JF4CADの運用日誌2.5

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宇高国道フェリーが運休へ

2012-08-23 | シャック便り

岡山県の宇野港と香川県の高松港を結ぶ宇高国道フェリーが10月18日から運休するとした運休届けを四国運輸局に提出しました。ソースはこちら。瀬戸中央道(瀬戸大橋)の料金引き下げで経営が成り立たないためで、従業員は配置転換し雇用を続けるとのことです。「高速船などフェリー以外の再開の可能性を探りたい」としていますので事実上廃止と思われます。

同社が運休届けを出すのは2010年に続き2回目で、前回は長年のライバルであった四国フェリーも運休届けを出していましたがともに撤回しています。今回現時点では四国フェリーは運休に同調していない模様です。

 

宇高国道フェリーはその名の通り国道30号線の海上区間を担っており、最盛期には「昼も夜も19分ごと」のキャッチフレーズ通り24時間体制で船を出していました。当時は宇高・四国・日通の民間フェリーと国鉄の宇高連絡船が次々と船を出しており、その中でも便数が多く船内にエスカレーターがあるなど設備の豪華な宇高国道フェリーは人気がありました。瀬戸大橋の開通後に国鉄と日通フェリーは撤退してゆき、宇高も減便しましたが、トラックを中心に料金の安いフェリーには根強い需要があり、船内で食べられる讃岐うどんでも知られていました。

しかしながら高速料金の引き下げ政策により利用が激減、最近は四国フェリーとダイヤの調整を行ったり、深夜の運航を休止し1日13往復にまで便数を減らしていました。

 

宇高国道フェリーの船を造っていた讃岐造船鉄工も倒産して姿を消しており、瀬戸内海の海運事業はもう事業として成り立たないのかも知れません。明石のたこフェリーに続き伝統ある航路が姿を消してゆくことは残念です。

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