つい先日のブログ「光り輝くようなシンバルの響きを求めて」の中で、「新型コロナウィルス」に関して次のようなことを述べていた。
「ちなみに、あれほど内外の観光客が押し寄せる日本一の温泉都市「別府(人口約12万人)」だが、これまで大規模なクラスターが発生していないし、患者数も少なく多いときでも1日当たり10人を上回ることがないのが不思議。
もしかして、大気中に広範に漂う温泉の湯気成分が効果があるのではないかという説が地元の一部にはある。ほかの熱海などをはじめとする温泉地はどうなんだろう。」
実は、この説の出所は懇意にしている地元の市会議員さんからだったのだが、折りしも相呼応するかのように翌日(1月30日)のネットに次のような記事が掲載されていた。
「群馬県草津町は草津温泉の湯畑の源泉が新型コロナウィルスの感染力を90%以上減らす効果があるとの研究結果が得られたと明らかにしました。
草津町から調査を依頼された群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」は水道水と湯畑から採取した温泉の水に入れた新型コロナウイルスをそれぞれ細胞に振り掛けて感染力の違いを比較をしました。
その結果、水道水を掛けた細胞の多くがウイルスに感染したのに対して、温泉の水を掛けた細胞はほとんど感染することがなく、感染力が90%以上低減することが確認されたということです。
町では今後、観光客の集まる場所に源泉を使った「手洗い湯」を整備し、感染防止に役立てたいとしています。
研究にあたった群馬大学大学院の板橋英之教授は、他の温泉の源泉も調査してどの成分がウイルスの感染力を弱めているのか調査を続けるとしています。」
とまあ、「源泉」そのものと大気中に漂う「湯気の成分」との違いはあるものの実にタイミングのいい記事だった。
さっそく、この記事の件を市会議員さんにご注進すると、「市内でもっとも源泉が豊富な鉄輪(かんなわ)地区であれだけ旅館や民宿が立て込んでいるのにコロナ患者が一人も出ていなんですよねえ」と仰っていた。
「コロナ禍」が一段落したところで、前述の「群馬大学」などの研究が大いに待たれるところだ。
ところで、およそ100年前の「スペイン風邪」に続いて100年に一度といわれる今回の災厄だが、地方から見ると「東京はいったい何やってんだ!」と言いたくなるほど患者数が減らない。
「東京が悪いんじゃなくて東京一極集中が悪いんだ」と、テレビで言ってたが、あの住宅事情がお粗末な地方出身の若者たちに「家にじっとしていろ」といっても土台無理な話だ。
この災厄を契機に「私立大学移転促進法」(仮称)を作って、土地の無償提供、校舎の建設費の補助などを講じて、地方都市への「私立大学移転」を促進したらどうなんだろうと、素人考えでつい思ってしまう。
「学園都市構想」の一環として「東京一極集中」是正の第一歩になるような気がするが・・。