それほど広くもないスペース(5m×6m)に6系統のシステムがひしめきあっている我が家のオーディオルーム。
音響面では明らかにマイナスなのだろうが、目先が変わっていろいろ楽しめるというプラス面もあって功罪相半ばするといったところでしょうか。
機械モノはなるべく通電してやる方がいいので各システムをまんべんなく使用するように心がけていますが、このところ珍しく平穏無事で平和な状態が続いています・・、それがこのシステム。
とにかく、いいも悪いもなく「疲れない音」なのです!(笑)
かなり、シンプルな構成でして・・。
スピーカーは、「スーパー10」(ワーフェデール:口径25cm)を1000ヘルツあたりでローカットする、ツィーターの075(JBL)は超高音域でローカット、そして中低音域は「ウェストミンスター」を100ヘルツでハイカットしている。
お気付きのとおり、ハイカット「100ヘルツ」と ローカット「1000ヘルツ」の間が えらい空きすぎ だが、まったく違和感がないのが不思議~。(自己判断を優先しています~笑)
中核となっている「スーパー10」は4年ほど前にオークションで手に入れた「赤帯マグネット」付きですが、「掘り出し物」でした。強力なマグネットのおかげで、まるでホーン並みの反応の速さですが、それでいて音がキツクならず弦楽器が柔らかい響きになるのが特徴です。
さらにネットワークについて補足すると、「1/2オクターブ」の500ヘルツまで「-6db」肩落ちで伸びている、ウェストミンスターは「2オクターブの「200ヘルツ」まで「ー6db」肩落ちで伸びており、その間の響きが大きな箱のせいでカバーされていると睨んでいます。
いわば「フルレンジ」で鳴らしているようなもので、物理的な「クロスオーヴァー」よりも聴感上の「クロスオーヴァー」を優先しているわけですね。
オーディオシステムの音質の評価基準は、それこそキリがないほどあって個人の好みの差によって優先順位がクルクル変わるわけですが、我が家の場合「長時間聴いても疲れない音」というのが上位にくるのはたしかですね。
近年、人生のステージによって好みの音が変わってくることを痛切に実感しています。
現役の方々は、とにかく仕事が忙しくてオーディオに割ける時間もなく(以前の自分がそうだった!)、たまに聴くときは刺激が欲しくてメリハリの利いた音を愛好するものですが、現在の自分のように家に居りさえすれば年から年中、機器のスイッチを入れっぱなしの状態だと「身構える必要がなく、しかも聴き疲れしない音」が実に重宝する存在となってきます。
何度も書いてきましたが「魚釣りはフナ釣りに始まってフナ釣りに終わる」という名言がありますが、オーディオも「フルレンジに始まって、フルレンジに終わる」のも、あながち的外れではないような気がします。
誰もが経験することでしょうが、はじめの頃に聴き始めたシンプルなシステムにあき足らなくなって、3ウェイ、4ウェイなどと複雑な構成へ発展していくのがオーディオの常道ともいえるわけですが、そのうち何だか「虚しく」なってくるような気がします。
「You Tube」のオーディオ番組などを観ていると、とくにそういう気がしてきます。どれもこれも「五十歩百歩」なんですよねえ・・。
もちろん、これは根っからの「クラシック・ファン」つまり「オーディオは音楽の召使」と認識されている方々に向けてのお話ですから念のため~(笑)。
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