JF4CADの運用日誌2.5

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函館御朱印巡り①

2021-05-11 | 御朱印めぐり
先日函館に行ってきて御朱印巡りをしてきました。

函館は函館山とこれにつながる砂州により作られた天然の良港を持つ港町で、長年北海道の玄関口となってきました。和人(朝廷や幕府の体制下にある日本人)が住み始めたのは14世紀頃からで、次第に居住域を広げて江戸時代には渡島地方の支配権を確立します。

一方でロシアやアメリカなどが開国を迫り、幕府は函館を開港し大いに栄えてゆきます。明治になって北海道の行政中心は札幌に移されましたが北海道開拓の重要港としての函館港の地位は揺らぎませんでした。飛行機の発達により北海道の玄関口は千歳に移りましたが、現在でもハリストス教会など古い建物が残され観光名所となっています。もちろん寺社も江戸末期から次々と建てられ、北海道では古刹と言えるお寺もいくつかあります。御朱印が頂けるところもありますから回ってみましょう。


それでは振り出しは湯の川から。湯の川温泉で知られ函館空港から近い位置にあります。市電の湯の川停留場の近くに湯倉神社があります。

伝承では1453年頃に木こりが湯の川温泉が発見し、そのお礼に薬師如来を祀る祠を建てたことが始まりとされていますが、明らかな事実として残るのは1653年に松前藩第九代藩主高広が病気になった際に夢のお告げで湯の川温泉を発見、そのお礼に薬師如来を祀ったとされており、神社はこれを創建としています。いずれにせよ湯の川温泉と深いつながりがあることが分かります。

本殿は1941年の創建です。

湯倉神社の御朱印です。一緒に入浴剤をいただきました。湯の川温泉らしいですね。


では市電に乗って中心街に向かいましょう。1897年に馬車軌道として開業、1911年には電車運転となり1943年に市有化されています。自動車の普及により次第に路線を縮小し現在は2つの系統のみとなりました。

ICカード化されており「ICAS nimoca」というカードを発行しています。九州の西鉄グループが発行する「nimoca」そのもので、「nimoca」でも市電と函館バスとの乗り継ぎ割引が受けられるそうです。函館市が市電と函館バスとの共通利用のできるICカードを探していたところ、電車もバスも運営している西鉄がぴったりだったのだそうです。

函館駅前を通過して終点の函館どつく前へ。ここから函館山の山裾を上ってゆきます。高龍寺があります。

1633年に盤室芳龍が創建した曹洞宗の寺院で、もとは函館駅北方の亀田にありました。1969年の箱館戦争では旧幕府方の野戦病院となったために新政府軍に焼かれてしまい、1879年に現在地に移転しています。函館で現存する最古の寺院とされ、本州の本山格の寺院と同じくらい立派な伽藍を誇っています。2012年に本堂や山門などが国から重要文化財の指定を受けています。

立派な山門です。1911年に完成したもので、彫刻の施された部材は越後で作られて船で運ばれたそうです。

御朱印をお願いすると「本堂でお参り下さい」とのことでお参りしました。1899年の完成でこちらも越後から運ばれた部材が使われています。雪の時期は雪囲いがされるそうですが既に外されています。

高龍寺の御朱印です。


ここから函館山の山裾をぐるっと回ってゆきます。幸坂という坂を山の方に上った突き当たりに山上大神宮があります。

14世紀後半に亀田に伊勢神宮を祀ったのが創建とされ、以降場所を転々とし1902年に現在地に移転しています。

本殿は1932年に完成しています。

山上大神宮の御朱印です。

このあたりは船見町という地名で、なるほど函館港の船がよく見えます。その代わり猛烈な上り坂です。


結構坂がきついので前半はここまで。後半に続きます。
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