「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

お気に入りのスピーカーの出現

2024年06月20日 | オーディオ談義

いろいろスピーカー弄りをやっていると、つい学生時代の頃を思い出す。

学生の本分は何といっても勉強に尽きると思うが、あらゆる教科にわたって満遍なく平均点以上の点数を取る学生が居るかと思えば、それとは対極的に特定の科目、たとえば数学などがいつも満点だけどその他の科目が平均点以下という個性的な学生も居る・・。

仮に、前者を「総合」型、後者を「一点突破」型としよう。

いったいどちらに豊かな将来性があるんだろうか・・、やはり職業的な向き不向きがありそうだけど、個人的には後者に何となく大化けしそうな印象を受ける。

で、自分はといえば可もなく不可もなく平均点そこそこの凡庸な人間に過ぎなかったので余計「一点突破型」に魅力を感じてしまう・・(笑)。

ところが、日常生活の中で身近に接しながらの「使い勝手」となると、どうも「総合型」に軍配を挙げたくなるのだ。

その典型的なスピーカーがこれ~。



あらゆる音楽ソースに対してまんべんなく80点以上の点数を確実に獲得する・・、それはもう嫌になるほどでまったく「ハズレ」がない。いわば「原音」に対しての「忠実型」ともいえようか・・。

いろんな音楽ソースの音質を気にせずに安心して音楽に浸れるという点にかけては抜群のスピーカーで、現実にもう10日間ほど代える気がせず愛聴しまくっている。こういうことは極めて珍しい。

賢明な読者の方なら、このところ「オーディオ実験記事」が無かったことを既に気付きのことだと思うが、実はそういう事情でした・・(笑)。

というわけで、ヴァイオリンの濡れたような音色の再生に秀でた「一点突破型」の「AXIOM80」とは違った良さがあって、この「総合型」スピーカーは我が家では欠かせない存在になりつつある。

ところが・・、
そういうスピーカーでも10日も経つと少し弄りたくなってきた。

その動機としては、もっと「いい音」が出るかもしれないという欲が張った期待感・・、そして特定のスピーカーに頼り過ぎてしまった結果、故障した時のあの虚しい喪失感を味わいたくない・・、あっ、そうそう「失恋」と似た感じかな~(笑)。

かくして、このスピーカーの実験結果を記録しておこう。

実験1 <サブウーファーの交換>

現在、サブウーファーとして活用しているのは「PL100」(英国モニターオーディオ」である。

上記画像右側の黒い小型のスピーカーだが、見た目からは想像できないほどの量感と引き締まった低音(100ヘルツ以下)に100%満足しているものの、ほかの代替スピーカーも考えておいた方がいいかもしれないと、昨日になってようやく重い腰を上げた。

その候補の一番手が、目下「予備役」編入中のJBLの「D123」(口径30cm)。箱に容れて使うのは場所を取るので、例によって植木鉢に容れることにした。平面バッフルと比べて、ユニットの後ろ側に出る音が前面に回り込みにくくなるメリットがある。



ご覧のとおりだが、たかが100ヘルツ以下の低音域とはいえ設置場所によって音が大きく変わるのには驚いた。

最初は真横に置いたのだがこれはアウト・・、
結局、やや後方に位置させユニットの後ろ側から出る逆相の音を後方のウェストミンスターと壁の間に流し込んでやるようにすると、左右両方のスピーカーの間に音像が定位してくれて一応の決着をみた。

で、肝心の「音質」だが・・、ユニットを箱に容れないメリットが発揮されたようで、いっさい籠った音の印象を受けないし、「D123」ユニットの浅いカーブの形状のせいか音速スピードが速くて違和感がない・・、狙い通りで「PL100と遜色なし」と判断したいところだが、即断は禁物でしばらくこのままで聴いてみよう。

ちなみに、駆動するアンプは「PL100」のときと同じように「TRアンプ」である。低音だけ鳴らすなら「真空管アンプ」よりもむしろいいくらい。

次に実験2 <PX25シングルアンプの登場>

ワーフェデールの「スーパー10」(口径25cm)を駆動するアンプをいろいろ試してみたが、ようやく「PX25シングル」アンプで落ち着いた。



前段管は比較的「μ(ミュー)」の高い「3A/110B」(英国STC)、整流管はウェスタンの「422A」(1957年製)。

このアンプで聴くと高音域がよく伸びているせいかJBLのツィーター「075」が不要になった・・、これは大きい。

ユニットは出来るだけ少ない方がいいというのが我が家のポリシーである。各ユニット間の担当周波数の端っこが重なり合ってしまい音が濁りやすくなる、そして 大切な音の余韻がぼやけてしまう というのがその理由。

まあ、例によってプラス、マイナスあって結局は持ち主の頭の中での「差引勘定」になるわけだけどね~。

で、我が家の場合はこのスピ-カーのように「フルレンジ」ユニットを基本に据えて、高音域と低音域が足りなければ、それぞれ僅かに付け足すというスタイルだけど果たしていいのか悪いのか・・。

読者の皆さま方はどう思われますか~、えっ、「勝手にしやがれ」ですって・・、(笑)。



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