「お父さ~ん、どこか具合が悪いんじゃないの~?」と、おぼろげながら階下から声がする。
「ああ、何ともないぞ~、今何時だ?」
「もう5時ですよ~」。
昨日(14日)のことだったが、いつも(午前)3時ごろにはごそごそ起き出しているので、同居人が心配したらしい。
ちなみに、昨夜の就寝時刻は7時ごろだったので10時間の睡眠時間だった(爆)。まるで子供並みだ(笑)。
こんなに長時間眠ったのも珍しいが、思い当たるのは前日の午後、目を瞑って顔を晒すだけの簡単な日光浴を20分ほどしたくらいだ。
もし、睡眠に何かと不満のある方は「日光浴」も一つの方法かもしれませんよ。
閑話休題
さて「娘を呑んだ道」という、ちょっと変わったタイトルに惹かれて図書館の新刊コーナーから選んでみたのがこのミステリー。原題は「THE SILVER ROAD」
裏表紙に書かれていたあらすじはこうだ。
「三年前、スウェーデン北部の村で17歳の少女・リナが失踪した。地元の高校で数学を教える父親のレレは今も単独で娘の捜索を続けていた。
同じころ、村に流れ着いた母娘がいた。母親が男を変えるたび、娘のメイヤもあちこち転々としてきたが、これほど遠くまで来たことはなかった。
その夏、リナが失踪した国道からほど近い場所でまたひとり少女が消えた。この事件をきっかけにレレとメイヤの運命が大きく動き出す。
スウェーデン推理作家アカデミー「最優秀犯罪小説賞」、「ガラスの鍵」賞、スウェーデン「ブック・オブ・ザ・イヤー」に輝いた傑作スイリラー!」
という触れ込みだった。
はたして失踪した娘は生きているのか、もし殺されたとしたらいったい犯人は誰なのかと、ぐいぐい読者を惹き付けて読ませることは間違いない。
そして、全編を通じて一人娘を思いやる父親の身も心もボロボロになりながらの捜索にかける熱意と行動力には胸を打たれる。
ここでネットで共感できるコメントを紹介させてもらおう。
孤独と孤立、そしてむせるような臭いに満ちた小説
✰ バス停まで送ったはずの娘が失踪。「娘を吞んだ道」シルヴァーロードをひたすら往復し探索に全てを費やすレレは孤立を深める
✰ 母親の新たなパートナーと暮らすため慣れない地に来たリナは偶然出会った青年の家(現代社会を遮断し独自の生活を営む一家)に転がり込む
✰ 一本の道を舞台に孤独な人々が繋がり、真相が浮かび上がる
✰ 登場人物の心理や置かれた状況、そして孤独と孤立から立ち上る臭いが物語を包み込む。体臭、たばこ、食べ物、土の臭い…
✰ 損失と希望の光。ど直球で骨太な佳作。
以上だが、自己採点では5点満点で4点というところかな。真犯人に辿り着く必然性にちょっと不満が残る。
それにしても北欧のミステリーは過去のミステリーもそうだったが、やたらに「粘着質で一癖あるネクラ」の人物が次から次に登場してくるし、性描写もどぎついし、もういい加減にしてくれという感じ(笑)。
太陽が少なくて陰鬱な気候が人間性に反映しているのかな~。
今回のお話は「太陽に始まって太陽で終わり」です(笑)
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