JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄・与論移動運用報告③

2018-11-16 | 移動運用結果報告
11/10(土)与論→那覇
本日は午後の飛行機で那覇に戻ります。与論から沖縄方面は14時前後にフェリーと飛行機が相次いで出航しますから、どっちにせよ島の滞在時間は変わらないことになります。

翌日の予定を考えると与論港から那覇行きのフェリーに乗り名護泊とする方が合理的です。ところが恐怖の「与論抜港リスク」があるため飛行機にしました。与論港は伊豆諸島の御蔵島港と同じく外洋に桟橋が突き出ただけの構造で防波堤がありません。このため波やうねりに極端に弱く、冬になると「与論抜港(与論港への寄港をせず通過)」が多発します。しかも11/10の那覇行きはマリックスより抜港が多いマルエーの運航です。

1日1本しかない船が抜港すれば翌日まで島に閉じ込めとなります。当日慌てて飛行機に変えようとしても50席しかないRACでは満席になり、いくらキャンセル待ちで有利なJGCとはいえ乗せてもらえないでしょう。それならば確実な飛行機を早くから予約し安い割引運賃で乗った方がいいという判断です。昼頃までQRVし今夜は那覇で1泊したいと思います。


早朝目が覚めたので浜辺で7MHzをやってみます。与論の日の出は6時42分ですが6時過ぎ頃から明るくなってきます。宿の朝食は7時30分からですので7時過ぎまで頑張ってみます。この時間ですから7MHzのみです。


今日は晴れて穏やかな天気ですから船も接岸できそうですね。昨日の浜辺に到着。まだ暗い中ですがアンテナを展開しましょう。6時15分にスタートです。

明るくなってくると一気に本土がオープンしてきたようです。北部九州から北海道までオープンしており、15分で20局のペースになります。昨日のようなエリア指定は必要ありませんがほぼ常に15局前後が呼んでいます。


7時を回りました。パイルが続いていますが一旦終了し機材とアンテナを片付け宿に戻り朝食にします。同じパターンだった沖縄の粟国島のときは人が少ないのでアンテナを張ったまま「何かありましたら宿へ」と張り紙して朝食に向かいましたが、与論ではさすがにダメでしょうから片付けておきます。

ヨロンマラソンのスタート地点近くのようです。


宿に戻りました。朝食の間バッテリは充電しておきましょう。朝食は焼き魚・浅漬け・もずくの酢の物といったオーソドックスなものです。朝食を食べ、荷物を整理してから宿を引き払います。空港まで送ってくれるそうなので宿に戻ってくる時間を確認しました。


8時40分に再スタート。まだ7MHzが使える時間ですから7MHzからにします。今日は7→18→21と上げてゆく予定です。9時を回ると7MHzは本土が厳しくなってきました。呼ばれなくなったタイミングで18MHzにQSYしましょう。

QSBが大きく不安定ですが本土がオープンしています。1エリアから北が中心ですが、タイミングによっては4エリアの局も聞こえてきています。


1時間以上QRVしましたし、残り時間を考え11時からは21MHzにQSYしてみます。意外にも18MHzよりしっかり聞こえるそうです。18MHzでは難しかった6エリア本土、時には鹿児島県の局も59で聞こえています。同じ鹿児島県と言っても与論は南端ですから鹿児島市までは550km前後あり、21MHzでのQSOができるのでしょうね。

さすがに12時を回るとバッテリが厳しくなってきました。FT-817の内蔵バッテリや補助バッテリをやりくりしながらになりますが、どれも残り容量が少なくそろそろ潮時でしょう。

ついにバッテリが尽きたので12時30分で終了を宣言します。アンテナを片付けてお昼にしましょう。


観光協会で御朱印帳を引き取り一旦宿に戻ると送迎時間を少し早くさせて欲しいとのこと。お昼は近くのお店でポーク卵サンドを買うことにしました。おいしそうなランチのお店があったので残念。青海荘のロビーで荷物整理をして過ごしました。

空港まで送ってもらいます。与論初の天皇陛下の行幸が無事終わり役場は町民に記念誌を配ったのだそうです。間もなく行幸1周年のイベントも開かれるとのこと。

14時30分発のRAC816便で那覇に向かいます。ちなみに816便が本日与論を発着する最終便です。15時前で本日の営業は終了です。

RACは全機がDHC-8-400CCに置き換えられました。座席数を50席に減らし、後部を貨物スペースとした機材です。与那国のカジキ、久米島の車エビなどを輸送しやすくなったそうです。乗客50名までは客室乗務員が1名でよいためRACにぴったりな機材です。JAC(日本エアコミューター)が今月末にDHC-8-400の運航を取りやめATR42や72に切り替えるため今後JAL系の航空会社ではRACのみとなります。

400CCに初めて乗りましょう。シートは本革となりJALのSKY NEXTに準じた仕様ですしCCの付かないDHC-8-400よりもシートピッチも広くて快適です。


与論・新島・清里は1980年代の人気リゾート地でしたが、いずれも時代の変化によって人気を失ってしまいました。伊豆諸島の新島はサーファーの聖地となり再生されましたが清里は廃墟ばかりで人口も大きく減り、先日清里駅の「みどりの窓口」が閉鎖されたとのこと。再生の糸口が見えない状態が続いています。

与論は近年の奄美ブームにより盛り返しの兆しが見えていますが交通費が高い奄美群島共通の課題が重くのしかかっています。「計画編」で触れた通り沖縄に比べると安くはないのが現状です。

RACでは「ちゅらナビ」の配布はないそうです。残念。


15時10分に那覇空港到着。ゆいレールで定宿に向かいましょう。

今回那覇は2泊のみ、やりたいことが多いので那覇にいる間は結構忙しいです。まずはサンエーでお買い物です。ポーク缶などを買い込みました。

ステーキをどうしようか悩みましたが明日名護で食べることにしてパス。元白ヒゲのおじさんの店で泡盛を飲むことにします。最近は9時を回った時点でお客がいないと営業終了になることもあるので早めに行くようにしています。


本日は7MHzで95局、18MHzで48局、21MHzで80局の計223局でした。ありがとうございました。与論は今後も沖縄移動の選択肢の中で検討したいと思います。
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