「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

叩けば叩くほど良くなる法華の太鼓

2024年06月19日 | オーディオ談義

先日といっても10日ほど前のこと、ブログで投稿した女流ヴァイオリニスト「ヒラリー・ハーン」が弾くブルッフの「ヴァイオリン協奏曲」に関する記述をご記憶だろうか。



大のお気に入りとして毎日浴びるほど聴いていたが、どんな名曲でも耳に馴染み過ぎると段々と鮮度が薄れてくる。

つまり、人間の脳が一番嫌う「マンネリ」という宿命が襲ってくるわけだが、それとともに興味が演奏からヴァイオリンの方に移って、彼女が弾くヴァイオリンはおそらく「ストラディヴァリ」だろうと推測していたら、南スコットランド在住の「ウマさん」から「それはフランス製のヴィヨームですよ」とご教示いただいた。

はじめて聞くブランドだったので少なからず驚いたが、追い打ちを掛けるように関西の「M」さんからも次のようなメールが届いた。

Mさんはあの線香くさいバッハの宗教曲をこよなく愛好されるほどのお方なので本格的なクラシックファンといっても過言ではなかろう。

1. 1864年製 J.B.ヴィヨームの可能性が高い

ハーンさんは2002年からこの楽器をメインに使用しており、インタビューや自身のウェブサイトでも「生涯の楽器」と呼んでいます。多くの演奏会やレコーディングでこの楽器を使用していることから、今回紹介された動画でもJ.B.ヴィヨームの可能性が高いと言えます。

2. 状況によって別の楽器を使用している可能性も

ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は、華麗で力強い演奏が求められる曲です。そのため、ハーンさんはJ.B.ヴィヨーム以外にも、音色や音量に特化した楽器を使用している可能性があります。

例えば、1710年製ストラディヴァリウス「エクス=サン・サルヴァトーレ」は華やかな音色で知られており、ブルッフのようなロマン派作品に適していると言えます。


以下に、ハーンさんが使用しているヴァイオリンに関する詳細情報を記載します。

○ J.B.ヴィヨーム (1864年製)
愛称:「ex-Tellefsen」
音色:パワフルで、レンジが広く、音色も豊か
逸話:ハーンさんは2002年からこの楽器を使用しており、自身のウェブサイトで「生涯の楽器」と呼んでいます。

○ ストラディヴァリウス「エクス=サン・サルヴァトーレ」(1710年製)
音色:華やかで、繊細
逸話:ハーンさんはこの楽器を、バッハやモーツァルトなどの古典作品の演奏に使用することが多い。

○ グァルネリ・デル・ジェス「イザイ」(1650年製)
音色:深みがあり、力強い
逸話:ハーンさんはこの楽器を、ベートーヴェンやブラームスなどのロマン派作品の演奏に使用することが多い。

以上の情報により、ブログ主さんのストラディバリウス説も否定は出来ません。でもブルッフはブラームスのころのロマン派でもあり華麗で力強い演奏を求めるとなるとグァルネリになるような気もしますね!

以上、詳細な情報をありがとうございます。

ハーンほどの超一流の演奏家ともなると、いろんな名器を貸与してくれる団体が目白押しなんでしょうね・・、しかもヴァイオリンはずっと寝かしておくよりも頻繁に弾いてやらないと調子が出てこないと聞いている。

これはオーディオのスピーカーも同じで、「木」で出来ているものは響き(振動)を与え続けてやることによって細胞の向きが一定の方向に向いてきて美音を出してくれると読んだことがある。

300年ほど前に作られたヴァイオリンだってずっと弾きこなされてきたせいで適当に木が枯れてきて音が良くなっているのかもしれませんよ。

つまり「叩け叩くほど良くなる法華の太鼓」というわけで、使って減るもんじゃなし、 オーディオ愛好家たるもの 毎日のように
スピーカーを苛め抜いてやりましょうよ~(笑)。


 

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