JF4CADの運用日誌2.5

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お台場の「船の科学館」が休館

2011-08-08 | シャック便り

東京のお台場にある船の科学館が9月末で休館するそうです。これに伴い青函連絡船として活躍した「羊蹄丸」の展示を終了することになり、羊蹄丸の引き取り手を探しているようです。

引き取り手が見つからない場合は解体して記念の部品だけを保存するとのことです。船の世界で一般に保存されるのは舵輪などになりますから、無線室にある無線機なんかは廃棄される可能性があります。

 

船の科学館は船舶や造船技術の展示を中心にした日本では有数の海事博物館で、夏のプール(既に閉鎖)も子供に人気でした。最近では北朝鮮の工作船を展示したことでも知られています。しかしながら昭和49年に開館した本館は老朽化が進み、耐震性に問題があることから今回の休館に至ったようです。

船の科学館を運営する日本海事科学振興財団は日本財団(昔の日本船舶振興会)を親団体としており、船の科学館の建設当時は豊富な資金があったものの、ギャンブル人気の低迷から最近は運営が苦しいようで、本館の再オープンの見通しは立っていないようです。中でも羊蹄丸は年間の維持費が3千万円程度かかることから手放すことになったそうです。

 
今後本館の所蔵品を各地に貸し出すほか、屋外展示されている初代南極観測船「宗谷」は引き続き現在の場所で展示されるそうです。ただ、戦前に進水した宗谷についても老朽化が目立っており、今後大規模な修繕が必要とされているそうですから先行きが心配されます。

Photo

宗谷の後ろに少し映っているのが問題の「羊蹄丸」です。

 

なお、船の科学館は9月末まで大人200円の特別料金で入館できるそうですのでハムフェアのお帰りにぜひどうぞ(ゆりかもめ「船の科学館」下車すぐ)。

ちなみに末期まで残った青函連絡船のうち、摩周丸が函館港で、八甲田丸が青森港で展示保存されています。海外に売られた空知丸と大雪丸は現存している可能性がありますが、その他の船は既に事故で沈没したり使命を終えて解体され存在しないそうです。

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