「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

顕微鏡と望遠鏡

2023年06月03日 | オーディオ談義

「プリアンプの改造をしたので、テストさせてもらえませんか? お宅のAXIOM80で聴くとたちどころに差が分かりますからね」と、オーディオ仲間のYさん(別府市)。

「ハイ、どうぞ~、いつでもいですよ」

「それでは1日(木)の午後2時からということでお願いします・・」

ふたりだけでは面白くないので、大分市在住のNさんにも声をかけて愛用中のプリアンプを持参してもらうことになった。

これで、我が家のプリアンプを含めて計3台のプリアンプが勢ぞろいしたことになる。

で、Yさんのプリアンプはこの度ムンドルフ(ドイツ)の「最高級のコンデンサー」と高級ボリューム(アムトランス)を装備された由。

梅雨に入ったばかりで小雨が降りそぼる中、熱心なオーディオマニアが3名集合したが、最初から「コンテストに絶対に勝ち抜いて見せる」と、まことに鼻息が荒かったのはYさん~(笑)。

ところが、2時間に亘る死闘を繰り広げた結果、ダントツだと誰もが納得したのがNさんが持参されたプリアンプだった。

「一位になれなければ意味がない」とぼやくYさんを尻目に「いったい、どこがどう違うのか」と、3人で検討した結果、回路の違い、抵抗の部品なども含めて、最終的には使用した真空管の差ではなかろうかに落ち着いた。

Nさんが使用された真空管は定評のある「STC」(英国)ブランドのうちでもたいへんスペシャルで希少なものだったが、Yさんの真空管は「12AX7」のありきたりのブランドで、「どんなに高級なコンデンサーやボリュームを使っても、使っている真空管の性能の差には及ばない」というのが、今回の結論だった。

言い換えると、「プリアンプ」の真空管に何を使うか、ブランドやミュー(増幅度)の違い・・、これはもうオーディオの死命を制するほどの影響力を持っていますね。

それはさておき・・、Yさんがどうしてもと指定されたスピーカー「AXIOM80」だが、その鮮烈な音質には改めて一同感嘆するばかりだった。



駆動したパワーアンプは「6A3シングル」で、サブウーファーにはウェストミンスター(改)を使って100ヘルツ以下(-6db/oct)を補強した。まあ、世界一贅沢なサブウーファーでしょうよ(笑)。

「やっぱり大きな箱(バックロードホーン)じゃないと出ない低音がありますね」とYさんが呟かれたが、肝心のAXIOM80に話を戻すと「短時間のテスト用にはもってこいですが、長時間に亘ってBGM的に聴くとなるとちょっと疲れますよ・・」と、自分。

「それもそうですね、神経質というのは争えないところです」と、ご一同納得。

このスピーカーにいつも感じるのは「顕微鏡」というイメージで、隅から隅まで洗いざらい白日の下に照らし出す。

それがいいのか悪いのか・・。

その点ほかのスピーカーは粒子が荒っぽい「望遠鏡」のイメージがする。

「顕微鏡」と「望遠鏡」のいったいどこがどう違うのか、ここで「チャットGPT」の出番だ(笑)。

「顕微鏡と望遠鏡は、光学機器の一種であり、それぞれ異なる目的で使用されます。

顕微鏡は、非常に小さな対象物を観察するために使用される光学機器です。顕微鏡は、光学系を通して対象物に光を当て、それを拡大して観察します。

主な目的は、微小な詳細や構造を見ることです。生物学や医学の研究、細胞や微生物の観察、材料科学や鉱物学の研究など、さまざまな科学分野で使用されています。顕微鏡には、光学顕微鏡、電子顕微鏡、走査型プローブ顕微鏡など、さまざまな種類があります。

一方、望遠鏡は、遠くの天体や遠くの対象物を観察するために使用される光学機器です。望遠鏡は、光学系を通して遠くの光を集め、それを拡大して観察します。

主な目的は、天体の観察や宇宙の研究です。天文学者やアマチュア天文愛好家が天体観測に使用する他、地球上の遠くの対象物(例:山岳、建物、航空機など)の観察にも使用されます。望遠鏡には、屈折望遠鏡や反射望遠鏡など、さまざまな種類があります。

顕微鏡と望遠鏡は、光学系の設計や使用目的が異なるため、それぞれの機能と特徴は異なります。ただし、両方の機器は光学原理に基づいており、対象物を観察するために光を使っています。」

ある時には「顕微鏡」になり、ある時には「望遠鏡」にもなる、そういう臨機応変なスピーカーってないかなあ。

ただし、「望遠鏡」が「顕微鏡」になれないことはハッキリしているのだが・・(笑)。



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