「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

たまには日差しが強い日もあり、でも朝夕は寒く、ビールなんて飲んじゃダメという人もいたり@鎌倉七里ガ浜

2014-10-31 06:55:27 | 食べ物・飲み物
日差しが強ければ、やはり昼間の気温は上がる。



サントリー・ペンギンズ・バーを思い出させるこの曲。

そんな時は、これ。金麦クリアラベル。今年の夏は大変これにお世話になった。



のどごし爽快。そのとおり。



「リキュール」

そう、尿酸値が気になる方はビールではなく、この手の安い「ビールもどき」を飲みましょう。

今や味も香りも泡の質も完成度が高いわけで、何の問題もなし。

ビールを飲まなければ大丈夫!・・・だったら最初から何も飲まなければ? そう、そのとおり。

でもやっぱり飲みたい。

こちらもサントリー。



冬の芳醇!

限定醸造ですぞ。飲まないとね。



税制上はビールではない。でもおいしいのです。

これは・・・香る。さすがサントリー。



アロマホップ2倍だって。



フランスのクローネンボルグみたい。草っぽい香りがツンとする。おいしい。

スバラシイな、技術力。



このテーブルも貫録が出てきましたな。



焼きそばつくるぞぉ。



野菜シリーズ。



たまらんなぁ、うまいなぁ。



からしマヨネーズつき。



たまらない。B級グルメの楽しさ。



この種のビールもどきにはこういうのもある。



キリンだ。

マイルド・テイストとある。



これは、正直申し上げると、ちょっとつまらない。マイルド過ぎて。まあ、人の好みはそれぞれ。

これから、寒い時期に向かう。

せっかく醸造酒の制限をしたのに台無しだが、こういうのもある。



黄桜さ。しかもふぐひれ酒の製品「ふくのひれ酒」。



中はこんなのでしてね。ただのワンカップですが。



ひれがついているのですよぉ~!!!



こういうの。



カップの中に浮かべてね。



レンジでチン!



香りますぅ~。



おいしいなぁ~。安いなぁ~、これ。

普通にふぐのひれ買ったら、高いもんね。

お手軽な熱燗。おいしい黄桜。
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フィッシュ・アンド・チップス(2) 材料がとりあえず揃ったので作ってみて食べる@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2014-10-30 06:01:56 | 食べ物・飲み物
前回に続き。

朝早くから買い物行ったら、帰ってもまだこんな時間。



KEEP CALM AND CARRY ON.



CRISPS。発音が鋭く速い感じ。CもPもSもね。



日本が誇るこれを世界中に食べさせてあげたい。しかものり味だし。



そうなの。英国フード記によれば、フィッシュ・アンド・チップスの衣は天ぷらに近い。しかもエールがポイント。



エールって、これだよ、これ。



エールは飲んで楽しむだけでなく、フィッシュ・アンド・チップスのうちのフィッシュの衣にもなるのである。



こちらにもいろいろと書いてある。



ここに書いてある通り、安くて、往々にして紙にくるんで供される食べ物だ。



買って来たタラ。英国のような売り方は日本では見ない。薄切りばかりだ。



皮を引っぺがす。包丁を使ってね。



こういうのが出来る。



タラの身ってキレイ。



中華鍋で油を加熱して揚げるのだ。



フライドポテトをまずは揚げましょう。 



じょわぁ~!いい香りが広がる。



小麦粉、片栗粉、ベーキング・パウダー。



ベーキング・パウダーって初めて自分で買った。



それを溶くのは、先ほど本に書いてあったように、正にこのエールさ。苦味と泡が大事。



これを書いている今はこれを飲んでいるが、間違ってもこんな水っぽい米国製ラガーを使っちゃいけない。



あくまで英国製エールで。

エールを入れて先ほどの粉を溶く。塩少々ね。



エールの苦味と泡。これがポイントさ。

タラの身をつけて揚げる。



どんどん揚げられて行く。お店で見たような形、色になって来る。



あぁ~楽しい。



順番に揚げる。



お店屋さんごっこ。



楽しいねぇ。これ、江ノ電七里ヶ浜駅前で営業しよっかな。土日だけの屋台。

店名は「F&C@7M.BEACH」(=フィッシュ・アンド・チップス@七里ガ浜の意味)。

そう言えばファキチが閉店したから、その後継者としてどうかしら。

次のが揚がる。



なんていい風景。



出来たぜ。ビネガー振って食べようぜ。



この衣が大事。



何もつけなくても食べられるくらいさ。衣に少し塩が入っているからね。



足りなければクレイジーソルトを。



たまらないチップス。



世界一うまいギネス。世界一うまいのだよ。



この衣ばかりを食べたいくらいだ。



きめ細かな泡が自慢のギネス。



タラの身はうまい。



とっても油まみれでうれしい生活♪

FISH & CHIPS!



Yummy!
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フィッシュ・アンド・チップス(1) 七里ガ浜でも深沢でも揃わないものがある@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2014-10-29 15:55:48 | 食べ物・飲み物
ロン・カーターの渋いアルバム。バッハの無伴奏チェロ組曲第3番ブーレI ♪



リンボウ先生の「イギリスはおいしい」以来、英国のお食事を楽しむ本は日本で数多く出ている。

これもそのひとつ。



副題「英国の味はあやしい!」

マーマイトが典型か。

たまにはフィッシュ・アンド・チップスをつくってみっか!と思った。



冷凍チップス(↓)は、形や大きさ、切り方について細かいことを言わなければなんとか西友七里ガ浜店でも手に入る。



でもモルト・ビネガーなんてものはないねぇ。

仕方がない。モルト・ビネガーを求めて、相鉄ローゼン鎌倉深沢店まで出かけるか。



江ノ電見ながら。



本日はサーファー多し。



ノロノロ運転。鎌倉高校前交差点が渋滞中。



神戸橋交差点。ここで江ノ電とすれ違うのが好きだが、残念ながら江ノ電は行ってしまったあと。



きっちり、お行儀よく駐車。



これがローゼンです。



お買い物中。酒ばっかりじゃないか!!



いっぱい買ったぞ。



帰り道。なかなか工事が終わらない七里ガ浜海岸の西の端。



出た、江ノ電。



ライオンズマンション(左手)は今も人気不動産だ。なんたって海が一望。



前のクルマのゴールデン君も窓から顔を出して、熱心に物件を見ている。



結局相鉄ローゼン深沢店にはワイン・ビネガーしか売ってなくて、これで我慢。



気にしない、気にしない。モルト・ビネガーもこれも同じ酢だよ、酢。

次回につづく。
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3つめのストウブ@鎌倉七里ガ浜自宅厨房・・・というより八ヶ岳西麓原村の小さなキッチン用

2014-10-28 12:00:45 | モノ・お金
amazonに注文したら翌日到着。



staubだよーーん。



今回のはバジルグリーン。キレイだな。



内側の処理はいつものとおり。インスペクションもされたらしい。



うーーむ、キレイ。おフランス。



蓋の重さが重要。このシリーズ、煮込むのが楽。



3つめだぜ。形や大きさや高さが違うものを使用すると、とっても便利。



今回新たに購入したストウブは、実は原村の山荘用だ。

山荘のキッチンに、煮ものをする時に適した大きさの鍋がなくていつも困っていた。

煮込む内容や量に適した直径や深さが必要で、大きすぎても、小さすぎても不便。

出来ることなら鋳鉄のこんなのが欲しかったのだ。



最近自宅では鶏ももや鶏むね2枚を煮ることが多く、このオバールをもっとも頻繁に使った。



今回のはココットのラウンド。



22cm。



山荘に持って行こう。

ますます山荘から外へ出かけなくなりそう。

山荘にこもる楽しさ。
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ふたつでひとつのフラワー・アレンジメント@鎌倉七里ガ浜

2014-10-26 09:07:12 | 内装・インテリア
毎度おなじみ、妻の作品。



なにせ変わっているのです。



ひとつに見えますが・・・

実はふたつのバラバラな作品で、それを並べてひとつに見立てるのだそうです。



しかしそのことにどのような意味があるのか・・・私には・・・さっぱり。



今回も数多くの草花が用いられています。

このピンクの地に濃いエンジの色が混じるのはホトトギス。 「てっぺんかけたかー」と鳴く鳥と同じ名前。 



ホトトギス、ちょっとおいしそうに見えます。

一番高いところには枝が差してあるのですが、これにはどういう意味があるのか?



私にはさっぱりわからない。

う~~ん、見る角度でまったく外観が異なるのが、フラワー・アレンジメント。



表情はひとつひとつ違います。同じ種類の花ですら、個体差が大きい。それが魅力です。



不思議な「ふたつでひとつ」の作品なのでありました。

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秋だから、久しぶりに鎌倉山を散歩 with 茶々之介氏 from 夕方の鎌倉七里ガ浜

2014-10-25 08:24:26 | 食べ物・飲み物
秋だから・・・久しぶりに鎌倉山の住宅地を散歩。

バリー・マニロウ! 優しくちょっと悲しい曲で WHEN OCTOBER GOES♪



本日の撮影は全部かーちゃんさ。

さあ、行こう。いつもオレが一番先!・・・と茶々之介氏はいつもこういう態度。



散歩だ。散歩だ。鎌倉山だ。



進行方向からいきなりの逆走。いっしょに散歩する飼い主は大変。



上り坂。どんどん上がろう、鎌倉山。



細い歩道。



でもそんな歩道を上がっているとシーナちゃんのママに遭遇。こんちはーー。



すごいスピードで匂いを嗅ぎながら進む。



口開けながらブルブルしたら顔中よだれだらけになった。拭いてもらう。



歩き続ける。



このお宅の前をいつも通る。いつもシットリといい感じ。



とーちゃんはいい加減疲れて休憩中。



眼下には住宅街。向こうは相模灘。



豪邸街を通過。右も左もデカい。



左手の白亜の豪邸が売られているみたい。買ってみますか?海を見下ろす生活はいかが?



茶々之介氏のお友達、よいこのサージュ(ゴールデン・リトリバー)のお宅。



おっ、ボビー君じゃないか! 久しぶりだね。くんくん。



いい看板。抑制的でいい。



鎌倉山から降りましょ。



下り坂では引っ張ってはいけない!・・・ことはわかっている。

でもなあ、時々引っ張ってしまうの、オレ。



ゆっくりとね。いち・に・いち・に。



このあたりでは人気。あさおさん。稲村ガ崎のしんえもん君(茶々之介氏の友達でワイマラナー)はクルマの中にいて、このポスターが見えると吠えるらしい。



ん? クリスマスが近い。



スリジエ前。そろそろまた食べに行こうか。



どこからか炭火で肉を焼く匂い。いい季節だな。



自宅に戻る。外の水道で水が飲みたい茶々之介氏。



今日も、楽しかったねえ。
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久しぶりにハリサを使い、タジン鍋でマトンのケフタを激辛北アフリカ・スタイルで@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2014-10-24 00:00:10 | 食べ物・飲み物
北アフリカ料理にはよく出て来るハリサ(アリッサ)。燻したような香りがいい唐辛子のペースト。



今日は音楽つきだよん♪



そんでもってこんなのを作る。タジン・ド・ケフタさ。久しぶりだな。



これは何度もこれまでに作って来たが、本日のは特別おいしいはず。

買ったばかりのスパイス。



これがハリサ。辛そうでしょ。チュニジア製だよ。



さらに、クスクスもチュニジア製さ。



チュニジアの代表的ワイナリー・モルナグのロゼ。



因みに庭の大きなポットもチュニジア製。



マトンのひき肉! そして玉ねぎ、コリアンダー、カレー粉、クミン、ニンニク、塩。



ボールづくり。



焼くだけで、油がにじみ出て来る。



油なんて使っていないのに、肉からにじみ出る。



タジン鍋の部に移る。

オリーブオイルでニンニク。



加えてタマネギとブイヨン。



さらにトマト。そしてハリサとスパイス各種。バターにワインに塩コショウ。そしてロゼ・ワイン。



画像が色か照明に反応して、妙に明るく赤いが・・・。

焼けた肉団子を投入。



タジン鍋ふたして、退屈。あとは勝手にやってもらおう。

モルナグの軽いロゼだよ。



ヒマなので庭へ。

ポットに新たな仲間が増えた。カルーナ。



ポットの中が寂しいので、妻がひとつ新しいのを植えたらしい。



タジン鍋がぷくぷく。



香菜を刻んだ。



弱火でしっかり煮る。



バターの香りが豊かなクスクス。



出来たかな?



タマゴを入れてしばらく蒸す。



香菜を散らしたら、完成だ。



これ、うまいよ。



肉団子がスパイスまみれでトマトまみれ。



クスクスと一緒に食べましょう。



タマゴの甘味で味がなおさらよくなる。



肉団子。それ自体がスパイシー。鼻からスパイス吹き出そう。



マトンの香り。素晴らしい。

どんどん食べます。



腹いっぱいです。これが全部たべられるのか?



あぁ~しんどい、しんどい。辛い、辛い。



「おい、くれ」と茶々之介。



あぁ~なくなっちゃう。



「本当にそれ、ほしい」


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人間ドックも終わり、家庭内で立ち飲みさ♪  揚げてすぐ食べる鶏皮の香ばしさ@七里ガ浜自宅厨房

2014-10-22 21:49:01 | 食べ物・飲み物
先日人間ドックが終了したばかり。

あまり酒を飲まないようにして、酢をがぶ飲みし(尿酸値を下げるらしい)、食べ物にも気を使いなんとか突破した人間ドック。



もう怖いものはない、これからはしばらく好きなように飲んで食っていいのだ。

南信州遠山郷の精肉店スズキヤさんの若どり皮味付。



こんなうまいもんはないぞぉ。



本日奥様は都内にお出かけ。私一人のランチ。

こういう時は、家庭内で立ち飲みをしよう。普通立ち飲みとは、カウンターを挟み一方で料理を作る人がいて、それを客がカウンターの反対側で調理したてのものを食べることを言うが、我が家の立ち飲みとは、キッチンにおいて自分で調理したものを自分でその場でスグ食べるという、自己責任型完結スタイルで、最もおいしい食べ方。作ったものをテーブルに運ぶという手間も省けるのだ。ひょっとすると皿さえ不要かもしれない。行儀の悪さ抜群。



皮を焼く。そもそも味がついているので、何もする必要がない。しかも皮であるからして、ものすごい油が勝手に出て来る。



とろーりと、おいしい。人間ドックが終われば何をどう食べてもいいのだ。来年の今頃までは好きにしていいのだ。



ごくごく飲んでいいのだ。人間、楽しく行こう、楽しく。



どんどん焼いちゃう。ただ、焼くだけ。



それも食べちゃう。

さらに片栗粉もつけちゃう。



揚げちゃう。



よく揚げよう。カリッとね。そしてそのまま食べる。これがね、うまいのよ。



さらに、ここにタイのチリ・ソースをかけちゃう。



デザート気分さ。

家庭内立ち飲みは間もなく終了。鶏皮と油と酒だけのランチはここまで。



お客さん、閉店ですよ。

あぁ~、居酒屋やりたい。
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L.L.Beanプレミアム・ドッグ・ベッドをセラピューティックなメモリー・フォームで「もう一度♪」@七里ガ浜

2014-10-21 00:00:07 | ペット
掲題のとおりのお話。

茶々之介氏はそのマットがものすごくお気に入り。もう一つ買って欲しいと思っているのだ。



竹内まりやさんで行こう。もう一度♪

Let us try again♪ (タツローさんの声で)

カタログがやって来た。



私たち夫婦に撮影依頼があり、気が乗らなかったが、渋々今回の表紙(↑)に登場(ウソ)。

以前買ったものがものすごいディスカウントになっている。



どうします、皆さん?



この割引率。



もうひとつ買ってほしいなぁ・・・。カーペットだけじゃ、硬いもんなぁ・・・。



相当ハイレベルな快適性らしい。私にはわからない。でも茶々之介氏の気に入り方がそれを示している。

その上で寝たら、まったく動かない。このとおりに。



真っ暗な部屋でも、一人きりでも、そこで寝ようとする。

茶々之介氏もシニアだ。



このように庭でボールで遊んでいても・・・

遊びに飽きたり、体調がたまにはおかしくなる。



大丈夫かい?



うーーん、ボールで遊ぶの飽きた。



ボール遊びを止めて、こうしていることもある。



なんだかボール遊びのムードではないらしい。



シニア犬はやっぱりこれが大事よ。



以前撮影した寝姿だけどね。



かなりの気に入り方。普段は我々人間にくっついてくるが、このマットが来てからは大半の時間を彼はこの上で過ごす。



体が楽なのだろうね。人間も年齢が高くなると良質なベッドマットを求めるのと同じ。



もう一つ買ってあげましょうか・・・。SALE期間中に。



皆がいる部屋、あるいは山荘にもこのマットを置けるように。



L.L.Beanに電話してオーダー。なんと40%オフ。

「100%満足頂けない場合は、それがどんな理由であっても返品できます」とL.L.BeanのオペレーターであるK嬢がおっしゃるので、「私が使うわけではないので私の評価はいいも悪いもないんですが、これを使うワンコはすでにひとつ同じモノを持っていて、ものすごい気に入り方なので返品することはないと思います」と申し上げたら、K嬢は爆笑。
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アレックス・カー著「ニッポン景観論」(集英社新書ヴィジュアル版)を読む / Against All Odds♪@七里ガ浜

2014-10-19 14:11:22 | 本/音楽/映画
日本のことが好きなアメリカ人、アレックス・カー。

日本が好きなゆえに、経済先進国では稀有なレベルの、日本人の景観に対する鈍感さを彼は嘆く。



そんな日本にどっぷり浸かって来た彼の気分は、この歌のタイトルみたいなものだろう。日本において、景観の劣化や稚拙な変更を推進している側も、そしてそれを怒りもせず当然視して受け入れて来た側の人々も、彼にとってはAGAINST ALL ODDS♪

Youtubeによりフィル・コリンズでどうぞ! いつ聴いても、いい歌だね。



私は景観論に関する彼の著書をこの順番に読んで来た。



そして最近彼の新しい著書が出た。「ニッポン景観論」である。



次々と美的に劣る景観が出て来る。



地球環境的に害があるものもある。



私はこの人の意見にはほとんど賛成だが、アメリカ人にあけすけに指摘されるとむかつき、否定する日本人も多い。



日本では道路開発の基本的方針も問題を含むが、開発に係る技術的な問題も多いと思う。



地震が多いカリフォルニアでもこういう道路開発(↓)が行われていることを、アレックス・カーは景観に配慮した賢い開発例として挙げている。実際、あちこちで地崩れもあるらしい。それでもこうした不自然に見えない景観の保持に執着しているわけだ。最近はアジア諸国でも皆こうした開発スタイルをとるようになって来ている。



日本の看板の多さについても記述が多い。それも皮肉たっぷりに。



京都では神聖な場所ですら、一見ただの説明に見えて実は単なる巨大企業の広告が跋扈する看板天国。



我が家の前の道路に生える電柱。



我が家からすぐの電柱。これが地面に置いてあったら、重罪の産業廃棄物投棄だ。ところがそれをするのが電力会社であり、空中でのできごとならまったく問題ないらしい。



この洋書(↓)は電柱と電線ばかり、看板と標識ばかりの街を「こんなとこ、住みたくないねぇ」と批判している。



著者はこのやんごとなきお方だ。



鎌倉が世界遺産登録を目指していた時、ある市会議員が市内中心部の建物の高さの問題を指摘していた。歴史を売り物に世界遺産登録しようということと、新しくあまりに高い建物と相容れないからだ。

しかし同時に無制限に進む土地区画の分割を止めないと、鎌倉はズタズタになることを私は何年もあとになってその議員に指摘した。分筆は一旦起こると未来永劫もとには戻せないのだから。実際鎌倉の中心部から周辺にかけてどんどん切り刻まれていて歴史的遺産に近接したところまでぐちゃぐちゃに開発が進み過ぎたことが、世界遺産登録を降りざるを得なかった理由のひとつである。しかし分割に関して、この議員は関心が無いようだった。土地区画の分割を許さないと人口が増えない可能性があると、その議員は述べた。



ところが残念ながら、鎌倉市の人口は今後おおむね横ばいが精いっぱいだ。そんな状況下、土地区画の分割と並行して進んでいるのは空家の増加である。近隣の横須賀市ではすでにこれがかなり深刻である。そしてやがて空家は防犯上の問題を生み、土地区画の分割は景観を崩す。これはまた犯罪の温床でもある。路駐が多い街は犯罪が多いのと同じだ。

それを避けたいなら、敷地分割を停止する一方で、空家を所有し空家のまま放置すると著しく不利になる税制を都市やその郊外では考えればいい。そうすれば未使用の敷地がどんどん市場に放出され、価格調整が起こり、買うべき人が現状の敷地のままで敷地を買える状態にまで変化が生じることだろう。



しかしながらこのような住民協定があり、その看板があちこちに立つ我が七里ガ浜住宅地にあっても、住民自身によりそれに違反する不動産売買契約が平然と行われ、それがまた許されるカルチャー。空家もジワリと増えていて、本当の景観重視なんてありそうにない。

先日掲載した丸の内の画像。東京駅の西側だ。



東京駅の東側、八重洲口正面ははこう。



丸の内を八重洲に変化させるのは簡単だが、一旦そうなると八重洲を丸の内に変化させるのは永遠に不可能。

当然ながら、この八重洲を、高さと質感と色の統一感のリージェント・ストリートに変えるのも不可能。



開発住宅地だって、一定のリズムがあり、景観の流れがある。微妙に変化をつけながら一定の間隔で道路に沿って土地の間口が並ぶ。建物や敷地や樹木や芝が個性を出しながらもリズムをそろえて行く。特定の敷地だけを半分に分割したり、一か所だけ4階建ての建物にするというようなことは、その景観を崩してしまう。とりわけ敷地分割は、一旦起こると二度ともとに戻らない。



土地が狭く人が多い日本ではそれは出来ない!という昔ながらの意見があるが、少なくとも鎌倉市はすでに人口は増えていない。これからもほとんど増えない。

AGAINST ALL ODDS。



大事にしたいですなぁ、この国土。せめて他の経済先進国並みに。
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