goo

小さな靴

 家の玄関に脱いであった孫娘の小さな靴。満一才を待たずにもう歩き始めている。



 歩く姿はヨタヨタしているがそれが可愛らしくてついつい見惚れてしまう。娘や息子の歩き始めた頃のことなどとうに忘れてしまっていた私は新鮮な気持ちで感動できるので、幸せな気分で満たされている。
 しかし、この子は明日火曜日になると家に戻って行ってしまう。もう当分会えないと思うと悲しくて寂しい・・。また妻と二人だけの毎日になる。それがいやというわけではないが、楽しくてワクワクする時間を数日過ごした後では、しばらくは味気ない気持ちでいっぱいになってしまうだろう。まあ、それも仕方ないことだとは思うが、やっぱり・・。

 子供たちが帰ってきて、また戻っていく、そんな時にいつも思うことだが、私よりも濃密な時間を過ごした妻の喪失感は私よりも遥かに大きいだろう。妻には明日セントレア空港まで娘たちを送っていく大事な任務があるのだが、いつも泣きながらサヨナラしてきた、と言っているだけにその帰り道が心配だ。
 気丈に安全運転をしてくれるよう祈るばかりだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜はまだ・・ 王位リーグ(3) »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。