豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う

2010年11月02日 03時52分51秒 | シネレポ2010
解説: 石井隆監督と竹中直人が再びタッグを組み、二人の代表作である『ヌードの夜』を、
約17年ぶりに復活させた愛憎劇。今回は『花のあすか組 NEO!』などで女優としても
活躍中のグラビアアイドル、佐藤寛子をヒロインに迎え、どうにもならない深みにはまった
男女の業を描く。本作の再演を熱望したという竹中は前作同様代行屋の男を熱演。
新旧の俳優たちの白熱の演技合戦と共に、本作で新境地を切り開いた佐藤の体当たりの
演技も見逃せない。

シネマトゥデイ



あらすじ: 何でも代行屋を営む紅次郎(竹中直人)は、れんという美少女から自分の
命の恩人の多絵(佐藤寛子)という女性を捜してほしいと依頼される。
彼が少ない情報からその足跡をたどっていくと、次第に彼女のあまりにも不幸な
生い立ちが明らかになっていく。多絵には父親に暴行され、やがて風俗の世界に
身を落としたという過去があり……。



タイトル通りヌード満載の映画でした(笑)。
このヌードを披露した佐藤寛子って子、てっきりAV女優か何かだろうと思ってみてたんですが、
それにしては、最も重要な物語のキーパーソンとなる役どころだし、
それより何より、すごくイイ演技をしてたから、不思議に思って調べてみたら
グラビアアイドルの子だったんですねぇ。
それにしては顔は頬がこけたようなやつれた表情でアイドルには見えない顔でした。
それも役作りだったんでしょうか。
この映画がフルヌード初披露だったんだそうです。
そういえば雑誌の袋とじで何か見たような気がします。これだったんですね。

しかし、そんなアイドルのヌードだけが売りの映画ではありません。
めちゃくちゃハードボイルドで骨太な見ごたえある映画でした。
冒頭からいきなりグロテスクでおぞましい場面から始まります。
大竹しのぶら3人の悪魔のような女達の奇行に画面に釘付けでした。
大竹しのぶの怪演はマジ凄かった。
そしてレンに導かれるように次第に深みにはまっていく竹中直人演じる何でも代行屋の紅二郎と一緒に
見てる私も何かに取り憑かれたかのように、画面に釘付けで気が付くとどっぷりはまって
見入ってしまってました。
クライマックスの石切り場のシーンはあのロケ現場に鳥肌が立ちました。
あんな不気味な場所よく見つけたものです。
壮絶な愛憎劇は見る者を選ぶ映画かと思いますが、久しぶりに見ごたえある邦画でした。
今年見た邦画のなかでは一番良かったかも。








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2 コメント

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予告編でも凄かったです (ちー)
2010-11-05 15:21:37
大竹しのぶは狂人的な役が一番ぴったりな気がします
高貴な姫とかお嬢様が昔から似合わないように
思うのは私だけかな・・・?
魔性のように言われた時期もあったけど
貪欲な役が合う!

佐藤寛子って知らなかったけど
これから伸びそうですか?
この役柄のイメージが後をひくとかないですかね
折角の芽にカラーが付かないといいですね
来年DVDになったら見てみます
ゆうぞうさんの「今年の邦画一番」


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これは・・・ (ゆうぞう)
2010-11-08 17:15:19
ちーさん向きではないかもしれないですねぇ。
かなりのエログロなんで見るのは控えたほうがイイかもしれません。

しかし、大竹しのぶの悪女っぷりは凄かったですね。
一番の見所はこの人かもしれないですね。
佐藤寛子はどうでしょうねぇ。
あまり興味は沸かなかったんですけどね、
でも最近若くて演技が上手くてヌードになれる女優って
あまりいないから、需要は大きいかもしれないですね。
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