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突然ですが、除染土壌の話です。
除染土壌は、各県で確保した中間貯蔵施設で保管することになっています。
そして、中間貯蔵開始から30年以内に、別の場所で最終処分することに
なります。
ただ、ご存知のように、中間貯蔵施設は福島県の大熊町と双葉町で
合意が取れている以外、他の県では話がまとまっていません。
そのため、仮置き場に積まれたままという状態で、袋が破れたりして
問題となっています。
そこで、除染土壌から、放射性物質を除去し、建材として再利用しよう
という案があります。路盤材とかの類に使うのでしょう。
【除染で出た土を建設資材に 環境省がモデル事業】
基本、いいんじゃないかと思います。
ちゃんと放射性物質を除去するという前提ですが。
除去するとなるとエネルギーもコストもかかる話なので、中間貯蔵施設に
置いて線量が下がるのを待つのが合理的ではありますが、場所が確保
できないのですから、次善の策でしょう。仕方ありません。
ところが、「大丈夫なのか?」という声が多いようです。
これまた、気持ちは分かります。再利用てことは、身近な生活圏
にばらまかれるのではないかという懸念もあることでしょう。
ものの見事に、環境省が悪者になっているようですが。。。
■いくらなんでも、環境省がかわいそう
環境省に入省された方は、環境によい政策に携わりたいと思っていた
はずですが、なぜか原発事故後には、経産省がやってきた原発政策の
後始末を押し付けられ、バッシングを受けています。
本当は、温暖化対策とか、生物多様性とか、リサイクル推進とかを
やりたかっただろうに、モチベーション下がるのではないかと、心配です。
みなさん大人なので、これも環境を守るために必要な仕事として割り切って
いらっしゃるのでしょうけど。
いや、確かに必要な仕事です。ガンバレー。
■対話と信頼
ポイントは、関係者との対話をしっかりとやる、ということでしょう。
環境省の最終処分までのフロー図でも、「国民の理解を醸成する」と
書いてあります。
小泉元首相が見に行ったフィンランドの最終処分場のルポでも、
「プラグマティズム(実用/実利主義)」と「信頼」がポイントだと
説明しています。
とういことは、やっぱり、、、前途多難ですね。
環境省が、というより、日本政府が国民との対話と信頼醸成をするために
ヒトモノカネ&ジカンを割いているとはとても感じられません。
とりあえずは、オーフス条約の批准くらいはしないと、話にならない
ような気がします。
■オーフス条約の正式名称
「環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参加、
司法へのアクセスに関する条約」
市民による環境政策への関与を進める、これぞ、民主主義です。
こういった、地道な活動、対話から政府への信頼ができるものと思います。
環境省さん、こっちもやりませんか。お忙しいとは思いますが。
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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今年は、セミナーが79本ありました。昨年の100回に比べると2割減です。
昨年は、販促セミナーや一部のクライアントさんの件数が多かったので
これくらいだと無理がなくてありがたいです。
そのかわり、というではありませんが、今年は日経エコロジーと
環境新聞の連載再開がありました。いずれも月1の連載です。
それにしても、今年はSDGsやらパリ協定やらで国際的な動きが活発
でしたが、来年はどう動くのでしょう。これらを受けての国内の動きも
気になります。
ということで、今年はこれで最後の議論de廃棄物としたいと思います。
皆様、メリークリスマス&どうぞよいお年を。
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除染土壌は、各県で確保した中間貯蔵施設で保管することになっています。
そして、中間貯蔵開始から30年以内に、別の場所で最終処分することに
なります。
ただ、ご存知のように、中間貯蔵施設は福島県の大熊町と双葉町で
合意が取れている以外、他の県では話がまとまっていません。
そのため、仮置き場に積まれたままという状態で、袋が破れたりして
問題となっています。
そこで、除染土壌から、放射性物質を除去し、建材として再利用しよう
という案があります。路盤材とかの類に使うのでしょう。
【除染で出た土を建設資材に 環境省がモデル事業】
基本、いいんじゃないかと思います。
ちゃんと放射性物質を除去するという前提ですが。
除去するとなるとエネルギーもコストもかかる話なので、中間貯蔵施設に
置いて線量が下がるのを待つのが合理的ではありますが、場所が確保
できないのですから、次善の策でしょう。仕方ありません。
ところが、「大丈夫なのか?」という声が多いようです。
これまた、気持ちは分かります。再利用てことは、身近な生活圏
にばらまかれるのではないかという懸念もあることでしょう。
ものの見事に、環境省が悪者になっているようですが。。。
■いくらなんでも、環境省がかわいそう
環境省に入省された方は、環境によい政策に携わりたいと思っていた
はずですが、なぜか原発事故後には、経産省がやってきた原発政策の
後始末を押し付けられ、バッシングを受けています。
本当は、温暖化対策とか、生物多様性とか、リサイクル推進とかを
やりたかっただろうに、モチベーション下がるのではないかと、心配です。
みなさん大人なので、これも環境を守るために必要な仕事として割り切って
いらっしゃるのでしょうけど。
いや、確かに必要な仕事です。ガンバレー。
■対話と信頼
ポイントは、関係者との対話をしっかりとやる、ということでしょう。
環境省の最終処分までのフロー図でも、「国民の理解を醸成する」と
書いてあります。
小泉元首相が見に行ったフィンランドの最終処分場のルポでも、
「プラグマティズム(実用/実利主義)」と「信頼」がポイントだと
説明しています。
とういことは、やっぱり、、、前途多難ですね。
環境省が、というより、日本政府が国民との対話と信頼醸成をするために
ヒトモノカネ&ジカンを割いているとはとても感じられません。
とりあえずは、オーフス条約の批准くらいはしないと、話にならない
ような気がします。
■オーフス条約の正式名称
「環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参加、
司法へのアクセスに関する条約」
市民による環境政策への関与を進める、これぞ、民主主義です。
こういった、地道な活動、対話から政府への信頼ができるものと思います。
環境省さん、こっちもやりませんか。お忙しいとは思いますが。
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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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今年は、セミナーが79本ありました。昨年の100回に比べると2割減です。
昨年は、販促セミナーや一部のクライアントさんの件数が多かったので
これくらいだと無理がなくてありがたいです。
そのかわり、というではありませんが、今年は日経エコロジーと
環境新聞の連載再開がありました。いずれも月1の連載です。
それにしても、今年はSDGsやらパリ協定やらで国際的な動きが活発
でしたが、来年はどう動くのでしょう。これらを受けての国内の動きも
気になります。
ということで、今年はこれで最後の議論de廃棄物としたいと思います。
皆様、メリークリスマス&どうぞよいお年を。