JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄移動運用報告③

2018-06-06 | 移動運用結果報告
5/18(金)那覇→石垣→西表島→石垣→竹富島→石垣
前半の山場、八重山に行ってみましょう。

昨年は黒島・竹富島・鳩間島に行っていますし、他局が昨年波照間から出ているようですから今年は小浜島や西表島に行ってみたいと思います。昨年は午後になるとオープンしないという変なCondxで散々な結果に終わった竹富島も再挑戦してみたいと思います。

波照間も再訪したいのですが、不安定な運航が解消されるまでは様子見かも知れません。どことは言いませんが馬鹿でかい双胴船を買ったはいいがお金ケチって機関出力を半分に落としてしまい、まともなスピードが出ず夕暮れにかかって欠航って信じられない失態ですよね。また泡波を飲みたいんですけどいつの日になりますかね・・・


定宿を引き払いゆいレールで空港へ。昨日買った1日乗車券が有効なのでお金を使わず有り難いです。今日もいい天気のようです。

石垣行きの始発となる7時20分発のJTA601便に乗ります。新しい737-800ではなく古い737-400です。RACは今年1月で機材の入れ替えが完了しましたが、JTAは来年度に完了する予定だそうです。世代の新しい737MAX8も導入できる契約になっており、JTAがこの権利を行使するか注目しています。737MAX8は既に中国のアモイ航空に引き渡されているそうです。

601便も長らく乗ってきた飛行機です。以前はガラガラで県庁職員の出張など時間が決まった人くらいしか乗っていなかったのですが今やほぼ満席です。どんだけ観光客が増えたのかよく分かります。

JTAに乗るときの毎回のお楽しみは機内誌「Coralway」。じっくり読むと面白いです。


定刻より10分早く8時5分に石垣空港到着。新空港になって大人しい着陸に変わったので石垣に来た実感がわきませんよね。

石垣のJS6TKM 瀧川OMが空港まで来られています。昨夜「始発に乗るなら迎えに行きますよ」とのお電話を頂いていました。有り難いです。車内では色々話をしていました。


離島ターミナルに到着。荷物をコインロッカーに預けておきましょう。どうも台湾からの大型客船が来ているらしく、ターミナルには台湾の観光客が多数います。

八重山の高速船は3月までは石垣島ドリーム観光(IDT)を含めた3社体制でしたが、IDTが定期航路を運休(事実上撤退)してしまいました。ツアー向けの貸切運航は継続しているようですがご覧の通り業務を大幅に縮小しています。

IDTの就航した2007年当時、安栄観光(安栄)と八重山観光フェリー(YKF)が見苦しいレベルの争いをやっておりIDTはそれらとは距離を置いていたのですが、安栄とYKFが一転して共同運航を始めてしまい第3の会社であるIDTには厳しい状況になってしまいました。

IDTを利用しないと余計な待ち時間が生じるケースがありますし、何より毎週土曜の朝に運航していたIDTの鳩間行き高速フェリーがなくなり鳩間島への日帰り移動運用に大きな制約が出ることになりました。

IDTのフェリーだと鳩間着が8時55分でしたが、一番早くても10時45分着と遅くなります。帰りも鳩間11時35分発では時間が確保できず、16時15分発しか選択肢がなくなってしまいました。8時55分-11時35分でも2時間40分確保できたので何とかQRVできましたが、今後はかなり厳しくなりますよね。昨年船酔いしながらも鳩間に行ったのは正解だったみたいです。


当初の計画では18(金)に小浜と竹富を、19(土)に西表で考えていました。これで何ら差し支えはないのですが安栄観光のサイトを見ていると気になるものを見つけました。「西表西部送迎バス」です。

大原など東部地区に対し上原や白浜などは西部地区と呼ばれ、お互いは車でも小一時間かかります。この西部地区にある白浜などへの無料送迎バスでして、定期船の発着に合わせて運行されています。あれ、これに乗ったら竹富町で唯一風景印がまだの西表島郵便局(祖内)に行けることが分かりました。

船やバスのダイヤを集めて予定を仮組みしたらそれなりQRVできる時間を確保できそうです。あとは祖内地区でQRVできそうな場所を確保できればOKですが、探してみるといい具合に候補地が見つかりました。

それでは、と予定を組み替えて18(金)に西表と竹富、19(土)に小浜にすることにしました。


最終的に固めた本日の予定がこちら。

石垣(09:30発)→上原(10:15着) 
上原(10:20発)→祖内(10:48着) ※西表島祖内滞在時間2時間49分
祖内(13:37発)→上原(13:57着) 
上原(14:30発)→石垣(15:15着) 

石垣(15:30発)→竹富(15:45着) ※竹富島滞在時間2時間
竹富(17:45発)→石垣(18:00着)

短めながら何とかそれなりの在島時間を確保できました。今日は平日なのでこれでもいいでしょう。


安栄のカウンターで3日間のフリーパスを買いました。このフリーパスは乗船券への引換券みたいなものですから、同時に上原への往復乗船券を発券してもらいます。バスのことを確認したら行きのバス用のチケットをくれました。帰りは船の乗船券を提示すればOKとのこと。

ちなみに安栄のフリーパスは波照間航路込みのものと抜きのものがあります。波照間には行かないので波照間抜きのものを買っています。5,800円と高いのですが上原まで片道2,060円かかりますから買って損はないです。

船はYKFの「サザンパラダイス」。もちろん安栄の乗船券で乗ることができます。西表上原に向けて出発です。

上原は外洋の影響を受けやすいため欠航が多いのですが、今日は波の高さ1.0mで終日就航が決まっています。おかげでほとんど揺れません。

45分で上原に到着。鳩間島からの帰りの船は上原経由になるので港は船窓から見ていますが下船は初めてです。ちなみにこの船の折り返しが鳩間10時45分着となります。

上原は東部地区の中心・大原に比べるとお店が少ない感じがします。現在は石垣市内にある竹富町役場を大原に移転する方向で話が進んでいるようですが、竹富町では大原が一番大きな集落なので町内ならここが適当な場所なのでしょうね。

確かに安栄のマークが入ったワゴン車がいます。これが送迎バスのようです。この「西表西部送迎バス」は運賃無料ですが、安栄観光の乗船券を買った場合しか乗れません。現在安栄と八重山観光フェリーはお互いの乗船券で船に乗れますがこの送迎バスだけは例外で安栄の乗船券でないとダメとのこと。なので安栄のフリーパスを買った次第です。運転手に祖内で降りたい旨伝えて乗ります。

20分少々のんびり走って祖内に到着。緑のバスは西表島交通の路線バスで、こちらは有料です。

祖内はマラリアの被害が少なかったため西表島では古い歴史を持っており、戦後しばらくまで西部地区の中心だったそうです。西表では長年マラリアが発生、開拓地に入植してもマラリアに倒れる者が続出ししまいには廃村になるという歴史を繰り返してきました。上原もその一つで、一時は廃村になったもののマラリアの撲滅と港湾整備により西部地区の中心は上原に移っています。ただ公立診療所や郵便局は今も祖内にあります。

西表島郵便局がありますのでハガキを買って風景印を押して貰いました。これで八重山郡(竹富町・与那国町)の風景印を全て集めることができました。無理だと思っていた西表島郵便局を制覇できました。

県道をさらに歩くと海岸に出ます。祖内浜と言うそうです。オフシーズンの平日なので誰もおらずここでQRVできます。いい具合に東屋があります。

21MHzのアンテナを架設し11時に本日のQRVスタートです。

悲しいかなSメーターを振らせて入感する局がありません。呼べど叫べど全然ダメです。たまーに声がかかってもQSBが激しいです。

お昼の弁当を食べながらワッチするものの全然ダメです。18MHzも同じ状態です。

帰りのバスは祖内13時37分発です。13時10分で終了とします。西表からは2局でした。昨日から一転して低調なCondxでした。帰りのバスに乗りましょう。


道路沿いには旬を迎えたパイナップルの無人販売所がいくつかあります。今の時期ならスナックパインとピーチパインが並んでおり1つ100円前後と安いです。西表のパイナップルは酸味控えめで甘いのだそうです。

13時57分に上原港到着。船の出航は14時30分です。ターミナルには「ゆりみな」というお土産屋さん兼カフェが入っています。お土産はここで手に入れることができます。冷たい飲み物も売っているので一息つけました。


西表は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」として世界自然遺産への登録を目指していましたが、登録延期を勧告されてしまい申請取り下げの方向に決まりました。観光公害で貴重な自然が荒らされるよりも今のままがいいのかもしれませんね。

帰りの船が到着。「あんえい98号」です。

旅客船ですがビール箱や段ボール箱サイズの貨物なら運ぶことができます。石垣から到着したビールや野菜を下ろしたら上原から発送するパイナップルの箱を慌ただしく積んでいました。

船内は冷房がガンガン効いているので涼しいより寒いくらいです。防寒用の長袖パーカーが必需品ですねhi着込んでひたすら寝てました。


15時15分に石垣到着。今度は竹富行きの往復乗船券を引き替えて竹富に向かいます。

乗船前に冷やし物の王者・マリヤシェイクを買っておきます。キンキンに冷えた船内でこれを飲むのもまたいいものですhi 最近は泡盛シェイクも売ってるみたいです。旨そうなんだけどまだQRVしますからね・・・


竹富島に行ってみたいと思います。竹富島には固定局でJS6LIH 上間OMがいらっしゃいますから邪魔にならないよう港付近で細々とやってみるつもりです。LIH局は昨年の台風でアンテナに被害が出て現在はQRX中の模様です。

安栄のカウンターで竹富までの往復の乗船券を発券してもらいました。船はYKFの「サザンクロス」。これだと10分で着きますね。

安栄の波照間行き「ぱいじま2」と同時出航でしたが、石垣港の防波堤を出ると「ぱいじま2」はどんどん引き離されてゆきました。4基の主機関を2基に減らして出力不足になっており推定で25ノットくらいしか出てないようです。これでは波照間まで90分かかるよね、と思いました。

竹富島に到着。港のそばにある東屋でスタートです。金曜の夕方前は観光客が少ないためこの場所が使えます。


18MHzのアンテナを張り16時にスタート。

・・・何も聞こえません。何これ状態です。VFOをぐるぐる回してもダメ。これでCQを出しても誰にも呼ばれないことは明らかです。悲しいけど昨年と同じ状態ですね。

予定を前倒しして16時45分の船で引き上げます。石垣に戻りましょう。


竹富島は増え続ける観光客への対応のため今後入島税を取ることになったようです。金額は300円で来年以降になる見込みです。同様の税は伊平屋・伊是名・渡嘉敷・座間味でも既に行われており(伊平屋なんか観光客行きます?)、石垣市でも検討中のようです。


宿に向かいます。離島ターミナル近くの宿にチェックインし荷物を下ろしました。バッテリを充電し、明日の朝食やお土産を買いに出かけたいと思います。

買い物を終えて時間があったので人工島から出てみましたがやっぱりダメでした。本土同士がオープンしているのですが八重山は置いてきぼりみたいですね・・・18MHzで3局QSOできたのが精一杯です。


今夜はJS6TKM 瀧川OMと夕食です。ご存知の方も多いでしょうが、石垣からアクティブにQRVされている方で、7MHzの離島移動でもコールを頂くこともあります。お元気なようで何よりです。

本土の局から「CADさんの信号が聞こえないけど出てるの?」と聞かれたそうです。TKM局のアンテナは当然私よりFBですからTKMさんのSは聞こえても私のSは聞こえない訳ですよね。フルサイズダイポールなら十分飛ぶはずなのにCondxが悪いので全然飛びませんでした。


本日は合わせて5局でした。想像以上にダメでした。ありがとうございました。
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