「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新風を吹き込まれたオーディオ・システム

2024年06月26日 | オーディオ談義

一昨日(24日)のことだった。

「コーラルのドライバーとウッドホーンを落札したんだけど、組み合わせるウーファーとネットワークに時間がかかりそうなので、エージングを兼ねてしばらくお宅で使ってみる気はありませんか」と、オーディオ仲間のMさん(大分市)から申し出があった。

「エ~ッ・・」まったく思いがけない話だったので、一瞬のけぞったがすぐに気を取り直して「いいですよ~、現在使っている175ドライバー(JBL)の代わりに使えそうですね・・、今から取りに伺いましょうか」と一つ返事。



まるでダボハゼみたいに飛びついたわけだが、オーディオはときどき新風を吹き込んでやらないと~、これは絶好の機会になりそう(笑)。

およそ1か月ぶりくらいにお会いしたMさんは相変わらず元気そうだったが、もう心の方はどういう音が出るか気もそぞろ・・「それじゃあ、しばらく借りとくからね~」と、挨拶もそこそこに急ぎ持ち帰った。

通常40分はかかるところをクルマを素っ飛ばして所要時間35分!(笑)

さっそくネットで調べてみたところ、コーラルのドライバーは「M103」(8オーム)という型番で、能率「104db」というから小出力の真空管アンプで十分使えそうだし、クロスオーバーも500ヘルツから使えるので実験するにはもってこいの代物だった。

ちなみに、現在使っているJBLの175ドライバーは諸元ではクロスオーバーが1000ヘルツと設定されているのでかなり違う。

それに、ホーンのタイプが「マルチ・セルラー」ときている。あの大好きなヴァイタボックスの「CN191コーナーホーン」もたしかそうだったはずで、(ドライバーによる)いい音の秘訣は「マルチセルラー」方式ではないかと秘かに睨んでいたほどなのでワクワク~。

さっそく、据え付けてみた。



いちばん悩んだのがネットワークだったが、結果としては、

まず、ウーファーについては「コイル」(1.5mh:ムンドルフ)を使って700ヘルツでハイカット、そしてドライバー「M103」をコンデンサーを使って「650ヘルツ」あたりでローカットした。

そして、500ヘルツあたりから使えるドライバーは経験上、高音域の輝きが少し物足りなくなるので、「075ツィーター」(JBL)を1万ヘルツ以上に設定してみた。

さあ、ワクワクしながら音出し・・、もう たまらん ですなあ(笑)。

とはいえ、いずれ返却しなければいけない機器だから、あまりいい音が出ても困るし・・、なかなか複雑な心境である。

そして、一聴した結果「何だか蒸留水みたいな薄味の音だなあ・・」というのが第一印象でどうも質感が冴えない。

おかしいなあ・・、しばらくして、あっ、そうか~、700ヘルツまでの帯域を「TRアンプ」で駆動していたので、そのせいかもしれない・・、急いで「2A3シングル」真空管アンプに代えたところ、見事に音に生気と濃厚な質感が蘇った。

(我が家の)教訓 → TRアンプは100ヘルツ以上の帯域には使うべからず!

とにかく安堵した・・、プアな音の原因はコーラルのドライバーのせいではなかったことになる。

そして、どうしても「M103」と「175」との比較をしたくなるが、もう どっこいどっこい の勝負かなあ・・、コーラル善戦の意を強くしたが、マルチセルラー型ホーンが大いに利いている気がした。

ふと「175」に付いている「ハチの巣型」ホーンを、このマルチセルラー型に代えたらどういう音が出るんだろう・・に思い至ったが、「果報は寝て待て」という言葉もあるし、まあ後日の楽しみとしておこう(笑)。

ちなみに、アンプは3台使用した。



左から、「700ヘルツ」までを受け持つ「2A3」シングル、「1万ヘルツ」以上を受け持つ「171」シングル、そして右端が「650ヘルツ」以上を受け持つ「WE300B」シングル。

当分の間、この爽やかなサウンドで蒸し暑くて鬱陶しい梅雨の時季を乗り越せたらいいんだけどなあ~(笑)。


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