「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオはメーカーを疑うことから始めよう

2024年10月08日 | オーディオ談義

前々回のブログ「高域特性の良いコンデンサーの波及効果」の文面をまだご記憶でしょうか。

ちょっと不安なので、念のため該当箇所を再掲しましょう(笑)。

JBLの「LE-175」ドライバーに付いている純正の「小型ハチの巣ホーン」を「マルチ・セルラー・ウッドホーン」に取り換えた話です・・。


こういうコメントを加えていました。

「ワクワクしながら耳を澄ますと・・、いやあさすがに「LE-175」ですな!

小型ハチの巣ホーンよりは明らかにウッドホーンの方が伸び伸びとした音が出る。「純正」が「伏兵」に敗れるレアなケースだね、これは~。

とはいえ、お値段的には「ウッドホーン」の方が上なので「JBL」がコスト削減したという見方も成り立つ・・。

いやむしろ、JBLのポリシーとして「マルチ・セルラー・ウッド・ホーンを使いたくない」というのが正解かもね~。」

とまあ、今にしてみると素人の「生兵法」みたいなコメントだったが、これに、さっそく反応していただいたのが、JBL愛好家の「T」さん(東海地方)。一昨日(6日)に次のメールが届いた。

「JBLのLEー175で気になった事をお知らせします。JBLでは最初にマルチセルラーホーンを出していました。しかしバッフルに取り付ける時に大きいのでコンシューマーのスピーカーとしては小型にする必要があり1217-1290(小型ハチの巣ホーン)になったと考えられます。小型にしたために情報量が減りました。」

成程・・、そういうことでしたか!

つまり、音質的にはマルチ・セルラー・ホーンの方が良かったのに、スペースの関係で仕方なく小型のホーンにしたというわけですね。

「押しも押されもせぬ」天下の「JBL」なのに・・、そういう安易な(?)妥協をしていることにいささか驚かされた。

で、これから導き出される答えはただ一つ~。

メーカーの純正品といってもあまり当てにならない・・、諸事情のため音質を二の次にしている事例がある!

ちなみに、諸事情というのは、まずは「コスト」、「スペース」、そして「下請け企業への配慮」といったところだろうか。

以上、まったく「我が意を得たり」で、ここぞとばかり(我が家の)メーカーを信用していない典型的な事例を上げてみよう。

まず、血祭りにあげたい筆頭はタンノイの「ウェストミンスター」である。

分解して詳細に調べたところ、ボックスに内蔵してあるネットワーク(クロス1000ヘルツ)に極めてお粗末な部品を使っていることに驚いた。これでは「いい音」の出ようはずがない。

とはいえ「これもタンノイの音づくりの一環だ」と主張されれば身も蓋もないが、良質の部品を使ったうえで、そう主張してもらいたいな~。

使ってあるユニット(口径38cm:同軸2ウェイ)も、極めてお粗末なマグネットが付いていたので、即刻「お払い箱」にして取り換えたのは言うまでもない。

天下の「タンノイ」や「JBL」でさえこれだから一流のブランドといってもゆめゆめ信用できないですよね。

つまり「ブランド」への盲信は禁物・・、「オーディオはメーカーを疑うことから始まる」といっても、過言ではないかもしれませんよ~。

スピーカーの場合に特に顕著のような気がしますが、もちろん全否定ではなく部分的な「いいとこ取り」精神が肝要ではないでしょうか・・、以上、ちょっと調子に乗って「我田引水」気味だったかな~(笑)。


クリックをお願いします →      

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 順法精神を左右するものとは | トップ |   
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事