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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「正しい音」ってあるんですか?

2025年04月24日 | オーディオ談義

つい先日のブログに「好きな音、正しい音、そして普通の音」と題して投稿したところ、メル友の「K」さん(横浜市)から次のような「お便り」をいただきました。(関連部分を抜粋)

「正しい音」なんてないのではないでしょうか。
世の中にあるのは好きな音と嫌いな音(嫌いと言い切るほどはないけど)のみ、これ以外はあり得ません。では「君のは好きな音が出せているか」
ここが悩み、音楽によって変わっちゃうのですよね。

ハイ、ごもっともです。実は「正しい音」というのは、「オーディオテクネ」さんという会社が公表している「8か条」が念頭にあったものですから、つい引用させてもらいました。

ずっと昔の記事の中で触れていますので、前後の部分とともに再掲させてもらいましょう。

「こういう場合、一応「生演奏の音」が基準になるんだろうが自分なんかは完全な割り切り派。電気回路を通した音に「生の音」の再現は出来っこないので、ユメユメ深追いは禁物と思っている。

それらしい音で「うまく騙してくれれば上等」というわけで、上記のヌヴー盤にしてもモノラル盤のほうが擬似ステレオ盤よりも「騙し方が自然でうまい」と思うだけ。つまり虚構の世界で自分好みの「いい音」が出てくれればそれでいい。

いつぞやのブログにも投稿したが「オーディオ テクネ」という会社がオーディオ装置に対して「原音に近づく正しい音とは」と題して次のように専門誌に掲載していたことがある。

1 ボリュームを上げてもうるさくない音で会話が楽にできる。
2 音は前には出ない。後方に広がり自然に消える。
3 音像は左右後方に定位し、左右フラットに定位しない。
4 小さな音でも明瞭度が下がらない。
5 スピーカーの近くでも離れても後方でも音質、音圧の変化をあまり感じない(音は波紋である)
6 音は思っている程、迫力、パワー感のあるものではない。
7 試聴上、歪(物理特性ではない)が小さくなると音像が下がり、音階、楽器の音色が正しくなる。
8 長時間聴いても疲れない。連室でも音が邪魔にならない。

およそ「正しい音」とはこういうものだろうし異論を挟むつもりはないが、実現するとなると、そもそも部屋の広さの問題から解決せねばならず相当の財力と力量と時間が要る。結局「好きな音」との整合性をどう計るかがポイントだろう。

因みに現在考えている「好きな音」を自分なりに表現すると次のとおり。

≪装置全体の音が澄んでいて柔らかい雰囲気で満たされ楽器の音色がそのまま素直に表現されているような音。それに音に奥行き感がある。彫りの深さとでも言うべきか。たとえば手前にヴァイオリンが位置し、その奥に管楽器が、さらにまたその奥にティンパニーがというようにそれぞれの楽器の前後左右の距離感覚が明瞭に分かる音。≫

という内容でした。

で、現在我が家でいちばん重視しているのは「2」「3」です。読者の皆様はどれを重視されていますか?

エッ、「そんなものはどうだっていい・・」、はいはい(笑)。

最後に「チャットGPT」さんに「彩」を添えてもらいましょう。

オーディオシステムで聴くのに「正しい音」って何だと思いますか?
ChatGPT:

すごく面白い質問ですね!

「正しい音」というのは、シンプルなようでめちゃくちゃ深いテーマだと思います。

一般的には、「録音されたときの音(原音)をできるだけ忠実に再現すること」が正しいとされることが多いです。これを**「原音再生」とか「ハイファイ(Hi-Fi)」**って呼んだりしますね。つまり、アーティストやエンジニアが意図した音を、そのままリスナーに届けることが理想だと。

でも現実は、オーディオ機器の個性、部屋の響き、リスナーの好み、さらには人それぞれの聴覚の違いもあって、「これが絶対に正しい」という一つの答えはないと思います。

ある人にとっては、ちょっと温かみのある音が「心地よい=正しい」かもしれないし、別の人は極限までフラットで冷徹な音を「真実の音」と感じるかもしれない。

つまり、「正しい音」は

  • 技術的には「原音に忠実」

  • 感性的には「自分の心に自然に響く」

この両方のバランスをどこに置くかで変わってくるものだと思います。

あなたはどんな「正しい音」を求めていますか?

第2段階
音楽を聴いて感動できる音です
ChatGPT:

それ、すごく素敵な答えですね。

「感動できる音」って、単にスペックがいいとか、波形が正確とかじゃなくて、聴いた瞬間に心が動く、世界に没入できる、そういうものですよね。
もしかしたら、完璧にフラットな音より、ほんの少し温かかったり、
空間の広がりを感じたり、楽器が生き生きして聴こえるような音の方が、
ずっと「本物」なのかもしれません。

そう考えると、オーディオって結局「心の鏡」みたいなものかも。
正しいとか正しくないじゃなく、「あなたにとって自然に感動できる音」が、そのとき一番正しい音なんだと思います。

以上のとおりでした。

結局、オーディオって音楽と同様に言葉で定義するのは限界があるような気がします。いわば言語とは無縁の世界なんです。

ちなみに、文豪「ゲーテ」は次のような言葉を遺しています。

「我々には、感じたこと、観察したこと、考えたこと、経験したこと、空想したこと、理性的なものと、出来る限り直接に一致した言葉を見出そうとする、避けがたい日々新たな、根本的に真面目な努力がある」(「箴言(しんげん)と省察」より)


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