

加工をトラックの上でやってしまう。


かなり緻密な作業だ。


諏訪ナンバーのクルマは私は見慣れているが、鎌倉ではまず見ないよなあ。


やがて我が家の屋根材もすっかり貼り替わる。


まあ、これで今後少なくとも20年は大丈夫。


アスファルトシングルよりは、ガルバリウム鋼板がいいかな。

そう思って、築後16年でガルバリウム鋼板に変更。

屋根工事の音を聴きながら、ランチ作るぞー。


ナスと豚肉細切れ。

またそれ?

そうなんだ。いつものおいしいうどんだ。

キッコーマンの豆乳で、新商品を発見。フルーツミックス。


あとで飲みましょう。

パシフィック・ベーカリーのトースト。


香ばしいよね。外がカリカリで、中が柔らかい。

でもこれはランチとは関係ない。

サッポロポテトバーべQ味。4連型。これもランチとは関係ない。


ナスを用意。


ネギも用意。


うどんも用意。


ごま油が決め手さ。


外ではほりうち板金ボーイズが作業中。


あれこれ手順について議論が交わされている。


ドガティ君が「おとーさん、それは何?」と問う。


これ、何だと思う?


これはね、アート。


ほりうち板金の社長さんが趣味でつくる銅の折り紙。

屋根材の銅板を折り紙のように曲げて鶴を折ったものだ。


亀もあるよ。鶴に亀。


すごいでしょ。もらっちゃった。

板金屋さんの板金アート。

銅板で屋根なんて作ったら、いいだろうねえ。

緑色になりやがてそれが鈍い色になってね。


細くシャープに折ったり、丸くまとめたり、模様の切れ込みを入れたり。

社長さんが「オレの趣味だもんで、もらってくれねえか?」と。

有難くいただきました。

ダイニングテーブル横の棚に飾っておこうかな。


「おとーさん、いいにおいがしています」


ドガティ君がすり寄って来る。

しかし、この銅板の折り鶴、すごいねえ。


細かなところを見ていると、力強いなぁ。

作業中の力を感じるね。

ごま油で豚コマとナスを炒める。


こればっかり食べているな。

お安くおいしいから。

近所の犬トモダチの奥様にこのレシピをお教えしたら、おいしくてリピしちゃっておられるとか。

役だって良かった。


この日の私はアロハ。半袖だ。


穴あきスプーンが必要だ。


肉やナスをすくうから、穴あきスプーンが便利だ。

冷水で締めたうどん。


熱々のつゆ。

ごま油と肉とネギとナス。


あぁ~~、おいしい。ごくごく飲めちゃう。

うどんをつけて食べましょう。

屋根の上から、ほりうち板金ボーイズが作業する音が響いている。


ドガティ君はそれが気になるらしい(笑)。


これはもともと貼ってあったアスファルトシングルのかけら。


これもそうだ。


下地を貼り、角度が変わるところはガルバリウム鋼板が貼られている。


こんな具合にね。


こうして屋根工事は始まったのだった。


・・・・・そこから三日経った。

かなり出来て来たよ。


美しい鋼板。


スルスルと私も足場に上る。


ちょっと怖いが。


おぉ~~、二階の屋根もかなり出来ているね。


美しい。


この建物は築後15.5年。

今年63歳になる私が、この屋根を再塗装することを依頼するのはいつになるか?

私も80歳過ぎになっているかな?

つまりこの家が築後30年以上経った頃かな??

この複雑な部分(↓)が最も屋根工事的に難しく、ヘタすると雨漏りしやすくなる箇所。


でもベテランの堀内さんはバッチリ。

雨漏りは嫌だから、テラスや天窓等、雨漏りの可能性が高いものは全部避け、軒も長めに出した形で設計された家だけどね。

雨漏りって早くに発見できればいいが、わからないまま壁の中に雨水が長年侵入しているなんてのはかなわない。

下地はこんなものだ。よく建築現場で見かけるね。


二階屋根の上から鎌倉山まで見えるわ。


おぉ~~~~、富士山と夕焼け。


下には、小さな我が庭(笑)。


何気なく解説しているが、かなりの高さだ。

ここを(↓)歩くだけでも、慣れない私には怖い。


ひえーーー。

このあたりの細かい屋根部分も、やがてガルバリウム鋼板が貼られる。


そのあとは外壁に塗装がかけられる。


上の画像で白く見える粒々が、骨材だ。

15.5年前の竣工時には見えなかったものである。

壁が昨今の強い日射にさらされ、雨や風に打たれるので、表面に塗られたジョリパッドが劣化して、少し落ちる。するとこの骨材が現れる。

屋根工事の後にこの上から塗装を掛ける予定だ。


下りましょうね。

かなりの高さだ。


とまあ、こんな具合で八ヶ岳山麓の工務店であるブレイス経由、ほりうち板金さんの細やかな工事で、我が家の屋根のパワーアップ工事が進む。


皆さまのおかげです。いろんな方にお世話になって、暮らしが支えられている。山荘から遅れること7年で建ったこの家も、長持ちしそうだ。

屋根工事は合計で7日かかった。最初はまず3日連続の工事。そこで一旦休止。2週後に4日連続の工事。

ここまでが前半の作業の画像だ。

ここからは後半の作業中あるいは作業後の画像である。

ベテラン職人の社長さん。細かい作業が恐ろしく速い。


見ていて、気持ちがいい。

シャッ・シャッ・シャッ! シャキィーーン!みたいな


この傾斜する屋根の上に載せた足場(↓)の上で、作業するの怖いだろうなあ。


普通の足場の階段なんてさっさと上っちゃう。


それでもって迎えた7日目。

屋根の葺き替えが完成した。


いやーー、ありがとうございました。

お世話になりました。本当にキレイになった。


高いわぁ~、怖いわ(↓)。


ガルバリウム鋼板さん、これからの何年も、よろしくお願いしますね。


あとは外壁塗装だね。



そこはまた相談しながら。

30年で潰す家を建てるのは止めましょう。日本人全体が損ばかりしていることになるから。

せめてその3倍くらいの年数は持つ家を皆が普通に建て始め、メンテナンスし始めると、日本の中古住宅の流通価格もまったく変わるはずだ。

きっとだれもが家を買って得する社会になれる。英国みたいにすればいいだけだ。



そうなった時、おそらく日本の中古住宅流通市場で取引される住宅の平均価格がものすごく上がって来る(今の日本では、築後30年も経った木造住宅の経済価値は多くがゼロに近くなってしまう)。

有名なハウスメーカーに建ててもらう必要はまったくない。実際、30年前に有名なハウスメーカーが建てたやたら高価な家が、今もどんどん潰されているくらいだ。有名でも無名でもいい。耐久性のある家を安価に建てることができて、その後のメンテナンスが出来る設計士や工務店を施主は選んで、家の建築を頼めばいいだけだ。

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建築資材価格が全般的に上昇していてちょっと憂鬱だけれど米国の住宅市場を見てみましょう@鎌倉七里ガ浜

2021-04-26 00:00:07 | 建築外観・構造
2018年秋の猛烈な台風で、我が家の屋根材であるアスファルト・シングルが一部飛んだ。

それで雨が漏るわけではないので、翌年2019年になってから修理をしてもらった。



しかしアスファルト・シングルって屋根材は接着剤で留めてあるだけのものだ。我が家はめちゃくちゃ日当たりが良い。したがって屋根全体に塗られた接着剤が長年の熱で劣化しているわけだから、次の台風シーズンにはまた別の箇所の屋根材が一部飛んでしまった。こんな状況なら修理はエンドレスに繰り返されそうだし、いっそのこと屋根材を変えましょうよ~!ということになったのが2020年、つまり昨年のことだ。アスファルト・シングルって好きなんだけどねえ。安価だし、北米なんて屋根材としてはかなりのシェアだと聞く。

七里ガ浜の自宅も八ヶ岳の山荘も、ついでに言うとかつて両親が住んだ家も、建ててくれたのは山梨県北杜市にあるブレイスという屋号の建築屋さん。そこのボスは丸山さん。2019年に屋根を修理をしてもらったのも、昨年屋根の吹き替えを相談したのも、相手はその丸山さんだ。1999年竣工の山荘も、2006年竣工の自宅も、何かとずっとお世話になっているのだ。で、アスファルト・シングルが何枚か飛んだからと言って困るわけではないので屋根はそのままになっていたが、そろそろ全体の吹き替えをやるかという話になり、再び丸山さんが我が家にご登場なさった。なにごともゆっくり進む我が家。

まだヨドコウにすると決まったわけではないのだが、これはヨドコウのカタログ。



ガルバリウム鋼板ってやつだ。

こんな色がありますよ、って見本ですね。



やっぱり黒かなぁ。上から4行目、左から2列目がそれだ。

あるいはその上のかな。いや、黒が無難だろうか。

ところが屋根材価格が上昇しているようだ。嫌だねぇ。これからという時にさぁ。



屋根材だけではなく、多くの種類の建築資材で世界的な価格上昇がみられるとか。

主因は海外にあるらしい。2つの経済大国、米国と中国の建築資材需要が強い。木材も金属製品もコンクリートも、メーカー既成の建具も引っ張りだこらしい。同じ中国でも田舎はダメだが、都市部、特に上海の住宅価格は大変な上昇を見せている。海上輸送コンテナなんてあちこちで中国に抑えられちゃっているようですよ。


最大のマーケット、米国でも住宅への需要はすごい。こちらはデータがよく揃っているのでわかりやすいよ。久しぶりに調べてみた。私は米国の住宅関係のデータは得意だ。

こちらはFHFA(米国住宅金融局)が毎月2か月遅れの月末近くに発表する住宅価格指数(季節調整済み)だ。


【Source:米国住宅金融局】

世界的金融危機は米国の不動産価格の下落から始まったが、それは13-14年前のこと。そこから激しく下落した米国不動産価格は今から10年ほど前に底を打ち、その後は上げ続けである。とてもわかりやすい上げ方だね。

ところがよく見てください。直近の1年ほどは、その上昇の仕方が違うのだ。季節調整済みのグラフを季節調整無しのグラフにするとよりわかりやすいだろうね。

だからそうしてみた。こちら(↓)が上のグラフを同じデータを季節調整済みから、季節調整を無しに転換して、表現したものだ。

赤い丸で囲んだところをご覧ください。


【Source:米国住宅金融局】

米国の住宅価格指数はここ何年もずっと上昇して来た。季節調整無しのデータを見ると、1年ごとに一つの細かいサイクルがあることがよくわかる。以前からずっとそうだ。春の前から住宅価格が上がり始めるがそれは夏に終わり、そこから冬にかけては価格が停滞するのである。ところがそのパターンが2020年から崩れて、同年はずっと上がりっぱなしなのでだ。

同じグラフをを毎月の変化率にすると、さらにわかりやすくなるよ。

こちら(↓)がそれだ。


【Source:米国住宅金融局】

赤い丸で囲んだところが毎年やって来る寒い時期の住宅価格の谷間である。この時期米国の住宅価格指数の変化率はゼロ%前後あるいはマイナスとなる。

しかし2020年以降はそれがないのだ。毎月大きくプラスでまっすぐ上がりっぱなしのハッピーな状況。米国史上最低水準のドル金利が米国民の住宅ローンを借りる意欲を刺激している。また、昨年来のコロナ禍では多くの職種においてリモート・ワークが普及し、郊外のより大きな戸建て住宅への需要を高めているようだ。じゃあ逆に最大都市を含むニューヨーク州では住宅価格が下がっているのか?というと、地区別データも調べてみたが、そんなことはなかった。一昨年以前同様ジワジワと上がっている。州内でも細かく見ると、いろいろあるだろうけどね。

拡大する住宅需要はわかったが、供給は増えないのか?と思うでしょう? それがさっぱり増えないらしい。増えてはいるが需要に追い付かないというのが、もう10年くらい続いている状況だ。

米国では住宅取引というと、日本とは逆で新築よりも中古が多い。それも何倍も違うような感じだ。だから中古住宅の売買がとても注目される。

ご覧の通り(↓)だ。これは月次データを年率換算したものである。米国では現在中古住宅が年間600~700万棟のペースで売買されているのだ。


【Source:全米不動産業協会】

ずっと増え続けている中古住宅の売買件数だが、それでも金融危機前のピークにはまだ及ばないのである。不動産会社ががんばって探しても売り物が少ないという状況がずっと続いている。

中古住宅を売る人が少ないなら、そしてそんなに住宅を買いたい人がそんなに多いなら、新たな住宅をどんどん建てればいいじゃん!?と思うところだが、それはそうは行かないのである。住宅着工件数はご覧のようなグラフになる(なんでも出て来るでしょ)。


【Source:米国商務省】

こちらもまた金融危機後の大底から増え続けてはいるが、金融危機前のピークにはまったく達していない。金融危機の前後で一旦新築住宅建築工事量が4分の1ほどに落ち込んでしまったことが尾を引く。

1.金融危機直後に倒産した建築業者や解雇された従業員は、簡単には元には戻らない。
2.建築資材供給も同様に増やすにも限度がある。
3.住宅供給という点では米国では新築住宅より中古住宅の方がはるかに多く、新築住宅着工がどんなに増えても多過ぎる需要に追いつかない。

ということで、住宅市場は活況を引き続き呈しているが、それにはコロナ禍が一役買っていて、2020年以降は状況がそれ以前とはちょっと違ってきたというお話でした。

それって、以前ここで書いたパソコン市場の活況とも似ているね。


【Source:ガートナー】

同じ1-3月期でも、2021年は一変して世界のパソコンの販売台数は急増した。これもリモート・ワークが変えた状況だ。
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休日の留守番(3) 自宅の屋根について

2019-11-11 06:23:04 | 建築外観・構造
奥様不在の2日目。

朝が来た。

穏やかな朝だ。

**********************************

思い出すのは、ちょっと前のこと。

ハギビス(タイフーンNo.19)が通過したばかりの朝のことだ。



七里ガ浜ではあちこちで停電が見られた。

国道134号線の行合橋交差点の信号も点灯してなかった。



どうなってんの?

という朝。

あちこちゴミだらけ。



我が住宅街でも大木が折れていた。



我が家も屋根材が飛んだ。



これはアスファルト・シングル。

北米の屋根材の過半数を占めるという、彼の地ではポピュラーな屋根材。

アスファルト・シングルは基本的に接着剤で留められていて、その接着剤は経年劣化がみられる。

耐風性に劣る。

地球環境が変わってきていて、最近の暴風は手ごわい。

暴風の都度、屋根材が飛ぶかどうか心配するのはかなわん。

そんなときはイーロン・マスク。



あの電気自動車のオトコだ。

テスラ社の創業者。

彼の会社、テスラ社がソーラー・ルーフを作っているという。

ハリケーンにも耐える、そのソーラー・ルーフにしようかなとも思った。

ソーラーパネルというと、あのちょっと不格好なのを想像するが、そうじゃないんだ。

さすがテスラ。

まったく違和感がない。外観的には伝統的な屋根材だ。



ところがだ。

テスラのソーラー・ルーフ事業はあまり成功していないようだ。

ハイテク・ルーフにした場合、今後もそのビジネスがずっと存続する確信が持てないと困る。

だからテスラは止めよう。

我が家や八ヶ岳の山荘を建ててくれたブレイスの代表である丸山さんに相談してみた。

そうしたら、数日後、返事が来た。



屋根の専門家に尋ねて下さったらしい。

で、ガルバリウム鋼板にもいろいろあるが、その新しいのが良いのではないかということになった。

アルミやステンレスも検討はしたが、価格や塩害を考慮すると、必ずしも良くないとの結論になった。



具体的には、新日鉄系の企業が開発した素材である。

こんな海辺の住宅(↑)にも使われているという。

海岸線から100m以上離れた場所なら、長期間再塗装も必要なしというものだ。

基本的に新しい建築素材や建築手法ってものを、私はあまり信用しない。

次々と出ては消えるものばかり。

「夢の新素材」なんてよく言われるが、多くが世の中から消えて行く。

構造材もその他の建築素材も、昔からある材料をなるべく使うのが望ましいと思う。

設計についても同様で、昔ならあり得ない設計を新素材が可能にするのだが、それもなるべく避けた方が無難だ。

そうして無難に作られた住宅を、手を入れながら使うのが望ましいと思う。

しかしこのガリバリウム鋼板は、様々なデータを見る限り、良さそうだ。



海辺の工場や倉庫でも使われているという。



施工後、おそらく20年くらい先に、一度洗浄して再塗装すれば、私が死ぬまでは平気だろう。

まあそれくらいなら我慢はできる。

今は見積もりが出るのを待っている状態だ。

それからまた考えよう。

【つづく】
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屋根の修理@鎌倉七里ガ浜

2019-02-06 13:17:15 | 建築外観・構造
我が家も竣工後12年を過ぎた。

秋の台風の暴風で屋根に被害があった。

でも屋根なんて見ることはないし、それで雨漏りなどの被害があるわけではない構造なので、気づいたのはしばらく経ってからだった。

自宅や八ヶ岳山麓の山荘を建ててくださったブレイスの丸山さんに修理を依頼した。



こちらが屋根材修理風景。

かなり怖い風景。二人で上がって棟木の左右に分かれて陣取り、命綱(というか金属ロープ)をつけて作業。



カネ勾配(45度)に近いはずの屋根だからね。

我が家の屋根材はアスファルトシングル。



アスファルト・シングルって、北米では古くから最も普及している屋根材だろうが、今や日本でもあちこちで見かける。

軽いので構造上(重い瓦を屋根の上に載せるよりは、耐震的に)良いだろうし、安価な屋根材である。

接着剤を使うし、それがゆっくり劣化する。

築後12年経ったところで、とてつもない暴風が直撃すると、こういうことも起こる。

ご覧ください。こんなもんですよー(↓)。



これを敷き詰めているわけ。

こんなの(↓)使いながらね。



ブレイスは八ヶ岳山麓、具体的には山梨県北杜市小淵沢のビルダー集団。

代表は丸山さん。いつもお世話になってます。



この日、わざわざ代表の丸山さんも来てくださった。

屋根修理のお兄さんたちも、八ヶ岳から。

あざーーす。毎度、申し訳ないです。

皆さん、神奈川県でも八ヶ岳山麓でもお家建てたい方はどうぞブレイスへ。

初めてお会いしたのは21年前。私の自宅も山荘も、私の両親の家もこちらで建ててもらった。

あとあともずっと面倒見がいい会社だよ。

ブレイスのホームページはこちら。

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網戸が破損したため交換@鎌倉七里ガ浜

2016-10-19 12:28:08 | 建築外観・構造
INSECT SCREEN, TERRATONE FULL。



網戸である。

窓やそれとセットになった網戸の枠は外側は「アースカラー」と言われる土色で、TERRATONE。

内側は木製。網戸のサイズは窓の半分ではなく、窓サイズ全体のFULL。

網戸が破損したので、新たな網戸をブレイスの丸山さん(鎌倉の自宅や八ヶ岳の山荘を建ててくれた人)に取り寄せてもらった。



網戸の破損部分にはガムテープで応急措置。



本日はこれを新しいものに交換する作業を行う・・・ってたいした作業じゃないけど。



なんでこんなことになったかというと、数か月前に我が家ではブレイスさんに破風(↓)を張り替えてもらうということを行ったが、その作業中に、網戸が破れてしまったのだ。



新しい網戸はこちら。



我が家の窓はすべてアンダーセン社(米国)のもの。

マーヴィン社などと同様、信頼度は抜群。

北極圏のアラスカでも亜熱帯のフロリダでも大丈夫。

「アンダーセン社の製品は米国製としては日本では最も流通量が多いので、破損した時のパーツ確保が一番簡単だ」

・・・と一般に言われているが、そうでもなかった。

我が家に網戸が来るまでに結構時間がかかったのだ。



網戸は頑丈な金属製だ。



作業開始。

まずは下の窓の上部を手前に引いてごらんのような状態にする。



こうやって見えた窓枠外側の色がTERRATONEというもの。



次に上の窓を下におろし、先ほどと同様にする。



あとは古い網戸を外し、新しい網戸をはめるだけ。

網戸を留めるのはこのような簡単なしかけ。2か所のみ。



セットしました。



上の窓をもとに戻す。



下の窓も同様にもとに戻す。

窓をこんなふうに外さなくても網戸は交換できるが、網戸を外に落としてしまう確率がちょっと高まる。

で、面倒だが、こうやった次第。

気密性断熱性抜群。



窓はアンダーセン。



AWのマークです。WindowはAndersen。
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