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不調・・

 10日ほど前に買ったばかりのPCが早くも壊れた。CDドライブが開いたまま、閉じなくなってしまったのだ。


 そもそもこのPCを買ったのは、今まで使ってきたPCのCDドライブが作動しなくなってしまい、私立高校の入試問題を印刷するにはどうしてもCDドライブが必要なため、急遽買ったものなのに、これでは何のために買ったのかまるで分からない。
 「やっぱり展示品は駄目なのかな・・」
などと情けないことを思ったりしたが、とりあえず買った電気店に持っていった。
 「買ったときから、ボタンを押してもうまく開かなかったこともあったから、大丈夫かな、とは思っていたんですけど・・」
 「そうですか、展示品といってもCDドライブまで開けたりする人はいないですからもともとよくなかったのかもしれませんね」
と言いながら、少し押したり引いたりしていた店員さんは、
 「こりゃ修理に出さなくちゃ直りませんね。お借りしてもいいですか?」
あと1・2校、私立高校の入試問題を印刷したいのだが、動かないものは仕方がない。
 「はい、どうしようもないですよね」
 「すみませんね、大至急やらせますから」
 「修理費はかかるんですか?」
 「えっ?そんなものはかかりませんよ、当たり前です」
 「そうですよね、かかるって言われたら文句言おうと思ってたんですけど」
 まったく何のために買ったのか分からなくなってしまったが、まあ、遅かれ早かれ今のPCが寿命を迎えるだろうから、値打ち品が買えただけいいと思うことにしよう。(不良品ではどうしようもないが、直してもらえるなら我慢しよう・・)

 PCはいい。どこか悪くなったら交換すればきちんと動くようになるから。でも、人間はそう簡単には行かない。と言うのは・・、 
 昨日月曜日、いつもの時間に携帯の目覚ましが鳴って起きようと思ったが、体が言うことをきかない。まだ眠っていたいのかな、と他人事のように思っているうちにまた寝入ってしまったようで、目が覚めたのは1時間後だった。今度は起きようと思って、強引に起き上がったが、体は重く何だかだるい。階下に下りていってパンを食べたが、味がしない。TVをつけてボーっと見ていたが、どのチャンネルを見ても面白くない。TVを消して目を瞑ったら、すぐにでも寝ちゃいそうだ。
 「これじゃあダメだ、もう一度寝よう・・」
そう思って、妻に「体が起きようとしないから、もう一回寝てくる・・」と告げて自室のベッドにもぐりこんだ。すぐに寝入ってしまい、目覚めたら12時少し前、なんだ、午前中が終わってる。ぐずぐず起き上がったものの、寝る前と余り変わりがない、気持ちが晴れてこない。妻が用意してくれた昼食を食べて、また居間でぼーっとTVを見ていてもだるさは残ったまま、服を着替える気さえしない。「参ったなあ・・」一時間くらいそんな感じでうだうだしていたら、やっと少しずつ気持ちが晴れてきた。そろそろ塾の準備をしなくちゃ・・、などとあれこれやるべきことを数え上げていったら、何とか立ち上がることができた。
 そんな調子でゆっくりゆっくり動き出したら、ゆっくりゆっくり気力が戻ってきて、塾が始まる頃までにはいつものように気合が乗ってきたから、その後の授業は滞りなく終えることができた。よかった。だが、こんなことは余り経験がない。
 毎週月曜は日曜にビールを飲みすぎて半分二日酔いのような状態だが、それでも昨日のように気力が萎えてしまったことなど記憶にない。しかも今はいよいよ入試が始まり、一段と気持ちを込めねばならない大事な時期だ。そんなときにこんな体たらくでは困ってしまう。いったいどうしたんだろう?、ちょっと不思議だった。 
 要は私の体はもう若くないと言うことなのだろう。いくら気持ちで支えようとしても、そう思い通りに行かないのかもしれない。思えばこのところ、すこし就寝時間が遅くなっていた。「もう少し早く眠って体力を回復させるように!」と、心と体が訴えたのかもしれない。
 内からの声にもう少し耳を傾けなければならない、そんな自戒を今は噛みしめている。
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