それでは早速QSL用紙のレビューです。今回はコンテスト用の用紙です。
コンテスト用の用紙はインクジェット専用の加工がされていない「上質紙」と呼ばれる用紙を使っています。上質紙は一般の書籍などでも使われており、文庫本の中身で使われている「中質紙」に比べると白さが際だちます。インクジェット用の加工がされていない分安価です。ちなみに同じ岐阜の販売店CQオームさんで「Aカード」として売っている用紙もこの上質紙なのです。
上質紙は厚い紙もあれば薄い紙もあります。これを表現しているのが「135kg」とか「75kg」とか書かれている重量です(1,000枚あたりの重量だそうです)。ペーパーミツヤマさんで揃えている中では135kgと180kgの用紙がQSLに使えそうです。
ちなみに
135kg QSLとしては薄手 2.5g前後
180kg 官製ハガキより若干厚い 3g前後
です。もちろん両方ともQSL転送規定の範囲内ですから問題なしです。OMAさんは135kgを選ばれましたが、私は厚手の用紙が好みなので180kgにしました。価格は135kgの方が安く、180kgにすると3割ほど値段が上がります。この辺は好みでしょうか。
これを「お好み裁断」というオプションでハガキサイズに裁断してもらいます。もちろん裁断加工料金がかかりますが、素人にできるものではありませんからお願いすることにしました。
ということで選んだのがこちら。500枚となっていますが、これは裁断前なので裁断すれば2,000枚になります。裁断費含めて2,000枚で2,415円(税込み・送料別)になります。CQオームさんのAカード2,000枚(1000枚2セット・広告なし)が3,700円、広告付きでも2,700円です。ご愛用の方の多いhamafuさん(1,000枚で2,625円)よりも安いです。こりゃ安いや、と思いました。
届いた商品を実際に印刷して比較してみましょう。これは私が常置場所用で使っているQSLで、福岡空港で撮影したMD-81型機です。スキャナで取り込みました。毎度の通り画像をクリックすると拡大されます。
まずはヨドバシカメラで売っている500枚入り「試し刷り用紙」です。単価は約2.4円。
粒状感の残る仕上がりです、白色度も低いので全体暗い仕上がりに見えます。スカイマーク機のうしろにあるアンテナタワーもぼやけてます。
続いてCQオームさんのAカード。これは上質紙で日本製紙の「しらおい」を使っています。単価は1.85円です。
用紙が白いので明るい感じに見えます。粒状感はあるものの試し刷り用紙より目立ちません。手荷物を機体から運び出しているコンベアにあるJALのロゴもはっきり見えますし、スカイマーク機後方のアンテナもはっきりしてきました。
最後はミツヤマさんのハガキ。これも上質紙で中越パルプの「雷鳥上質」です。単価は1.21円です。
Aカードとはほとんど見分けが付きません。同じ上質紙で厚さも同等、違うのはメーカーだけです。国内メーカー同士でほぼ同一の規格の比較ですからさもありなんでしょう。
ということで分かったことのまとめです。
・ミツヤマさんの180kgはCQオームさんのAカードとほぼ同等品です。
・裁断も全く問題なく粉等は出ていません。裁断はAカードより上質です。
・しかも価格はAカードの約2/3です。紙屋さん直販ならではの差でしょうね。
Aカードと同等の品質でこの値段なら「買い」だと思います。次回はインクジェット専用紙のレビューをしたいと思います。