豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

明日、君がいない

2007年07月19日 12時22分54秒 | シネレポ2007
その日もいつもと同じ1日のはずだった。
父の期待を一身に担う兄マーカスと、兄に脅える妹メロディ、
マッチョを気取るスポーツマンのルーク、孤立するゲイのショーン、
ルークとの結婚だけを切実に願うサラ、いじめられても卒業まで3ヶ月の我慢だと
自分に言い聞かせるスティーヴン。
心が壊れてしまいそうな秘密を抱え、誰もが窒息寸前だ。
やがて、午後2時37分、校舎の片隅でひとつの若い命が消えようとしていた…。




なんと19歳(当時)の監督が撮った映画だそうです。
確かに若い監督らしい、色んな試みが試された映画でなかなか好印象。

とーーーっても重い内容の映画です。
でも不思議と、引きつけて離さない魅力とパワーを持った作品。

冒頭いきなり一人の生徒が校内で自殺するところから始まります。
(するとこっていうか、した生徒が発見されるところから)
いきなり凄いテンションの高い始まり方で、画面に釘付け!
誰が自殺したのかは、ここではわからない。

それから場面は前日の朝に移ります。
様々な問題や悩みを抱えた6人の生徒たち。
不謹慎だが、この中の誰かが自殺したのだろうと推理するように
見入ってしまう。

時折挿入されるモノクロのインタビューシーン。
一見ドキュメンタリーを見てるような、珍しい試み。
それと時間軸を各人物毎にずらして描き、別の人物の時間軸と交差させることで
人物関係が実にわかりやすく描かれている。
時間軸をいじる手法を使った映画は色々あるが、この映画の描き方は実に巧いと感じました。

そして話が進むに連れて、次第に明らかになるさらに重く深い問題の数々。
表面上何の問題も抱えてないような生徒が・・・・

そしてラストに向かって、話は急加速!もう目が離せない!
果たして自殺したのは誰だったのか!?

予想だにしない、意外な結末が待ってました・・・

監督自身が、友人が自殺したり、自分も自殺未遂をしたりした経験を基に作った映画だとか。
それだからか、並々ならぬ思い入れの深さが素晴らしくパワフルな映画を誕生させたって気がします。

かなり重い話で色々考えさせられましたが、素晴らしい映画でした。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知らない (Qchan@携帯)
2007-07-20 00:35:05
と思ったら、こっちではやってなかった!

それとも早くに公開されてたのかな?

でも、「がばいばあちゃん」はそっちから公開されたし、

「夕凪の街、桜の国」は広島と四国は今週末からの公開だし、

これからこっちにくるのかな?
返信する
これ (ゆうぞう)
2007-07-20 13:26:57
たしか2週間くらい前に見た映画でした。
アップするのすっかり忘れてました。
確かレイトのみで1日1回しかやってなかったはず。
最終日に見たと思います。
もしかしたら、関東方面はもう終わっちゃってるかも。
返信する
知らない2 (ちー)
2007-07-20 13:43:41
これは何??

そっちだけなの??

2週間くらい前に見た!!

返信する
そう (ゆうぞう)
2007-07-20 21:26:38
すっかりアップするのを忘れてました。
多分東京は終わってると思います。

ま、映画館じゃなくてもテレビででもイイと思いますよ。
返信する

コメントを投稿