「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

躍動するネットワーク

2024年06月11日 | オーディオ談義

前回のブログ「日々雑感」を投稿した後で思い付いたんだけど、あの独特のヴァイオリンの「妖しい音色と響き」って何だか禁欲的な色彩を帯びていませんかね・・。

したがって、演奏者自体もそういう傾向が見られる・・、たとえば「千住真理子」さん、「五嶋みどり」さんなどはいまだに独身だし、浮いた噂一つ聞かない。

おっと、諏訪内晶子や、前橋汀子などにはスキャンダルめいた話もありますね・・、まあ何ごとにも例外はあるようでして~(笑)。

さて、その妖しい音色と響きを持ったヴァイオリンの再生に秀でたスピーカーといえば、もう言わずもがなの「AXIOM80」~。

現在、我が家ではオリジナル版と復刻版の2ペアがフル稼働中・・。

使いだしてからもう20年以上になるのに日々新しい発見があるのだから、大いに楽しませてもらったという意味で完全に元を取りましたね(笑)。

これも「グッドマン社」(英国)がユニットづくりに専念し、箱を作らなかったことに起因するわけでその英断にはおおいに感謝~。

それにひきかえタンノイは・・、もう止めておこう、人を不快にするだけだからね~(笑)。

それでは前々回のブログ「二転、三転、そして四転」からの続きです。

以下、少々マニアックな話になるので不快感を覚えそうな方はここでストップして読み進まないようにね~(笑)。

で、前回のブログの最後の画像がこれでした。



取り越し苦労かもしれないが「地震の襲来」に備えて、安定性のある口径20cmのユニットが入ったスピーカーをハイカット「200ヘルツ」で鳴らしてみようという試みだった。

実際に聴いてみると、悪くはないんだけど・・、どうも「安っぽい響き」という印象を受けた、言い換えると音に深みが無い、思慮深さが感じられない・・、といったところかな~。

すぐに元に戻して・・、これで最終形といこう。



この高さなら、万一の揺れで「AXIOM80」が落っこちても何とか修復可能だろうし、第一、音も一番いい~。

これで「復刻版」は完成の域に達したので、次は「オリジナル版」の実験といこう。



「復刻版」にならって、低音域の「331ヘルツ」をオイルコンデンサーでローカットする。そして、ローカットした低音域を「PL100」(英国:モニターオーデイオ)で補完する。

その補完する帯域は、ムンドルフのコイル「6・8mh」により、およそ94ヘルツでハイカット。

この設定でワクワクしながら耳を澄ますと・・、いやあ驚いたねえ~(笑)。

画像でご覧のように小さなスピーカーなのに、ローエンドまでよく伸びている・・、まさに大きな図体の「ウェストミンスター」に匹敵するようなスケール感を醸し出すのだから、まさに「小さな巨人」だよ、これは~。

ま、そういうわけで「オリジナル版」の使い方は「331ヘルツ」でローカット、補完するスピーカーは「PL100」と「ウェストミンスター」の日替わりメニューで対応するようとしよう。

これにて「一件落着」といきたいところだが・・、踏ん切りの悪い粘着質タイプのオーディオマニアはどうしようもないものでして・・(笑)。

実は「復刻版」の低音域を補完する口径20cmのユニットの実験結果がどうも気になって仕方がない・・、もっと素敵な音が出るはずなんだけどなあ。

そこで、思い切ってコイルをもう1個追加して「6.8mh+8.2mh=15mh」によりハイカットを「200ヘルツ」から「85ヘルツ」へと変更して聴いてみた。

ところが・・、何とまあ前回とは様変わりで「安っぽい響き」が完全に消え失せたのである!

スッキリ爽やかで魅力的な音に変身~、これなら「PL100」と十分伍していける~。

結局、ユニットの責任ではなくて周波数の調整ミスだったというわけ~。

たったコイル一つで音が様変わりするのだからオーディオの恐ろしさを身に沁みて感じました・・。

で、これがネットワークの最終形となる。


音質の「鍵」を握る、躍動するネットワーク・・、市販のスピーカーをそのまま使う人には絶対に味わえない「至福のひと時」でしたぞ!(笑)。


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