「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「定石破り」は実に楽しい

2024年08月19日 | オーディオ談義

オーディオばかりは誰にも迷惑をかけないんだから「定石」に縛られることなく自分の思い通りにやってみよう。

つまり「定石破り」が、50年以上の歴史を積み重ねた我が家のオーディオのモットーです、「先入観は罪、固定観念は悪」・・、とはいえ上手くいかなかったときは撤退も早いけどね~(笑)。

で、さっそく実例を披露させてもらおう。

前回のブログに記載したシベリウスのヴァイオリン協奏曲・・。

ヴァイオリンとくればスピーカーは「AXIOM80」の出番なので、さっそくシステムを入れ替えた。



ええ音やなあ・・、と満足しながら聴き惚れたが、そのうち「サブウーファー」(100ヘルツ以下を担当)の(音声信号に対する)スピードがやや遅れ気味なのが気になってきた。

まあ、低音というのは波長が長いので遅れ気味で聴こえるものだと思うが、スピードを売り物とする「AXIOM80」では相手が悪い。気になりだすともうダメ・・、さっそく対策を講じることにした。

使用ユニットの「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン:口径30cm)から「スーパー10」(口径25cm)へ代えてみよう、口径が5cm少なくなるだけでも空気抵抗が違うと思うから。

ちなみに口径30cmの場合の「コーン紙」の面積は「π(パイ)r二乗」だから「706平方cm」、これが口径25cmの面積では「490平方cm」となる、えらい違いである・・、つまり(コーン紙の)空気を押し出すときの抵抗が2倍弱になるんだから~。

というわけで、



この「スーパー10」の重量級の強力な赤帯マグネットでさぞや「引き締まった低音」が聴けることだろうとワクワクしながら作業・・、といっても実に簡単で木製の植木鉢に放り込むだけだけどね(笑)。

で、完成形がこれ。



100ヘルツ以下のユニットを代えるだけで「こんなに変わるのものか!」という衝撃と感動、そして両者のユニットの音が綺麗に交わったハーモニーの美しさにうっとり~。

よし、決まった、サブウーファーはこのユニットでいくぞ~!

そして、しばらく聴いているうちに音質にまったく不満は無いんだけど、サブウーファーをAXIOM80の上に載せたらどういう音になるんだろうと実験してみたくなった。「見てくれ」も良くなりそうな気がするし~。

周知のとおりスピーカー設置の定石は「指向性の強い高音のユニットが耳の高さに来るように」ということだけどね・・、実に簡単な作業なのでやってみるに如くはない。な~に悪けりゃ元に戻すだけなんだから~(笑)。



最初に聴いたときに実に不思議な気がした・・、なにしろ低音が上の方から聴こえてくるんだから、違和感を覚えるのは当然~。

だがしかし・・、ハーモニーの面では実に自然でこれはこれで悪くない。

普通、低音といえばユニットが下方にあるので床を這いながらいろんな障害物に当たり反射する音、つまり間接音が主体になるわけだが、このケースでは(低音を)直接音を主体として聴いていることになるわけで、実に爽やかでスッキリとした「ハーモニー」を醸し出す印象を受けた。

ちなみに、右チャンネルをこの状態にして、左チャンネルは従来のままユニットを床置きにして聴き比べてみたところ、右チャンネルの方が音のまとまりがあって、まるで理想的なフルレンジで聴いているような気がするし、音の明瞭度も明らかに上~。

急いで左チャンネルも同様にした・・。

いやあ、「定石破り」は実に楽しいですなあ・・、そして、波に乗ると次から次にアイデアが浮かんでくるんですよねえ(笑)。

サブウーファーの植木鉢の中に「羽毛の吸音材」(自家製)を容れてやると、少しサウンドに湿り気が増してきて程よい塩梅へ~。

これは会心の仕上がりですぞ!



世界で唯一の「鳴らし方」といっていい・・、「AXIOM80」(オリジナル版)の妙なる美音とハーモニーをぜひ聴いてみたいとは思いませんかね(笑)。



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