[苫田温泉の乃利武が破産]
湯けむりアワード1315の苫田温泉（岡山市北区）にある温泉旅館・乃利武が破産しました。
乃利武は岡山県下での政府登録国際観光旅館の第１号で、大衆演劇や夏のハワイアンプール、秋のマスカット狩りでも親しまれた大型旅館でした。しかしながら団体客の減少などで経営が行き詰まったようです。大きな旅館ほど維持費が嵩むでしょうから厳しかったのでしょうね。
「岡山駅から車で15分」のキャッチフレーズでも親しまれた通り、乃利武のある栢谷地区は岡山市中心部から車で15分ほどの距離にあります。かつては山あいの静かなところでしたが、近年は国立病院が移転したり山陽道の岡山ＩＣができるなどで交通が便利になるとともに郊外店がたくさんでき、落ち着いた感じではなくなってきたことも影響したのかも知れませんね。
なお苫田温泉では引き続き旅館「泉水」が営業中ですし、湯けむりアワードのリストには影響はありません。
[就航準備中のリンクが破産]
九州でプロペラ機を使った格安航空会社として来年３月に就航を目指していたリンクが自己破産を申請する見込みであることが明らかになりました。過去に就航を目指していたものの途中で挫折し経営破綻した航空会社の例としてはレキオス航空（沖縄）があります。
リンクは元々スターフライヤーの支援のもとで就航を目指していたのですが、ＬＣＣの就航によりスターフライヤー自身の経営が危うくなった事情からリンクは新しいスポンサーを探していました。しかしながら就航までに必要な運転資金22億円の半分も集められず、予定していた福岡－宮崎・松山、北九州－松山の３路線の就航を断念し自己破産の申請を決めた模様です。
福岡－宮崎は日本エアコミューターや全日空が、福岡－松山は日本エアコミューターが既に就航しており、初めから厳しい競争が予想されたことも資金集めに苦労した原因かも知れませんね。
リンクは日本で初となるヨーロッパ製のプロペラ機ATR72での就航を目指していました。機体トラブルが相次いだボンバルディアDHC8-400のライバル機であり、使い勝手がどうか大手航空会社も注目していたようですが、残念ながらそのチャンスはお預けとなりました。ATR72については九州のローカル航空会社であるオリエンタルエアブリッジや天草エアラインも検討しているようですので、いずれ日本の空を飛ぶことになるとは思われます。
