「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

タマネギのスープ@七里ガ浜自宅厨房

2010-02-28 12:41:01 | 食べ物・飲み物
幼少の頃私が読んだ外国小説には、貧しさを表現する食事として「パンとスープだけ」というのがよく出て来た。当時の私は「パンとスープなんて、カッコいいじゃん!」と思ったものだ。しかしその後、私はスクスクと育って、とてもパンとスープだけなんて食事じゃ満足出来なくなった。さらにその後どんどん私の体は変化した。最近では霜降りの肉を美味しいとは思うものの、たくさんは食べられなくなって来ている。「爺さん」になったのである。

決定的な現象が、赤ワインの消費量がガクンと減ったことである。つまり食事の中心が肉から魚あるいは野菜へと移り、肉を食べる場合でも牛豚よりは鶏が多くなっているのだ。ロースのとんかつも美味しいが、あっさりとした雑炊も同じくらい美味しいと思うようになった。すき焼きも美味しいが、水炊きも同様にと言うか、それ以上に美味しいと思うようになったのである。



本日の主役はタマネギ。北村先生のレシピをパクリ、勝手に作る。そう、タマネギ! これだけだ。シンプルなタマネギだけのスープで体内を洗う。寒かった今日のお昼は、このタマネギのスープとパン。上述の質素な「パンとスープだけ」の食事を地で行くのである。

2人分で必要なモノは以下のとおり:

● タマネギ大 1個半~2個

あとは調味料だ・・・

● オリーブオイル
● 水(勝手に酒を後で足す)
● 塩(勝手にコンソメを後で足す)
● 黒胡椒
● パルミジャーノ・チーズ

なんと潔い!



侮ってはいけない!
タマネギは野菜の中で王様のポジションを占める。
料理の面白さは、具材や調味料の組み合わせとプロセスにある。
そしてそれらを少し変えるだけで、同じ材料が全く異なる外観、味、香りに。そうした意味で、タマネギほど変化の激しい忍者みたいなヤツは少ない。王様でありながら忍者。



まずは縦に半分に切って、サクサク薄切り。このようにね。



出た! かなりヘンで大きくて茶色い犬。
「それでいいからちょっとでいいからちょうだい!」と言っている。



無視して調理を続行する。細く薄く切ったタマネギをボウルに入れ、塩を振り、オリーブオイルをかけ、よく混ぜる。



「頼むから、オリーブオイルなめさせて」と言っている。
無視して調理を続行する。
「もらえない。もらえない・・・」と、しぶとく立って待っているうちに、立ったまま寝そうになっている。放っておけば、そのうち彼も諦める。



今日もCRISTEL。お鍋はこれを。使いやすいですよ。この中に塩とオリーブオイルで混ぜたタマネギを入れ、蓋をして弱火で蒸らす。



弱火ですよ。5分ほど。



蓋を開けると、タマネギがぐにゃあとなっているので、炒める。どんどん炒める。タマネギは変幻自在。切る時には涙が出そうになるタマネギだが、炒めているうちに甘いニオイでキッチンを満たしてくれる。たまりませんねぇ。弱火でゆっくり丹念に炒めましょう。



タマネギがゴールデン(「茶色」とも)になったら、ボウルに一旦出す。あぁ~疲れた。腰が痛いなぁ。たかがタマネギのスープで準備が大変!



ふとダイニング・テーブルを振り返ると・・・妻はライサチェック研究に余念がない。フィギュア・スケートのエグズィビションだ。ゴールド・メダリストの余裕。妻も余裕。私には余裕はない。


(Source: NewYork Times)

これはキッチンにあったものの、今回の料理と関係のないザーサイ。妻はこれを使い、本日のディナーで中華料理の新作に挑むらしい。私はランチ担当。妻はディナー担当。フェアな社会(かしら?)。



さて、話をライサチェックとザーサイからスープに戻そう。炒めたタマネギをボウルに戻し、鍋にはそのまま水を800ccほど入れて沸騰させる。タマネギの焦げが鍋の内側にはついているが、それが良いダシになる。その焦げをこそげ落としながら、沸騰させる。だから水が茶色いでしょ。



沸騰したら炒めたタマネギを鍋の中に戻す。さらに弱火で煮込む。ここで勝手に酒を足す。さらに勝手にコンソメ(顆粒)も入れて味を調整する。



煮込むこと10分以上。なんともいい感じになる。そこでパルミジャーノ・チーズを! 北村先生は固形のチーズを切ることをお勧めなさるのだが、そんなエレガントなものは家にないので、米国製のお安いパルミジャーノ・チーズの粉末をドバッと入れる。黒コショウもガリガリと加えよう。



さらに煮込んでコクが出たところで、火を止める。出来たぞ。順番に味をみながら作ったので、塩加減もちょうど良い。タマネギだけのスープ。潔いでしょ?



我が住宅街「西武七里ガ浜住宅地」内に半年ほど前に出来たパン屋さんKondoのフォカッチャ(フカッチャとも)。フォカッチャで、こういう外見のは初めてだなぁ。オリーブ・オイルが練り込まれていて味が濃い感じがするぞ。これをムシャムシャ食べる。そしてタマネギのスープをすする。シンプルな食事。脂っこいものはもはや多くは要らない私の老体。食べ物の不思議。タマネギの魔術。料理の楽しみ。



スプーンですくうごとに感じるタマネギの甘み。



おまけ。
七里ガ浜のパン店「Kondo」名物、鯛焼き!!!
普通の鯛焼きとちゃうで! 生地ブリオッシュで焼いたもの。七里ガ浜に来られた方は是非試してみて。大変ユニーク!

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カエルのシーズン到来!@七里ガ浜の小さな庭ワンダーランド

2010-02-28 07:03:45 | 
確実に春が近づいている。2月後半くらいになると、そろそろ出るかなぁ・・・っと思っていると、やっぱり出た! 

これは素焼きの置物。偽物のカエル。



こちらだ。七里ガ浜住宅地の名物、カエル君。何日か前から、住宅地のあちこちで鳴いている。我が家の庭も彼ら彼女らが徘徊。暗闇の庭でフラッシュ焚いて撮影。



今のところ、ウチの庭には2匹。でかいんだなぁ~。ぐにゃぐにゃのろのろ。



これからしばらくは踏みつけないよう気を付けないとね。もう、そういうシーズンなんだ。

話題が変わるが、新メニューを導入。
牛肉とエリンギのオイスターソース炒め。



牛肉、エリンギ、万能ネギ、ニンニク、ショウガ、オイスターソース、醤油。誰でも出来る。素早い調理。

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八ヶ岳西麓原村の2月(10) 厳寒の山荘で食べる / 【肉以外編】野菜&キノコ・フェスティバル!

2010-02-27 17:53:17 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
こもらずして何のための山荘か! 外は寒いし、ヘンテコリンで大きな犬がいてはお出掛けもままならない。鎌倉の自宅から持ち込んだ、マーマレードと茶葉(アイリッシュ・ブレックファースト)。どちらもお勧めします! これにあとはベルグ(原村のペンション・ビレッジ内のパン店)のパンがあれば、取りあえずは山荘の中で生きて行ける。



オレも自宅から持って来てもらったドッグ・フードがあるから、取り敢えずは生きて行ける。



私の場合、これも必要だ。重さで表現すると、山荘滞在中は私の体の中の水分の半分くらいがこれになっているような感じだ。



とは言え、真澄以外にもいろいろと必要だ。何か食料品をA-Coopに買いに行こう。で見渡すと、これ(↓)食べたことありますか? 桜もつ煮。もつ煮は今や国民食的な人気だけれど、「桜(=馬)」ですよ。このあたりが信州らしいアイデンティティを主張してますねえ。いいですねぇ。でも今回はパス。



これ(↓)をご存じですか? てんよせ。寒天だ。これはイチゴ入り。豪華です。原村のお隣、茅野には寒天農家がたくさんある。寒天はいろいろな使い方が出来る。シュレッドした寒天を味噌汁にも入れられるぞ。お腹にいいぞ。でもこれもパス。



いろいろ食べないと、いけない。食は人生最大の楽しみのひとつ(でしょ?)。

食材と調味料を選び、組みあわせ、少し変えたプロセスで作る。
すると・・・同じような材料がまったく別な料理に化ける驚きと楽しさ。作っては食べ、作っては食べ。調理器具は上にいっぱいぶら下がっているが・・・



今回は収納の中にある中華鍋で全部作ろっと。



では以下に順番にご紹介! ①から④まであるよ。

【① ナスと油揚げの花椒炒め】

日本在住の中国料理研究家ウー・ウェン先生のレシピ。ナスと油揚げの花椒炒め。長ナスを用意。これを皮剥いて、薄切り。



長野県諏訪郡富士見町の両国屋豆腐店の油揚げ。横幅が10cmで使いやすい。



さすがウー・ウェン先生。使うものがちゃう。花椒だ。最初から茅野か諏訪の市街地に行けばよかったが、失敗。これを求めて原村と富士見をウロウロ。ウー・ウェン先生はホールの花椒を使えと言うが、売ってない。仕方なく、エスビーの粉末を買う。



油で花椒を熱する。すごいニオイ。スパイシーなニオイだ。ホールではなく粉末なので、味が妙に濃くなるのでは・・・との懸念から少なめに遠慮がちに使う。



ナスと油揚げの花椒炒め。おかずにどうぞ。食欲が湧きます。



ここからはキノコだらけ。

【② キノコと竹輪の酒蒸し】

下の画像は先日来作り続けている簡単料理。シイタケ、シメジ、チクワ、アスパラをバターで炒め、めんつゆと酒で軽く蒸す。短時間の料理。おつまみ的だ。お酒好きなおとうさんが喜ぶ。



【③ キノコのスパゲティ】

シイタケとシメジと大葉のスパゲティ。チョー和風なパスタ。



【④ キノコのナンプラー炒め】

そして圧巻、キノコ尽くしのナンプラー炒め。新メニューだ。果敢に初挑戦!



シメジ、カキノキダケ、エリンギとすべて信州産。ところがなんとシイタケは県境の向こう、白州の横手(って知ってる?)から来た。立派なシイタケだ。すごく大きい。このシイタケ・パック、どぉ?? A-Coopの原村店でも富士見のJAアグリモールでも同じパックが売られていたが、原村の方が100円ほど安いことに気付いた。何かの間違い?私って結構食べ物の価格ウォッチャー?

とにかく、非常に立派なシイタケで気に入った。白州は良いところだ。



これ、鷹の爪の輪切り。伊那地方の会社ニチノウ食品の商品。信州ではよく見かける。



そしてなんとナンプラーを使う。他にはバター(ナンプラーとバターって結構珍しい組み合わせだ)とパセリ(今回は乾燥モノ)。



ほらね。すごいでしょ。キノコ尽くし。



皆さん、キノコ好きですか? 私は大好きなのであ~る。今回山荘滞在中はいろいろと食べた。すでにご紹介したとおり、まったく同じパックの鶏モモ肉を使った「夫婦料理対決チキン合戦」も実施された。私のイタリア風鶏肉のグリル・マエミアーナ・ドゥーエ・マスミーゼは、妻の和風鶏の照焼きに完敗したが。

栄養満点で、しかも安上がり。手持ちレシピも増えた有意義な山荘滞在。

以上、これで今回の原村滞在シリーズは終わり。
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八ヶ岳西麓原村の2月(9) 犬も2010年の諏訪の大祭、御柱祭を予習するが退屈で寝る

2010-02-27 07:02:42 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
今回の原村滞在中、私(以下「とーちゃん」)と犬(以下「茶々之介」)の間で交わされた会話。

茶々之介: なんだか山荘の中は鎌倉の家より暖かいねえ。あぁ~~眠い。でも、あぁ~~退屈だ。なんて静かなんでしょ。とーちゃん、何かして遊んでくれない?



とーちゃん: 原村に来たら、LCV FM聴きなさいよ。76.9mhzさ。諏訪の人は皆これ聴いているのよ。昔の歌謡曲がずっと鳴ってて、なんだかいい感じじゃないの。山口百恵ってあんた知ってる?
茶々之介: 知らんわ。でもここって諏訪なの? 原村じゃないの?
とーちゃん: 原村も含めて6市町村全体が大きい意味で諏訪なのよ。諏訪って面白い所なのよ。ちょっとヘンなんだけど、そこがまたええのよ。全体的にはおとなしい地域なんだけど、なぜか大祭になると盛り上がるのさ。



茶々之介: 大祭って、原村のA-Coopに売っているおもちゃのこと?
とーちゃん: おっ、いいところに目を付けたね、でもね、ちょっと違うんだなぁ。お祭りなのよ。やたらでかい重い丸太を、ただ引きずったり、坂から落としたり、川に浸けたりすることを皆で大真面目にやったりするのさ。最後には諏訪大社に建てるんだけどね。



茶々之介: おーーおーーあれか。とーちゃんがいつも飲んでるやつ。
とーちゃん: そーーそーー、おまえよくわかっているねぇ。あれよ、あれよ。でもあれはお酒なんだけどね。あれも御柱祭versionが出てるからねえ。おまえ、よく見てるねぇ。



茶々之介: とーちゃん、あれ着るの?(吹き抜けの上に掛かる法被を見上げる)
とーちゃん: 今年の祭は行けるかなぁ・・・。ダメかもね。でもね、ダメな場合はyannさんに託そう。
茶々之介: yannさんって誰?
とーちゃん: とーちゃんも知らないんだ。会ったことがないんだけど、諏訪出身の美人でとーちゃんのマブダチなんだ。
茶々之介: それ、おかしくね? 会ったことねえのに、マブダチ。会ったことねえのに、美人ってわかるって、ヘンじゃね?
とーちゃん: 確かにそうだな。でもなぜかマブダチなんだ。「美人」ってのはyannさんが自分でそう言うのを受け売りしてるだけで、とーちゃんは見ていねえから保証出来ねえんだけどな。しかしyannさんもなにかとご多忙らしいからなぁ。



とーちゃん: ちょっと社会見学に連れてってやるずら!
茶々之介: どこ?
とーちゃん: 原村の農場。
茶々之介: いつも行ってるじゃん。
とーちゃん: わかってないねーー。いつも何気なく連れて行っているようで、あそこは大変なところなんだよ。非常に重要なポイントなんだよ。説明してやるから、おいで。

茶々之介: ひゃっほーーーい!また来ちゃったもんね。阿弥陀岳丸見えの晴天の八ヶ岳西麓の原村の寒さの中のオレの広場のオレの雄姿、かーちゃん、見た?



茶々之介: おいおい、かーちゃん、どこ行くんだよ? とーちゃん、どうする? かーちゃん、どんどん行っちゃうけど???
とーちゃん: じゃあ、行ってみなよ(とーちゃん、ボールを投げる)



茶々之介: ひゃっほーーい!



茶々之介: ひゃっほーーい!



茶々之介: かーちゃん、ボール取って来たよ。オレって偉い?
かーちゃん: 偉い偉い。



とーちゃん: さて、トレーニングは終わった。社会見学の時間。「諏訪大社 御柱綱置場」とあるのが読めるか?
茶々之介: 読めねえ。
とーちゃん: あんたがいつも走っている農場の横は神聖な場所なのさ。



とーちゃん: この看板、読んでみぃ。
茶々之介: 読めねぇ。。。
とーちゃん: ここは、御柱街道さ。御柱祭ではこの辺から柱が続々と西へ出て行くのさ。諏訪大社上社へね。そして同時にね、ここは武田信玄がつけた棒道のうちのひとつの通過点でもある。ローマ人と同じで軍人って皆楽しいイマジネーションに欠けるから、道を妙にストレートにつけたがるのよね。だから「棒」なのよ。ここはそんなポイント。



茶々之介: へぇ~~、つまんねぇ話。ちょーつまんねぇ話じゃん。オレ寝てた方がいいわ。



茶々之介: やっぱ山荘で寝よ。暖かいし。
とーちゃん: あんた、走る以外はずっと寝てるんだね。



茶々之介: おいおい、とーちゃん、2本目でねえの? 飲み過ぎでねえの?
とーちゃん: 祭ってね、飲むものずらに。

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八ヶ岳西麓原村の2月(8) ウェリーズとジャケット

2010-02-26 22:09:57 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
今回の原村の滞在では、CDをあれこれ持ち込んで聴いていた。画像にあるのはヨー・ヨー・マのソロ。東欧からアジアにかけての音楽で、とってもエキゾチックな印象。



山荘があるのは八ヶ岳西麓原村の標高1600mの地点。外はでたらめに寒いとまでは行かなかったが、それでも結構冷え込んだ。気温はマイナス10度~0度くらいのことが多かった。山荘の周りは夜中になるといろいろな動物が歩きまわるらしい。私はシカやウサギくらいなら足跡もわかるが、それ以外のになると皆目見当がつかない。



晴天ないしは曇天続きだったが、周囲には雪がたくさん残っていた。現地ではゴム長が必須である。左が自宅から履いていった靴。右が山荘の近くを歩く時のゴム長。



ゴム長と言ってもやわなものじゃない。細くてふくらはぎをシッカリ包み、地上43cmの高さがある。ハンター社のゴム長の多くはこの長さがある。



ソールはトレッキング・シューズ並みだ。これなら裏の山の中をどんどん歩ける。ハンター社をご存じない方は、このブログの以前の記事「正調英国田舎紳士的服飾学(1) Hunter Boot Ltd.」をどうぞ。



もうひとつの必需品がこれだ。日本が誇るアウトドア・メーカー、モンベル社のパウダー・ホップ・ジャケット。今もまだ生産されている。私のは8年前のジャケットである。中綿はシュラフにも使われる化繊で出来ていて、軽く、温かい。湘南では真冬でも歩くと汗が出るくらいで、まったく使えないジャケットだが、この土地には最適だ。



モンベルは真面目な会社だ。脇の下のつくり。



襟のまわり。耐久性抜群で、機能もよく考えられているので感心する。こういうメーカーがもっと増えれば良いと思う。モンベル・ショップはどこに行っても店員が非常によく教育されているし、自社製品に関心と誇りを持っている。



厳寒の地ではアカ切れ、ひび割れがあるので、アロエ・クリームを。これで私のお肌もすべすべ。おほほ。



おぼっちゃまはこの日もストーブのそばを占領し、眠る。

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八ヶ岳西麓原村の2月(7) アンコール・エヴァーバーン(3) 購入、工事、レンガ、薪割り

2010-02-26 17:21:25 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
ヴァーモント・キャスティングズ社の薪ストーブ、アンコール・エヴァーバーン。少なくとも今まで私が使った3台の薪ストーブの中では最も使いやすい。

連続投稿「アンコール・エヴァーバーン(1)」「同(2)」「同(3)」でいろいろと解説して来たが、薪ストーブにはそれぞれ強い個性や特徴があり、メーカー毎に異なった長い歴史やカルチャーがある。だから各社が得意とする商品スタイルには、数値データでは表せない違いが多くある。不慣れな人が店頭で見学したり、あるいはカタログに書かれた内容を読んだくらいでは、判断がつきかねることだろう。



中古や建売の売買ではなく山荘を新築する場合、間取りや面積や外観や工法(木造軸組み、ツーバイフォー、鉄筋コンクリート、ログハウス等)を業者任せにする人はいないだろう。薪ストーブは山荘の建物本体よりも価格が安いだけで建物同様に個性的な面も多く、その選択についても山荘オーナー自身が納得して行うとよい。

では個人の山荘オーナーは、建築業者にまかせておかないで自分で薪ストーブを専門店から薪ストーブを買ってくればいいのか、と言うとそうでもない。多くの場合、個人が薪ストーブ専門店あるいは代理店に直接出向いても、あまりディスカウントは期待できないからだ。しかし建築業者は同じものを同じ代理店からかなり安く仕入れることが出来る。個人の山荘オーナーとしてはその所をうまく利用することだ。メーカーや機種をそのバックグラウンドまで調べて選ぶが自分では買わず、そのストーブの設置についてオーナーそれぞれがご縁を持つ建築業者に相談してみると良い。それで自分が購入するより安くつくならば、その建築業者に建物の工事と一緒に頼んでしまえば良い。



上の画像はストーブの右側面。「ENCORE」のロゴが眩しい。この小さなレバーで空気の取入れ量の調整が自由に出来る。炎の大きさも思いのまま。しかもこのレバーは妙に耐久性があるらしい木製で、どんなにストーブ本体が熱くなっていても素手で触れる。

何せ厳寒の地、八ヶ岳西麓標高1600m。暖房設備と家の仕様はある程度しっかりしている必要がある。



煙突はなるべく真っ直ぐに。また外気にさらした部分を短く。そうでないとススが中に付着しやすくなる。

煙突工事の人はいろいろと怖い例を示しておどかし、「煙突は二重にした方がいいですよ」などと言う。煙突が冷えにくく、したがって中にタールが付着しにくいため、煙突がつまりにくくて火災事故につながりにくいのである。理論的にそれは正しい。しかしもしあなたがストーブを設置した建物を別荘として時々利用するだけで、薪に乾燥した広葉樹を使うのならば、煙突など二重である必要はあまりない。二重であろうがなかろうが、どうせたいしてススなど付かないことを私は知っている。

煙突工事は高くつく。ヘタするとストーブ本体より周辺工事が高い。それだけに慎重に。うまい施工を安く済ませよう。



ストーブ周りの工事も必要になる。今やレンガはよりどりみどり。ウチの山荘のはアンティークな感じのものだ。非常に不揃いな印象を与え、私は気に入っている。工業製品的な感じがないからだ。



焼きムラや形のムラが激しくて、面白い。



レンガの角に鼻を当てて寝るヘンな犬。



ふとストーブ天板を見ると・・・やはりこの近辺。250度あたりをウロウロ。賢いんだなぁ、このストーブ。



でも薪が燃え尽きつつある。そろそろ薪を補給しないといかん。



玄関ドア脇には薪が積んである・・・と思ったら薪が無くなっている。仕方がない、薪割りをするか。ちょっと鬱陶しい気がする。



長靴を履き、ジャケットやコートは着込まずに外に出る。長靴を履くのは雪の中に入るため。氷点下でも着込まないのは薪割りをするとすぐに、汗が噴き出るくらい熱くなるため。

薪置き場から玉切り状態の薪材を取りだし投げる。一々運んでいては腰が痛くなる。そしてその場で縦にして、斧で薪割り。なるべく腰に負担をかけないのが私の鉄則。



玄関ドア脇に再び薪の山が出来る。満足感が一杯の瞬間である。



これは点火時に使う小枝と細く割った薪。手斧は全体が鉄製のスグレモノ。



以上。あなたも楽しい薪ストーブ生活をお楽しみください。
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八ヶ岳西麓原村の2月(6) アンコール・エヴァーバーン(2) ポール・キャスナー氏と薪ストーブ調理

2010-02-26 09:21:50 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
米国の薪ストーブ・メーカー、ヴァーモント・キャスティングズ社(以下{VC」)の、日本における輸入総代理店代表を務めるのは、このポール・キャスナー氏である。米国人だが尺八が好きで日本にやって来て(・・それだけでかなりの変わり者という感じがする)、やがて信州に住みつき、日本におけるVCの薪ストーブの販売を仕事として選ぶ。



キャスナー氏の会社(ファイアーサイドと言う)が最初に日本の輸入代理店として米国VC本社と契約するに当たっては、最低でも年間200台は販売するという取決めがあったようだ。当時まだ日本でよく知られていない薪ストーブの販売目標としては、決して簡単なものではないだろう。しかしキャスナー氏の目の付けどころは良かった。その後VCのストーブは日本で非常によく売れたのである。



日本でも売れる要素が、VCのストーブには元々備わっていた。何よりも本国のメーカー本社に営業的センスがあり、ユーザー・フレンドリーな姿勢が顕著なのである。使い易さと安全性と様々なオプションを用意しストーブの楽しさを示して、VCは日本でも数多くのユーザーを惹きつけることが出来た。

しかし日本でVCのストーブがこれだけ定着したのには、日本におけるキャスナー氏の営業努力が相当大きかったのだろう。90年代にあちこちの雑誌に出ておられたのを記憶している。イベントもこなしておられた。キャスナー氏はユーモアとサービス精神に溢れた方だ。さらに日本ではアウトドア作家の田淵義雄氏を味方につけることにも成功した。これは大きかっただろう。田淵氏の素敵な寒山生活が雑誌で紹介されるたび、そこにはVCのストーブが写っていた。

我が家の犬も「VCなら安心。ここでボクはよく寝られる」と言っている。



VCのストーブ及びそのオプション製品の販売促進策として、キャスナー氏はこんな本も書いている。



これがまた楽しい本なのだ。クッキングに関心がない男性でも薪ストーブに関心がある人なら、これを読むと少しはクッキングをやってみようと思うことであろう。



これ、何だか知ってますか? クッキング・スタンド。ストーブ同様の鋳鉄製で、これがあればストーブの炉内での調理が容易になる。



前回の記事でご紹介した薪が手前に倒れて来ることを防止する2本のバーを利用して、クッキング・スタンドの支柱とする。こういうところがVCの「顧客囲い込み」のうまさで、私も囲い込まれている。



とてつもなく熱い炉内に入れることの出来る調理器具と言えば、やはり鋳鉄製のダッチ・オーブンである。アウトドアでの使用とは異なり、脚なしのダッチ・オーブンが便利だ。



これはダッチ・オーブンの底面。信頼の証、ロッジ社のロゴ。



同じくロッジ社の重く分厚いスキレット。



これも炉内で利用する。ただし大きな炎でボーボー燃焼しているような状態では、スキレット上の料理がスグに丸焦げになってしまう。措き火状態になった時にしか、これは出来ない。真冬は寒いので日中措き火状態にすることはない。つまりある程度温かい季節にしか、これは出来ないのである。



アッと言う間に出来るマルゲリータ。



VCのEEであなたもクッキングを楽しみませんか? VCの製品及びその日本の代理店はなかなか魅力的ですよ。オプションは多彩、安全面の配慮、適当にやっていてもうまく使える利便性。そして何よりユーザーへのサービス精神が旺盛だ。

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八ヶ岳西麓原村の2月(5) アンコール・エヴァバーン(1) 使ってみてその機能を考える

2010-02-25 12:43:02 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
寝る子は育つ。いやぁ~よく寝る子だ。寝るわ寝るわでどんどん育ってしまい、困っている。我が山荘の薪ストーブ、アンコール・エヴァバーン(以下「EE」)の前の特等席をいつも確保するこの子。



米国ヴァーモント・キャスティングズ社(以下「VC」)製薪ストーブのほとんどは、トップ・ローディングを売り物にする。このEEもそうだ。トップ・ローディングとは、ストーブの天板を開けて薪を補給する仕組みを指す。それは何もVCの専売特許ではない。しかしながら世界に数多い薪ストーブ・メーカーの中で、ここまでトップ・ローディングに熱心なメーカーは珍しいのである。



ご覧のとおり天板のふたを開けて薪を入れる。慣れると点火時からその後の補給まで、ここだけで済ますことも可能だ。以前私が使っていたドイツ製のストーブは天板、側面、前面に蓋があり、薪の補給がその3か所から可能であった。このEEは天板と前面の2か所から可能である。



ただし、どう見てもEEの前面扉は、薪の燃焼中に開け閉めするような形態ではない。下の画像でご覧のとおりである。観音開きになっていて、しかも閉め方が少しややこしく、あまり俊敏な動きは出来ない。

別荘族が優雅に使う薪は長さも揃ったキレイな「絵に描いたような薪」だが、世の中の薪にはいろいろある。永住者であれば、あるいは別荘族でも、コストや使用量を考えていろいろな方法で安い薪を買うか、あるいはタダで取りに行く必要もあるだろう。長いものも混じるし、そんなバラバラなモノをいちいちチェーンソーでキレイに切りそろえるのも大変だ。しかし少々長くても、トップ・ローディングの機能があれば、上からストンと落として簡単に薪を補給することが可能となる。そうすると、なんとか長いままの薪もそのまま使いこなせるのである。しかしそれを一旦やり始めると、燃焼中はもう怖くて前面扉など開けられない。前面扉を開けると、扉にもたれた火のついた薪がポロリと外に落ちて来る可能性もある。一旦燃焼したら前面扉は使わないのが基本である。



炉内にはアンダイアンと呼ばれる2本のバーが立っている。これは前面ガラスに薪が倒れて来ないよう、また炉内クッキングの準備をする時に外に薪がこぼれ出さないように、付けられたものだ。



安全なトップ・ローディングに慣れるとそれ以外は不要となり、右側面にもはや扉はない。あるのは空気取入口の調節レバーのみ。



左側面も同様だ。あるのはダンパーの開閉レバーだけである。前面扉はすでに説明したようなデザインであり燃焼中は開閉しないので、薪の補給時に使うのは天板の扉のみになるのである。



EEだけでなくVCのストーブの多くが、ウォーミング・シェルフ(ストーブ本体の両袖に突き出した網棚)をオプションとして備えているのも、こうした背景があってのこと、それなりに理由があってのことなのだ。ストーブの天板の上には鍋、スティーマー、ケトル等が載せられていることが多い。ところが薪の補給をVCのストーブでは基本的に天板の蓋を開け閉めして行う。そうであるとするとこのシェルフはオプションと言うよりは必需品で、天板の蓋を開ける際に、その上に載せられた鍋、スティーマー、ヤカン等をちょっと横へずらせておくためにも必要なのである。だからストーブ本体購入当初からシェルフも取りつけておいた方が良い。もちろん薪の補給時だけでなく、天板の真上に鍋などを置いておいては料理や湯が煮えたぎってしまいそうな時にも、かなり便利に使えるものだ。

さらにオプションでシェルフから突きだすミトンラックがある。これが便利だ。濡れた手袋、タオル、ふきん等をストーブのすぐそば数cmのところで乾かすことが出来る。VCはなかなか商売上手なのである。決して悪い意味で言っているのではない。「買う価値がある」とユーザーが思えば、そのユーザーが買うだけの話だから。



炉内の燃焼状態が巡航速度のような状態に達した時、こんな感じになる。燃焼中、炉内手前に風の流れを作り、前面ガラスを自動的にクリーンにする驚くべき機能がEEにはある。のんびり屋の私は、個人的には、3台目の薪ストーブにして初めて経験した機能だ。だから我が山荘ではストーブ前面ガラスを磨くということをする必要がない。



ナラの薪。木目がキレイなので家具にでもしたい感じだ。燃やすのがもったいない。



点火して火をどんどん大きくして炉内を暖め、やがて一定の時間が経ち空気取入口とダンパーを調整して行くと、ビタッ!とこのあたりの温度(250度近辺)に落ち着かせることも可能だ。あまりにお利口で驚くVCのEE。



寝る子は育つ。いつまでも寝ているデカイ子。温かいよぉ~、眠いよぉ~。

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八ヶ岳西麓原村の2月(4) 玄関から中を見渡せば全体が把握出来るほどの狭い山荘の楽しさ

2010-02-25 00:00:09 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
暗闇に包まれた山荘。デジカメも進歩したものだ。最低価格帯の私のデジカメでも、暗闇でガンガン画像を撮ることが出来る。

この山荘は非常に小さい。これが竣工した時、この別荘地で周囲を見渡すと最も小さい建物だった。山荘を持ちそこに通うという非常に非エコ的な行為の中では、最もエコ的な選択をしたのである。しかしその後10年以上の月日が経過し、近くに私の小さな山荘を面積で下回るであろう、より小さな山荘が3つほど建った。ちょっと残念で「負けた!」と言う気分である。



八ヶ岳山麓での別荘建築実績が最長の部類に属するビルダー集団ブレイスの代表、丸山氏と私が随分昔に締結した、この山荘の請負工事契約書を開くと、平面図はおよそ8.2m×6.0mの長方形をしている。それが1階の床面である。さらに屋根裏部分はその半分弱の面積があり、それが2階部分を構成している。都会とは異なり、敷地面積がそれなりにあって建ぺい率等の制限が問題にならない別荘地では、この「8.2m×6.0mの長方形」はかなり小さい建物に属するのである。

下の画像は我が山荘の吹き抜け部分の天井を写したもの。大きく見えるかもしれないが、そうではない。誠にかわいらしいものだ。追って説明する。
 


ではそのために階段を上がりましょう。



細い階段を上がると、スグにこのようになる。ここが屋根裏(=2階)である。カネ勾配(=45度の傾斜)の天井が迫って来る、本当に「屋根裏」と言った具合の場所だ。寝室として使っており、ここにはベッドがあるだけ。それ以外にモノを置く空きスペースもない。屋根裏の周囲は1階に人が落ちないように手すりで囲まれているだけで、個室の形式はとっていない。そうなのだ。この建物の中に「個室」はないのである。この屋根裏ではただ寝るくらいのもので、起きている時間はすべて1階で過ごすことになる。



どんどん進む(と言っても数メートルだけ)と、手すりがあって、その向こうは吹き抜けになっている。手すりにもたれて下を覗いてみよう! そこがどんなに小さいかわかる。



ほらっ!右手にダイニング・テーブル。



左手にベンチとテレビ。真ん中は薪ストーブ。ストーブの下に丸まっているのは犬。人間も一人写っているが、それは妻である。上の写真と下の写真を合わせると、ストーブを挟んで、左右の距離が合計6メートルちょうどだ。奥行きは3メートル弱。これがこの山荘の生活スペースのすべてである。他はキッチン、物置、トイレ、バス、洗面くらいだ。「あら、狭いわ、信じられないわ、それじゃあ私はくつろげないわ、友達も恥ずかしくて呼べないわ」などと言う豪華別荘オーナーの批判、嘲笑も聞こえて来そうである。



負け惜しみではないが、我々夫婦にはこれ以上のスペースは必要ない。たかが山荘である。面積を増やし個室をつくり壁であれこれ仕切ると、薪ストーブひとつで全体を温めるのも大変だ。山荘の中ですることは食事、読書、昼寝くらいである。呼ばなくても遊びに来るような友人には遠慮など要らない。そんな人達が泊まるなら雑魚寝してもらえばよい。だから個室もない。

別荘を作るとどうしても友人を呼びたくなる。「とってもいいところだから、是非泊まってね。遠慮は要らないんだからね!」と新米別荘オーナーは友人達に言うのだが、そう言われた友人の多くは正直なところ躊躇することだろう。別荘を楽しみ、そこで本当に心からくつろぐことが出来る人はその別荘のオーナー自身だけだと、新米オーナーは心得よ。

同じく屋根裏から見た図。角度を変えれば玄関が見える。しかし何もない山荘だなぁ。



寒冷地であるからして、気密性は高い方が何かと楽だ。低温なので夏のカビの問題もない。マーヴィン社の木製サッシは信頼性が高い。私が以前所有していた山荘、以前の自宅もすべて窓はマーヴィンだったが、非常に品質が高い。同じ型がいつまでも生産されていて、番号を調べれば部品交換も容易だったので驚いた。日本のサッシメーカーも次から次と新製品ばかり作ってないで、基本形を定めてそれを作り続けてはどうだろうか。



外は厳寒。でもマーヴィンのサッシを閉め、小さな山荘で薪ストーブを焚けば中はポカポカ。マーヴィンさんって素敵。

 

小さく質素な玄関ポーチ。コンクリートのままなのだ。荒っぽい使い方だとこれも似合う。ただし、コンクリートって素材は新しい間は様にならない。多少こなれるのに時間が必要だ。白いのは雪。気温が低いのでサラサラ。塩みたいに見えるでしょ。

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八ヶ岳西麓原村の2月(3) 夫婦料理対決チキン合戦 【照焼き編】

2010-02-24 16:55:30 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
前日に山荘で私が作ったプレ御柱祭奉納料理「鶏肉のグリル・マエミアーナ・ドゥーエ・マスミーゼ」があまりに美味しかったため、それが妻の対抗心を刺激した。私が使ったのとまったく同じパックの鶏モモ肉を購入し、それを使って別の料理を作ると言いだしたのだ。

夫婦料理対決チキン合戦である。私のがイタリアンなら、妻は和食。日伊対抗戦だ。妻はオーソドックスに照焼きを作るらしい。完成品はこちら(下の画像)。



私は飲みながら撮影するだけで楽だ。以下の料理の作成者は妻だ。

ほら!まったく同じ、A-Coopで買える信州産鶏モモ肉2枚。



長ネギをスパスパ切る。



タレをつくる。醤油、みりん、砂糖、真澄を少々。



適当な大きさに切り、軽く塩をつける。



片栗粉をつける。「つけなくてもいい。どちらも可能。好みで」と妻の説明が入る。



フライパンでサラダ油を熱して、鶏肉を焼く。ひっくり返して裏も焼く。香ばしいニオイが広がる。軽く焦げ目がつくまでしっかりと焼こう。だんだん料理のイメージが見えて来る。



切ってあった長ネギを投入し、これも焼く。



鶏肉から油がドンドンにじみ出て来る。あまりベタベタさせずあっさり仕上げるために、ペーパー・タオルで油を取りながら焼いている。細かい作業の積み上げが大事なようだ。あとちょっとだ。



ここでタレを一気に入れる。フライパンから湯気が上がり、キッチンの周囲は焼鳥屋さんのようなニオイに包まれる。犬も人間も鼻がビビビッと動く。「これはおいしいに決まっている!」と確信する瞬間である。



タレと具材を絡めながら焼く。水分が軽く飛び、タレらしくドロッと肉に絡むようになったら出来上がりだ。タレが絡んで全体が茶色く変わり、食欲が刺激される光景。



これだ! おとうさんのお酒のつまみに最高。しかしお子ちゃまも奥様もじいちゃんもばあちゃんも誰もが大好きな味だろう。甘辛いタレに絡んだ鶏肉、ネギがうまい。七味もかけよう。



食べる。「おいしいねぇ・・・」と言う。で真澄を飲む。食べる。飲む。



なかなか盛り上がった夫婦料理対決チキン合戦。あなたのお宅も同じ材料を買い込み、対決してみてはいかがでしょう? 闘争心が燃え上がること必至である。楽しいですよ。
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