JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

ハンディ機用のアンテナは飛ぶのか?

2007-02-12 | インポート

世間では「飛ばない」と言われるハンディ機用のアンテナ。中には「5kmも飛ばないんじゃない?」とも言う方もいますが、実力のほどはどうなんでしょうか?実際に実験してみました。


 


実験に使ったアンテナは第一電波のRH-999。製品情報はこちらにあります。


全長50cmほどの50/144/430/1200MHz+広帯域受信のホイップです。重量55g。


50/144は1/4λ、430は1/2λノンラジアル、1200は5/8λ2段ノンラジアルのようです。


ハンディ機用のホイップとしては長めですが、ゲインを見る限り決して飛びそうにはありません。


 


ちなみに架設状況はこんな感じです。


 




 

4.5mHの伸縮ポールの上に50MHz用の2エレHB9CVを載せ、そのブームにルーフパイプ用の基台で架設しています。ちなみにケーブルはモービル用の3.5D-LFVで6m引っ張っています。

 

場所は京都府乙訓郡大山崎町の天王山山頂(標高270m)。

リグはFT-817ND。5Wで実験してみました。

 

 

[144MHzでの結果]

たまたま奈良の2m SSBコンテストがあり、アクティブな方が多く出られていたのも幸いして多くの方に呼ばれました。北は滋賀県近江八幡市、南は奈良県吉野郡や和歌山市、西方向は兵庫県宝塚市あたりまで飛んでいるようです。和歌山市で80kmオーバーですから意外に飛んでくれています。東方面は地形的な関係&人口がいないので飛んでいないようです。

 

144ではノンラジアルではないのですが、50MHz用のHB9CVのエレメント(電気的にRH999のアース側と接続されている)がラジアル代わりになっているのかも知れません。

 

もちろん、相手局のFBなアンテナや設備に助けられているのですが、これだけ飛べば御の字ではないかと思います。

 

昔ローカルクラブの代表(現在は備前焼のレンタルをやってるみたいです)から「2mのGWはよく飛ぶよ。ノイズも6mより少ないしバンド逸脱したFMがいなけりゃいいバンドなんだけどね」と言われたことを思い出しました。当時は考えられませんでしたが、今はFM局も減りましたからQRMになる要素が減っていることもプラスに働いているのかも知れません。実際弱い信号でもよく聞き取れました。

 

[430MHzでの結果]

こちらも同様に実験しましたが、144MHzと較べて成績はふるわず。かなり近い相楽郡や京都市左京区(30km前後?)が精一杯です。ノンラジアルですのでラジアルは関係ないですし、1/2λなので利得もあるはずですが、144MHzに較べて距離が全然伸びていません。

 

ケーブルでのロス、周辺の地形(天王山山頂は木が多く見通しが利かない)などの要因もありますが、144MHz帯に較べて430MHzのGWの伸びが悪いというのがあるのかも知れません。それにしても差が大きいですね。430MHzについては別の場所で追試を行ってみたいと思います。

 

 

HB9CVを片づけるときに地面に置いたFT-817にホイップを直付けにして144/430をワッチしていましたが、その時にはあまり聞こえてきませんでした。地上高の効果があったと考えられます。ということはハンディ機のアンテナでも伸縮ポールなどで地上高を稼げば飛んでくれそうです。移動運用用の伸縮ポールでなくてもお店ののぼりに使われている「のぼりポール(数mの地上高が稼げるのにすごい安いです)」などでも良さそうです。八木に較べて軽いですし、無指向性なのでどこから呼ばれても対応できます。軽くて簡易な装備で移動できる魅力はありそうです。


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