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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

チャプター2から新作フレームセット「RIRA(リラ)」登場 「ライドフィール」を追求したオールラウンダー

2024-12-28 | 先住民族関連

 

バイクのニュース 12/27(金) 13:10配信

官能性能にこだわった、心に響くロードバイク!?

 ニュージーランドの自転車メーカー「CHAPTER2(チャプター2)」は、美しいグラフィックが特徴的です。また各バイクに名付けられているモデル名称は、ニュージーランドの先住民族、マオリ族が話したマオリ語で綴られており、深い意味が込められています。

【画像】CHAPTER2「RIRA」を画像で見る(12枚)

CHAPTER2「RIRA」(完成車イメージ)カラー:WHITE FADE W/SWIRLS

 新たに登場したオールラウンダー(万能)型のフルカーボンロードバイク「RIRA(リラ)」は、力強さを示す単語とのこと。

 開発チームが最も重要視したのは、節約ワット数でも軽さでもなく、サイクリング本来の魅力を愉しめる「ライドフィール」です。「リラ」に求めたのは、わかりやすい官能性能に注力しているということです。

 フレームのメイン素材は東レのT1100カーボンファイバーを使用しており、優れた剛性対重量比を実現しています。またサイズごとに適切なBBドロップに変化させることで、敏捷性とパワーを余すことなく推進力に変換する特性を高めています。

 各種の規格は現在の標準規格に合わせており、ボトムブラケット(BB)はT47(85.5mm)を採用し、タイヤクリアランスは最大幅32mmまで対応と、ハイスピードからコンフォートまで対応できる懐の深さも備えています。

CHAPTER2「RIRA」(フレームセット)カラー:BLUE+UD DIGITAL

 グラフィックにはこだわりの2種類を用意しています。WHITE FADE W/SWIRLSは、「SWIRLS(渦)」のとおり螺旋状のグラフィックを用いており、BLUE+UD DIGITALには不規則に並ぶドット柄を配置したデザインで、対照的な印象を持たせています。

 CHAPTER2「RIRA」はフレームセット販売のみで、価格(消費税10%込み)は43万8000円となっています。

AKIKO YAMAMOTO

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4d6ebe12c0b7adc25d53926a62904324a18e40


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三代目JSB岩田剛典、日本ラクロス公式アンバサダーに就任

2024-12-28 | 先住民族関連

 

Dellows News12/27(金)

公益社団法人日本ラクロス協会(JLA)は、2028年のロサンゼルス五輪でラクロスが追加競技として採択されたことを受け、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典が日本ラクロス公式アンバサダーに就任することを発表した。

岩田は学生時代にラクロス競技経験があることから、ラクロスへの熱い想いを持っている。JLAは「私たちは開拓者だ。」という理念のもと、岩田と共にラクロスの競技と文化の魅力を伝えていく。

就任に伴い、2025年1月18日(土)に開催される「日清食品 presents 第34回ラクロス全日本選手権大会 A1」で、岩田の就任セレモニーが実施される。同大会は、学生日本一と社会人クラブ日本一が対戦し、真のラクロス日本一を決める大会だ。

岩田は就任に際し、「学生時代部活動を通して本気で取り組んできたスポーツに、このような形で携われることを幸せに思います!ロサンゼルスオリンピックの追加競技にも採用されたラクロスを共に盛り上げられるよう頑張ります!」とコメントしている。

JLAは、2028年のロサンゼルス五輪を最初のターゲットと定め、様々なタイミングで岩田にラクロスに触れてもらい、その魅力を発信する予定だ。

ラクロスは、北米の先住民族が祭事や鍛錬のために行っていたスポーツを起源とし、現在は92の国と地域で親しまれている。日本では大学生を中心に人気が高く、国内延べ競技人口は11万人に上る。2028年のロサンゼルス五輪での追加競技採用を機に、さらなる競技の発展と普及が期待される。

https://news.dellows.jp/74774/


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7 アフリカ大陸を通り抜ける山々の一連の驚くべき自然の美しさ

2024-12-28 | 先住民族関連

 

VOI 27 Desember 2024, 06:10 

アフリカ大陸を通る一連の山々 (x)

ジョグジャカルタ - アフリカ大陸を通る一連の山々は、支配的な地球物理学的特徴です。

北から南へ、そして東から西へ伸びる一連の山々は、何百万年もの間、さまざまな地質学的プロセスを経て形成されてきました。

興味深いことに、これらの山々は素晴らしい景色を提供するだけでなく、さまざまな生態系や文化の本拠地でもあります。

クリミング・キリマンジャロのページからの報告によると、アフリカ大陸を囲む7つの山は次のとおりです。

アフリカで最も著名な山脈の1つは、北西部に1,200マイル以上に及ぶアトラス山脈です。この山脈は、マグレブ地方の3つの国、アルジェリア、モロッコ、チュニジアのバックボーンです。

最高峰はトゥッカル山で、標高は13,671フィートです。アトラス山脈には、ベルバーの先住民の本拠地でもあり、ババリーサル、アトラスクローブヘビ、ババリーヒョウなど、さまざまな動植物があります。

南アフリカでは、ドレクンスベルク山脈は中央の高地と低海岸の間の自然の障壁です。700マイル以上に及ぶこの山は、南アフリカで最も高い頂上、11.424フィートの高さに立つサボナ・ヌトレニャナの本拠地です。

ドラケンベルク山脈は、マウントスズメ、タンジュン腐肉の鳥、貧しいドラケンベルクなどのいくつかの種に至るまで、多様な植物や動物の生活でも知られています。

また、バドゥイ族のイスティアダットの習慣における群島の文化についての記事も読んでください。

「ムーンマウンテン」としても知られるルノトリ山脈は、コンゴ民主共和国とウガンダの国境に位置しています。

これらの山々には、6つの別々の氷河、非火山、および世界で最も高い非オーロゲニック山があります。この山は最高のピーク、つまり16,762フィートまで伸びるスタンレー山を持っています。

エチオピアに位置するエチオピア高原は、その広大な高さのためにしばしば「アフリカの台座」と呼ばれます。これらの岩だらけの山々の大衆は、アビスニア大衆とハラール大衆の2つの部分に分かれています。

アビセニア大衆の一部であるシミアン山脈には、エチオピアで最高峰の14,930フィートの頂上を持つダシェン人種が住んでいます。この山には、マカクスワリア、エチオピアのオオカミ、ゲラダバボンなどの固有種があります。

ヴィルンガ山脈は、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国の間の50マイルにまたがる一連の8つの火山です。この山には絶滅危惧種の山のゴリラが住んでいます。

スーダンのダルフル地方の中心部に位置するマラ山脈は、火山の頂上と肥沃な谷のユニークなブレンドです。約100マイルの面積を持つこの一連の山脈の最高点は、高度9,980フィートのカルデラデリバです。

マラ山脈の火山畑には、リン酸塩、リン酸塩、バナジウム、ウランなどのミネラルも含まれています。この山には、季節農業とリンゴに依存している先住民族のヌバの人々が住んでいます。

シミエン山脈は、素晴らしい景色と豊かな生物多様性を提供します。

この一連の山はエチオピア北部のアマラ地方に位置し、高さ14,930フィートで国内で最高峰のラス・デジェンの本拠地です。

これらの山々は、高地、谷、山のユニークな混合物を持つ世界遺産です。

一方、シミエン山脈国立公園には、コウモリ、エチオピアのオオカミ、ゲラダバボンなど、多くの固有種が生息しています。

アフリカ大陸を通る一連の山々に加えて、他の興味深い記事もフォローしてください。他の興味深い情報を知りたいですか?見逃さないで、VOIからの最新ニュースを監視し、すべてのソーシャルメディアアカウントをフォローしてください!

https://voi.id/ja/lifestyle/445774


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2025年の素晴らしい夜空に備えよう!満月やその他の天体現象が待っています!

2024-12-28 | 先住民族関連

 

Combo Pop 27 12月 2024

### 2025年のミシガンにおける天体の大収穫

2024年が終わろうとする中、ミシガン州は迫る刺激的な天文学の年に備えています。2025年には、州の夜空が満月や様々な天体現象で照らされ、星空観察者にとって最高の時期となります。

新しい年の各月には、独自の満月が輝き、先住民族文化の豊かな伝統を反映します。これらの魅力的な満月には、1月の*ウルフムーン*、4月の*ピンクムーン*、そして12月には*コールドムーン*などの名前が付けられています。満月の日付は、1月13日、2月12日などに空を飾り、すべての人に息をのむような光景を提供します。

さらに、ミシガン州民は6回のスーパームーンを体験できることを楽しみにしています。スーパームーンは、月が地球に最も近い時に発生し、より大きく明るく見えるため、夜空の愛好者には信じられないほどの視覚的な喜びとなります。

2025年には、3月14日の皆既月食や9月8日の部分月食など、重要な月食も行われ、これらの天文現象を目撃する幸運に恵まれる方々を魅了します。

流星群もお見逃しなく。1月、4月、8月、12月にピークを迎え、自然の壮大な花火を楽しむ機会を提供します。

カレンダーに印をつけ、2025年が約束する美しい夜を迎える準備を整えてください!

空を見上げよう:2025年のミシガンの素晴らしい天文イベント!

### 2025年のミシガンにおける天体の大収穫

2025年に入ると、ミシガン州は天文学愛好家や星空観察者にとってのホットスポットになる準備が整います。この年は、州の夜空を光と驚きのきらびやかなディスプレイに変えるさまざまな天体現象を約束しています。

#### 毎月の満月とその意義

2025年の各月では、先住民族の伝統に深く根ざした独自の満月が登場します。これらの満月は私たちのカレンダーを導くだけでなく、ミシガン州の文化的な織物を豊かにします。覚えておきたい注目の満月の日付と名前は次の通りです:

– **ウルフムーン** – 1月13日
– **スノームーン** – 2月12日
– **ワームムーン** – 3月14日
– **ピンクムーン** – 4月13日
– **フラワームーン** – 5月11日
– **ストロベリームーン** – 6月10日
– **バックムーン** – 7月9日
– **スタージョンムーン** – 8月7日
– **ハーベストムーン** – 9月6日
– **ハンターズムーン** – 10月5日
– **ビーバームーン** – 11月4日
– **コールドムーン** – 12月3日

各満月は、写真愛好家や自然愛好者にとって、夜の美しさを捉えるユニークな機会を提供します。

#### 夜を照らすスーパームーン

満月に加えて、2025年には**6回のスーパームーン**が発生します。これらの現象は、月が地球に異常に近づく時に起こり、月がより大きく輝いて見えるため、息をのむような光景を生み出します。スーパームーンは、夜間の写真撮影や星空観察のための特別な機会です。

#### 注目の月食

天文学愛好家は、*3月14日の皆既月食*を見逃してはいけません。地球の影が完全に月を覆い、月を魅惑的な赤色に変えます。この月食は、*9月8日の部分月食*と共に際立ったイベントになるでしょう。月食は視覚的なスペクタクルを提供するだけでなく、私たちの太陽系についての興味深い教育的機会も提供します。

#### 流星群:自然の花火

年間の流星群は天体のショーを一層盛り上げ、主要なピークは以下の時期に訪れます:

– **1月**(クアドラントイド)
– **4月**(リリッズ)
– **8月**(ペルセウス)
– **12月**(ジェミニッズ)

これらの流星群は、「流れ星」の素晴らしい景色を提供し、願い事をしたり、ただ自然の美しさを楽しんだりするのにぴったりです。

#### ミシガン州民のための星空観察のヒント

これらの天文イベントを最大限に楽しむためのヒントをいくつか考慮してください:

– **暗い場所を見つける**:視認性を最適にするために都市の光から逃げる。
– **天候条件を確認**:星空観察には晴れた空が重要です。
– **天文学アプリを利用する**:これらは天体イベントを追跡したり、星座を特定したりするのに役立ちます。
– **双眼鏡や望遠鏡を持参**:月のクレーターや他の天体を間近で見るために。

#### 結論

刺激的な天文イベントが盛りだくさんの2025年は、ミシガンでの星空観察の素晴らしい年になることが予想されます。カレンダーに印をつけ、カメラを準備し、自宅の裏庭から宇宙の美しさを体験する準備を整えましょう。観察のヒントや天体イベントのスケジュールについての詳細は、NASAをご覧ください。

宇宙の不思議を楽しみ、空があなたにインスピレーションを与えることを願っています!

https://combopop.com.br/ja/uncategorized-en/2025年の素晴らしい夜空に備えよう!満月やその他/17050/


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「プロジェクト未来遺産2024」に4プロジェクトの登録が決定! ~地域の‟たからもの”を100年後の子どもたちへ~

2024-12-28 | アイヌ民族関連

 

産経新聞 2024/12/26 09:30

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区、会長:佐藤美樹)は、地域の文化・自然遺産の継承に取り組む市民の活動を登録する「プロジェクト未来遺産2024」を4プロジェクトに決定いたしました。本事業は、日本の豊かな文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指す「未来遺産運動」として行っています。

14回目となる本年度は、全国から32件の応募があり、未来遺産委員会(委員長:西村幸夫/國學院大學 観光まちづくり学部 学部長)での最終選考を経て、以下4件が登録されることとなりました。来年1月以降に、各登録地において登録証伝達式を開催する予定です。

【プロジェクト未来遺産2024】 登録プロジェクト ※都道府県順

1. 標津遺跡群の魅力世界発信プロジェクト 

  特定非営利活動法人自然・文化遺産保存活用ネット(北海道標津郡標津町)

2. 「寺崎のはねこ踊」保存・伝承プログラム~先人の財産を未来へ~

  寺崎はねこ踊り保存会(宮城県石巻市)

3. 小鹿野歌舞伎継承プロジェクト

  小鹿野歌舞伎保存会(埼玉県秩父郡小鹿野町)

4. クモが紡ぐ!地域のきずな~日本三大くも合戦 横綱決定戦~

  富津フンチ愛好会(千葉県富津市)

2009年の開始以降、現在までの「プロジェクト未来遺産」登録数は全国41都道府県で計87件となりました。新たに登録が決定した4件を含む全87プロジェクトの詳細は、未来遺産運動のホームページでご覧いただけます。

<未来遺産運動ウェブサイト>

https://www.unesco.or.jp/activities/isan/heritage-for-the-future-project/

■「プロジェクト未来遺産2024」 登録プロジェクト紹介 ※都道府県順                          

1. 標津遺跡群の魅力世界発信プロジェクト  

 【特定非営利活動法人自然・文化遺産保存活用ネット】(北海道標津郡標津町)

標津遺跡群は、根室海峡沿岸地域に位置し、標津町ポー川史跡自然公園の「伊茶仁カリカリウス遺跡」(国指定史跡)を中心とする遺跡群。縄文時代早期からアイヌ文化期に至る一万年の生活の痕跡を伝える日本最大規模の竪穴住居群で、冷涼な気候により、約4,400を超える竪穴が埋まらずに窪みとして残る。その自然環境の保護や復元、普及啓発を進めてきた3つの町民団体をつなぐ組織として設立された自然・文化遺産保存活用ネットでは、藪に埋もれた100以上の国指定史跡の竪穴住居群を視覚的に顕在化させる活動のほか、周辺の森林保全、地元の小中学校への出講、遺跡ガイドツアーやカヌー体験プログラムの実施など、行政と連携しながら遺跡の保護と価値の普及を目指す取り組みが進められている。

2. 「寺崎のはねこ踊」保存・伝承プログラム~先人の財産を未来へ~

 【寺崎はねこ踊り保存会】(宮城県石巻市)

旧桃生町が発祥とされる「はねこ踊り」は、「寺崎のはねこ踊」(県指定無形民俗文化財)として寺崎地区にのみ現存し、江戸時代に豊作に歓喜した人びとが神社に詣で、踊り跳ねたことが始まりとされる。寺崎地区ではさらに工夫を加え、軽快な踊りと徐々に早くなる曲調にあわせて乱舞する舞いが特徴で、田植えや稲刈りなどの所作が見られる。寺崎はねこ踊り保存会では、4年に一度開催される「寺崎八幡神社大祭典」での奉納のほか、地元小中学校や大学生、企業への指導、出張公演など後継者の育成と普及活動が進められている。また、毎年実施される「ものうふれあい祭~はねこ踊りフェスティバル in 桃生~」へ協力し、裾野を広げた伝統芸能の継承と地域振興を視野に入れた取り組みが行われている。

3. 小鹿野歌舞伎継承プロジェクト

 【小鹿野歌舞伎保存会】(埼玉県秩父郡小鹿野町)

小鹿野歌舞伎(県指定無形民俗文化財)は、江戸時代後期に江戸歌舞伎がこの地域に伝えられたのが始まりとされ、それ以降、町内6地域に伝承されている。山車(だし)に張出を設けた「屋台歌舞伎」や、役者のみならず、三味線、衣装、鬘の手入れなどの裏方も全て自前で揃えているのが特徴。小鹿野歌舞伎保存会では、6地域の神社祭礼に奉納する際の演技指導や道具・音楽などの協力のほか、芸能祭や国内外での上演、地元小中学校や「子ども歌舞伎」での指導、裏方養成講座の開催など、氏子以外にも歌舞伎の型・演目の正確な伝承と後継者の育成に努めている。多くの町民が歌舞伎経験者で、若手も指導者を担うといった持続的な体制を整え、「歌舞伎のまち」として民俗芸能の継承が進められている。

4. クモが紡ぐ!地域のきずな~日本三大くも合戦 横綱決定戦~

 【富津フンチ愛好会】(千葉県富津市)

千葉県富津市富津地区で行われている「くも合戦」は、「フンチ」と呼ばれるネコハエトリという1cm程のクモを戦わせる遊びで、江戸時代に漁師の間で広まったと言われ、昭和40年代頃までは他地域でも行われていたが、時代の変化とともに減少している。富津フンチ愛好会では、繁殖期にオスがメスを取り合う習性を利用して、将棋盤ほどの大きさの土俵で戦わせ、横綱を決定する横綱決定戦の開催のほか、地元の小学校などにおけるクモの採取・飼育講座を実施し、郷土愛の醸成と後継者の育成に努めている。また、大会後はクモを生息地に戻し、クモの生態や生息地の環境に配慮しながら、地域を代表する行事としての継承を目指している。

■未来遺産委員会 委員長 総評              

今年は最終的に4プロジェクトが選ばれました。全体として次世代へ継承するための創意工夫が見られ、高いモデル性があると実感しました。どのプロジェクトも、地域の歴史と風土の中で育まれてきた身近な文化を、行政や教育機関、企業、地域住民などさまざまな関係者と協力関係を築きながら、地域振興の核として継承をはかっていこうという視点を取り入れた「プロジェクト未来遺産」が選ばれたと思います。

未来遺産委員会 委員長 西村 幸夫(國學院大學 観光まちづくり学部 学部長) 

■未来遺産委員 (2024年12月現在) ※五十音順、敬称略     

西村 幸夫  (委員長)國學院大學 観光まちづくり学部 学部長

川内 康典  住友ゴム工業株式会社 総務部総務グループ 課長

木村 法雄  東日本旅客鉄道株式会社 常務執行役員

齊藤 裕嗣  独立行政法人日本芸術文化振興会 基金部 プログラムディレクター

酒井 暁子  横浜国立大学大学院 環境情報研究院 教授

佐藤 桂   武蔵野大学 工学部建築デザイン学科 准教授

鈴木 佑司  公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 理事長

高橋 俊雄  日本放送協会 解説委員

竹原 興   読売新聞東京本社 編集局社会部 部長

土屋 誠   琉球大学 名誉教授

西山 厚   奈良国立博物館 名誉館員、帝塚山大学 客員教授

西山 徳明  北海道大学 観光学高等研究センター 教授

矢野 和之  株式会社文化財保存計画協会 代表取締役

■「未来遺産運動」について                               

日本の豊かな文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、2009年から行っている「未来遺産運動」は、地域の“たからもの”を未来の子どもたちに伝えたいという想いのもと、未来へと継承していくための地道な努力を続ける “人”と“活動”に光をあて、応援するものです。

市民による草の根の活動を「プロジェクト未来遺産」として登録することで、次世代を含む個人や企業、行政による理解と協力や、さまざまなつながりを生みだし、さらには日本全国に運動の輪を広げていくことを目指しています。

~未来遺産運動は、以下の企業などにご協力いただいています。~

〇特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、住友ゴム工業株式会社

〇後援:読売新聞社、環境省、文化庁、日本ユネスコ国内委員会

<お問い合わせ先>

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 未来遺産運動事務局 

電話:03-5424-1121(問い合わせ時間:平日9:30~17:30) E-MAIL: mirai@unesco.or.jp 

https://www.sankei.com/pressrelease/prtimes/XJDZUDNBOFKAFHGJPDBE7M4IXU/


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「自分の命を懸けてでも仕留めろ」。猟師が語る“手負い熊”の恐ろしさ

2024-12-28 | アイヌ民族関連

 

山と渓谷 12/27(金) 18:01

長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『羆吼ゆる山』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。「赤毛」「銀毛」と呼ばれ恐れられた巨熊、アイヌ伝説の老猟師と心通わせた「金毛」、夜な夜な馬の亡き骸を喰いにくる大きな牡熊など、戦前の日高山脈で実際にあった人間と熊の命がけの闘いを描いた傑作ノンフィクションです。本書から、一部を抜粋して紹介します。羆を仕留めそこなった熊撃ち名人の行方とは――。

熊撃ち名人

三石川を十キロあまり遡ったところに幌毛という部落(現在の富沢)があった。その幌毛に、熊撃ちの名人と呼ばれた大友さんという老人がいた。

当時、日高の山では、どこへ行っても羆の足跡が見出され、その姿を目にすることもしばしばであった。老人は、そんな山に入って毎年のように二、三頭の熊を撃ちとるので、部落の人たちからは、「熊撃ちの名人だ」ともてはやされていた。

秋の穫り入れもたけなわのある日のこと、隣りの主人が大友さんを訪ねてきて、

「大豆畑が荒らされているから、ちょっと調べてみてほしいんだが」

と言った。

「畑が荒らされているって、どんな具合いにかね」

「うん、大豆のニオが一部こわされて、バラバラになっているところがあるんだよ」

「そうか、足跡はついてないのか」

「うん、ハッキリとは分からないけど、シカでないかと思うんだ。シカだったら、一晩であの畑ぐらい荒らしてしまうべもよ」

「そうだな。よし解った、すぐ仕度して行ってみるよ」

翌朝、腹ごしらえをすませてから銃を背に家を出た老人は、まだ働く人の来ていない豆畑に足を運び、件の豆ニオのところへ行ってみた。思ったとおり、シカの足跡があった。銃で撃たれた際、飛び跳ねて付いたと思われる、深い足跡も残っていた。畑の縁には、走り去るときに付けたものであろう、荒く搔いたような足跡もあり、シカはそこから小笹の藪へ逃げ込んだものと思われた。さらに笹藪の中へ入ってゆくと、多量の血が付着した笹の葉が見出された。銃弾はシカのどこかに命中していて、しかも相当な深手を与えているものと見受けられた。

流れ出た血の量から推して、獲物は近いとみた大友老人は、小笹の中に付いた血の跡を追って、ゆっくりと上っていった。ひと思いに息の根を止めてやるつもりで、シカの全身が見える位置を目で探した。再び歩き始め、ボサ藪の右側に回ってその裏側に出、シカがいるはずのボサ藪を振り返ったとき、はっとしたように老人の足が停まった。

畑荒らしの正体

なんと、そこで老人が目にしたのは、大きな一頭の羆がシカの死体にまたがって、下腹のあたりを喰い破り、内臓をむさぼり喰っている姿であった。熊もひどく驚いたのであろう、引っぱり出した内臓を口からぶら下げたまま、じっと老人を見すえている。

だが、生い茂るボサ藪は老人の下半身を隠すほどの丈があり、手に下げた銃も熊の位置からは見えないものと思われた。老人はそろりと左手の銃を持ち上げて、右手でしっかりと銃把を握った。そして、そっと左足を前に踏み出したとき、不覚にも右足がズルッとわずかにすべった。体が斜面にかしぎ、一瞬目線が逸れ、熊が大きく跳んだ。

かしいだ体勢を立て直す間もなく、腰矯(こしだめ)にした銃がダーンという音とともに火を噴き、老人は切り株の下部へ回り込みながら腰の弾帯から二弾目の実弾を抜き出して、手早く装塡した。銃身を一振りすると同時に熊を見ると、緩斜面を下へ跳んだ熊が、向きを変えるやいなやウオーッと一声大きく吼えて、今度は老人に向かって走りだした。

肩付けするいとまもなく、またもや腰矯にして、走り上る熊の真正面に撃ち込み、素早く切り株の上へ回り込んで、三弾目を詰めるべく遊底を開こうとした。ところが、老人がいくら引いてみても遊底は開かなくなってしまった。

樹上の闘い

羆は、と見れば、斜面に坐り込んで傷ついた胸のあたりを搔きむしっている。それを見定めた老人は、傍らに生えている少し太目のカシワの木に登った。

第一の枝は、地上から約八尺(二・四メートル強)あり、大きな羆なら立ち上がって前肢を伸ばすとどうにか届く高さに付いている。老人は、その一の枝に立って幹に左足をからませ、再度銃を操作してみたが、脹れたケースは一向に抜ける様子もなく、遊底はどうやっても開いてくれなかった。そのうち、立ち上がった熊が低い唸り声を発しながら斜面を上ってきた。木の下に寄った熊は、顔を振り上げて老人を見、木の上側に回り込むや、前肢を幹に掛けて立ち上がり、真っ赤な口をあけてガウーッと一声吼え、老人を威嚇した。仕方なく老人は銃の先を羆の顔面に押し付け、「ズドン、ズドン」と大声を出して脅かしてみた。だが、熊はひるむ気配すら見せず、木を叩いたり揺すったりしていたが、しまいには老人をにらみつけて大きく吼え、その木に登り始めた。

老人は思いっきり体を低くして、銃口で熊の鼻先を突いた。ウワッと短く吼え、いきなり熊が銃の先に嚙みついた。老人は右手を銃床の台尻にかけ、熊の咽深くまでいきなり銃身を押し込んでやった。さすがに痛かったのであろう、熊は木から滑り落ちながら大きく頭を振った。そのとたん、危うく木から転落しそうになった老人は、思わず銃を手離し、木にしがみついた。

地面に落ちた熊は、頭を振って口から銃を放り出すと、またもや木に登りだした。羆が木に登るときは、一の枝まではそれほど早くないが、一の枝に前肢をかけると、そこから上に登るのは恐ろしく早い。まして、この木のように一の枝から地面までの間隔が短い木であれば、たちまちのうちに老人の足元まで来てしまう。

腰鉈を抜いた老人は、力一杯、登ってきた熊の頭にそれを叩きつけた。そしてさらに、一の枝に掛けた右前肢の指に鉈を振りおろし、指の大半を爪もろとも切り落としてしまった。

指を切られた熊は、自分の体重を支えきれずに木から転落し、ガウーッ、ガウーッと叫びながら、その辺りを狂ったように走り回った。頭を割られ、指を切断され、腹部に浅い傷とはいえシカ弾を受け、急所は外れていたものの鉛の実弾を一発胸元深くに撃ち込まれていては、出血も多量となる。そのためか、もはや走ることができなくなったらしく、熊は前肢を庇うような仕種で、よろめきながら山の奥へ遠去かっていった。

手負い熊と猟師

「大友さん、どうしたかね、朝早くから鉄砲の音がしていたけど」

この人は山本さんという人で、昨日大豆畑が荒らされていると言ってきた当人である。

「うん、ゆんべここで撃ったシカを追っていったらよ、おっきな熊がシカの腹破って百尋(内臓)喰らっていたんだ。あいにく手負いにしてしまったでよ、これから追ってみるけど、あの上にあるナラの根っ株のところにシカが倒れていっから、二、三人で行って、おらのとこまで運んできてけろや。晩にはシカの肉で一杯やるべしよ」

「うん、わかった。すぐ運んでバラしておくから、気をつけてや。熊も運びに行ってやるべよ。大体、どのあたりだべか」

「そうだな、あのへんだと、大方シュムロ沢のカッチ(沢の詰め)だべよ。まああとから来てみてくれや」

「うん、シカを始末したら行ってみっから、気をつけて行ってや」

山本さんの声を背に受けて、老人は、畑の上縁から背丈の低い笹藪の中に足を踏み入れ、カシワの樹林へ向かってゆっくりと歩を進めていった。

笹の葉や地面に付着した血痕は、跡切れ跡切れながらもなお先へ続いている。少し先に小さな窪みがあり、そこにベットリと血の塊りが付いていた。熊が坐り込んだ跡だ。

“近いな”。老人は足を停め、顔を上げて様子を窺った。注意深く見回す老人の目には、何ひとつ動くものの影は映らなかった。透かし見る雑木林の樹間には、なにも変わったところはなく、たまさかに小鳥の囀りさえ聞こえるほど、静けさが辺りを包んでいた。だが、老人の頭の中から、“熊は近くにいる”との直感は去らなかった。全身を耳にし、目にもして、老人はその場に立ちつくしていた。

いくばくかの時が流れ、再び老人は歩き始めた、ひと足ひと足ごとに足元に目をやりながら。“熊はもう少し先だ”と、周囲の状況から老人は判断したのだ。歩き始めて五メートルあまり、右手にナラの大木が立っていて、その根元で血痕が消えた。

老人はナラの根元を回ってみた。ほんの二メートルほど離れたところに、もう一本、ナラの大木が立っており、その二本の木の真ん中あたりに、やや多目の血痕があった。まだ新しいものと思われるその血痕に、老人の目がひきつけられた。

あれだけ細心の注意を払いながら、老人は不覚にも前屈みになって、地面に落ちた血の跡を目で追った。それがすぐに跡切れているのを見たとき、何か異様な気配を感じた老人は、素早く傍らの大木に身を寄せた。その瞬間、後頭部に烈しい一撃を受け、前のめりにたたらを踏んだ。倒れる寸前、老人は咄嗟に体の向きを変え、仰向けになって倒れながら銃を前に突き出し、覆いかぶさってきた熊の咽元に銃口を当てるようにして引き金を引いた。

ドッと胸にのしかかってきた熊の重みとズキンという胸の痛みを感じながら、老人はしだいに意識を失ってゆき、いつしか深い眠りに落ちた。

家に運ばれた老人は、床についたまま、訥々とその日の出来事を語り、よばれた医者が到着したときには、もう二度と立ち上がることもできず、次の日には遂に帰らぬ人となってしまった。肋骨が折れて内臓に突き刺さり、出血が腹中に溜ったため、命を落とす羽目になったという。

このように、手負いの熊がどんなに恐ろしいものであるかということは、父からも、他の猟師からも、事あるごとに何度も聞かされていたし、「確実にたおせる距離でなければ、絶対に発砲するな」と固く戒められたものだった。さらに、「もし万が一、かりにも手負いの熊を出したとしたら、自分の命を賭けてでも、それを仕留めてしまうことに全力をそそげ」とまで教えこまれた。

このような教えが、少年の私をいっそう用心深くしたのか、身近に熊の気配を感ずることがずいぶんと早くなっていた。

文=今野 保

https://news.yahoo.co.jp/articles/d3ef3f86b6a154339f1b1b92d784a268563520b3


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<卓上四季>文化の三角測量

2024-12-27 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年12月26日 4:00

少年は病弱で高校生活が1週間しか続かなかった。親に頼み、千葉・房総の農家で1年間くらす。東京育ちの彼はすっかり丈夫になり、初めて触れる山村の人々の生活に目を見開く▼この<異文化体験>が出発点となった。文化人類学者の川田順造さん。一人で思索するより、いろいろな生活をする他人と交わることで人間の生き方を探求する―。生涯を貫く研究のスタイルである▼渡仏し、さらに西アフリカの旧モシ王国で長く調査する。土地の人々のくらしに敬意を払い、<相手を驚かしたり乱したりしない最小限の装備でひっそり>と。のちに国内のすみずみに足を運び、北海道でもアイヌ民族の工芸や函館の和船といった伝統的なものづくりを研究した▼・・・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1105573/


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25年度北海道開発予算案5700億円台半ば 4年連続増 27日閣議決定

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

山田一輝鈴木孝典 有料記事

北海道新聞2024年12月26日 4:00(12月26日 7:01更新)

 政府は25日、2025年度予算案の北海道開発予算について5700億円台半ばとし、4年連続で増加させる方針を固めた。24年度当初予算の5726億円を若干上回る見通し。予算案は27日に閣議決定する。

■デジタル産業支援など重点

 北海道総合開発計画に盛り込んでいる1次産業の生産基盤強化や防災・減災、脱炭素化などを促進する事業に加え、千歳市で次世代半導体の量産を目指すラピダス(東京)を念頭にデジタル関連産業の集積支援などに重点配分する。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1105435/

 


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【北海道東川町】アイヌ共生プロジェクト 「カムイのうたの学校」 スタート

2024-12-27 | アイヌ民族関連

2024年12月26日17時00分 / 提供:@Press

北海道東川町では、多様な文化と国内外の交流を推進し、多文化共生のまちづくりに取り組んでいます。その一環として、2023年には大雪山文化と、大雪山のふところで生きるアイヌの文化を広めるとともに、差別のない世界(=多文化共生社会)を次世代に伝えることを目的に、東川町とさまざまな機関・団体と連携して“オール北海道”で作り上げた映画「カムイのうた」を製作。
2024年はその映画に込められた想いを、若い世代をはじめより多くの方に気軽に触れていただけるよう、㈱北海道新聞社と連携してアイヌ共生プロジェクト「カムイのうたの学校」を発足し、多文化共生社会の実現と継承に取り組んでいきます。
プロジェクトロゴ
画像 : https://newscast.jp/attachments/ZI6uDIgYCtl9n7N3ePIK.png
誰もが気軽に立ち寄り、アイヌ文化について学べるように「学校」と名付けました。
老若男女にアイヌ文化の素晴らしさと、多文化共生の大切さが伝わるように、多様な文化が共存する様子と、温かみが感じられる印象を、カラフルなデザインで表現しています。
プロジェクト実施内容
4つの柱を軸とした様々な施策を展開していきます。
①総合普及啓発施策
本プロジェクトの受け皿として様々なコンテンツ発信を行うWEB サイトの整備
(コンテンツ一例)
・知里幸恵さんについて
・映画「カムイのうた」ロケ地紹介
・アイヌ文化を学ぶ「デジタル教材」
・映画「カムイのうた」地域上映の申込フォーム
・アイヌ文化にかかわる人々(24 名)へのインタビュー記事
アイヌ共生プロジェクト : https://moula.jp/LP/kamui/
②アイヌ文化の学びデジタル教材制作施策
北海道の先住民族であるアイヌの人々について、子どもたちが自ずと興味を抱き、より深く知ってもらうために、いつでも手軽に無料で触れられる「デジタル教材」を制作。映画「カムイのうた」と親和性が高い内容にしているため、映画と一緒に読むとより一層深い理解が得られる作りになっています。
アイヌ文化を学ぶ : https://moula.jp/LP/kamui/learn/
③道内小学生向け施策
北海道新聞が発行するこども向け新聞「まなぶん」とタイアップし、紙面を通じて、道内の小学生に向けて アイヌ文化に興味を知ってもらうコンテンツ発信を行います。
<仕様>
・発行日:2025 年 1 ~3 月に発行予定
・配布エリア:全道の北海道新聞購読世帯へ配布
④映画「カムイのうた」地域上映施策
北海道が世界に誇るアイヌ文化に多くの方が触れていただけるよう、イベントホールや公民館、学校施設などの会場をご用意できる方に、映画「カムイのうた」の映像媒体を貸出し、地域や団体のみなさまでこの映画の上映会を開催していただく事が可能です。
地域上映の申込 : https://moula.jp/LP/kamui/screen
映画「カムイのうた」について
北海道東川町では、1903年に生まれ、19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者・知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画「カムイのうた」を製作しました。
2023年9月に完成した「カムイのうた」は、大雪山国立公園を有する東川町が、大雪山地域の自然の美しさやアイヌ文化の重要性を伝えるとともに、差別のない世界を目指すため、ALL北海道の連携のもと製作された映画です。
2023年11月23日より北海道内で先行上映が始まり、2024年1月26日からは全国の劇場で上映され、2024年10月現在までで全国70館以上の劇場で公開されました。
カムイのうた : https://kamuinouta.jp/
映画「カムイのうた」・「カムイのうたの学校プロジェクト」に込める東川町の願い
北海道には、言語、宗教、文化に独自性を持つ先住民族であるアイヌの人々が暮らしています。アイヌ語は文字を持たず、長い間、口語伝承によって受け継がれてきました。その中で、知里幸恵さんは、自身の命を懸けて「アイヌ語」を文字として記録し、後世に伝えるという大きな功績を残しました。
映画『カムイのうた』は、大雪山の雄大な自然を背景に、知里幸恵さんの半生をモデルにした物語です。この作品は、アイヌ民族が受け継いできた文化の重要性を伝えるとともに、差別のない世界を目指すためのメッセージを込めて製作されました。アイヌの人々が暮らしてきた豊かな自然環境と、厳しい社会環境を描くことで、文化や価値観の多様性がもたらす尊さを伝えています。
この映画とプロジェクトが、差別や迫害の歴史だけでなく、現代社会にも存在する「いじめ」「差別」「紛争」といった問題に目を向けるきっかけとなれば幸いです。そして、次世代を担う人々にとって、国内外の社会問題を解決し、共生共和共栄の社会を築くための一助となることを願っています。
お問合せ先
写真文化首都「写真の町」北海道東川町 文化交流課
Tel 0166 82 2111 (代表)
Songs_of_KAMUI's_School_Press.pdf
: https://newscast.jp/attachments/rXm6qAQIOAH4dLxJeG3l.pdf
詳細はこちら

https://www.mapion.co.jp/news/release/ap421987-all/


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統合失調症を否定して姉を家に閉じ込めた両親、家族はなぜ25年もすれ違い続けたのか?

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

ダイヤモンド 2024.12.26 12:00

ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を考える(上) 藤野知明監督に聞く

西野谷咲歩:編集者/ライター

「どうすればいいのか」。その逡巡を積み重ねた末、取り返しがつかなくなった後に改めて、自身に問い続ける、「どうすればよかったか?」――。医学生の時に統合失調症を発症した8歳年上の姉と、病気と認めず南京錠をかけて外の世界から遮断することを選んだ医師で研究者の父と母の姿を、20年以上にわたり記録したドキュメンタリー映画が12月7日に公開後、連日満席が続き話題になっている。藤野知明監督は、「統合失調症について知ってほしい思いで映画を作った」と話す。(取材・文/編集者・ライター 西野谷咲歩)

女性の絶叫が響くスクリーン
姉の異変を直視した監督の覚悟

「私は色々努力したけれど、結果として、両親を説得して姉を受診させるまでに25年かかってしまった。姉に対しては本当に申し訳ない。これは私の家族の失敗例です」

 そう吐露する藤野監督の映画『どうすればよかったか?』は下記のシーンで始まる。

「どうして家から分裂病が出なきゃなんないの?」

「あんた本当にひどい人だね!」

「なんでそんなひどいことするの!」

「やだこんな人!」

「なんで私にばかり恥をかかすの!」

 黒のスクリーンに約1分間にわたる女性の絶叫が響き渡る。これは1992年、藤野監督が北大農学部の学生だったころ、家の様子を記録に残すために録音した姉の声だ。

 初めて姉に不審な症状が出たのは1983年の春、この録音の約9年前だという。当時、姉は24歳の医大生だった。17歳だった藤野監督は「神経質だったり怒りっぽかったりはしましたが、このときは状況が違う。隣の部屋にいた姉が突然怒鳴るように、支離滅裂でうなされているような言葉を30分以上しゃべり続けました」と語る。

 父は単身赴任中だった。そこで母と話し合って救急車を呼び、父の知り合いがいる病院につれて行ってもらった。そのとき、「医学的な助けがいるだろう」と直感的に思ったという。

 翌日、姉は退院し、家に戻った父は「医師から全く問題ない。精神科病院に入れると心の傷になるから早く連れて帰った方がいいと言われた」と話した。その後、「姉は、勉強ばかりさせた両親に復讐するため、あのように振る舞っている」と父と母は説明するようになる。「当然、私と同じような認識を持つと思っていたので、最初は何が起きているか分かりませんでした」

 姉は常に症状が出るわけではなかったが、急に食卓の上に飛び乗るなどの行動が頻発した。「泣きながら夜、私の部屋に飛び込んできたこともあって、怖くて姉が寝るまで眠れず、睡眠時間1、2時間で高校に通うこともありました」

「姉さんが精神障害ならお前もか?」
面と向かって言われるとショックだった

 月日は流れ、大学生になった藤野監督が語学の単位を落とした際、教員が心配してくれた。家の事情を相談すると、「姉さんが精神障害ならお前もか?」と返された。「自分自身にも不安がありました。いつかそうなるかもしれないと。ただ、人に言われるとショックでしたね」

相談しても、周りは受け止められない。話している言葉を遮り「そんなこと、気にするなよ」と早急に答えを出す人もいた。そんな中、大学の近くにあった居酒屋の「おじさん、おばさん」は違った。「ひたすら話を聞いてくれるんですね。それで楽になることを知りました。このことは今のドキュメンタリーの仕事にも役に立っています」

 姉の症状は悪化していく。受験できるような状態ではないにもかかわらず、父は国家試験の参考書を毎年買ってくる。姉は110番通報し、「変な女の人がいるから逮捕してくれ」と叫び続ける――。

 一般の人にとって、明らかに「普通ではない」情景がスクリーンに広がるが、それが「当たり前の風景」として家庭になじんでいる。「最初はビックリしていたと思いますが、確かに、だんだんと慣れてきてしまったのかもしれませんね」

 実家を離れて東京で就職し、営業マンとして働いていた藤野監督は28歳で日本映画学校に入学。卒業後の2001年から、家族にカメラを向け始めた。

 姉が発症した1983年の春から20年後、「統合失調症ではない」と診断した精神科医を突き止める。そして父の説明が嘘だったことを知る。その医師は「両親のうち一人が病気になれば、一人で二人をみないといけないので、ギブアップするかもしれない」とアドバイスをくれた。実際、その日が訪れる。

 2008年5月、姉は精神科に入院。最初に救急車を呼んでから25年が経過していた。毎日お見舞いに通う中、1週間で姉の症状の変化に気付き、兄弟の会話を20年ぶりにできるようになった。

 退院後、劇的に症状が改善していることは、素人目にも見てとれる。「これだけ症状が良くなるのならば、もっと早く受診させればよかったと思いませんでしたか?」と問うと、「はい。ただ主治医には、2000年代に出た(幻覚や妄想などの陽性症状に効果がある)非定型抗精神病薬が効いたお陰だと思うと言われました。でも遅くなって良かったことは一つもないです」

 治療を受けた後、姉がカメラに向かいピースをするシーンが何回も映し出される。「もともと姉は陽気な人で、昔からよくピースをしていました。当たり前ですが、善良な人だった。そんな素の部分が出てくるようになったのだと思います」

「ギブアップした」きっかけは、母の認知症と思われる症状が出てきたためだ。「05年のころから私は気付いていました。父に相談したけれど、相変わらず受け入れませんでした」

 謎の悪い男が家に侵入し、姉に麻薬を注射しているという妄想にとりつかれ、真夜中に見張りをするため、姉の部屋に入っていく母。どこか「姉を守れなかった」という罪悪感があっての行動にも思える。

「姉を守っているのは自分だという、自身の存在意義の最後の砦(とりで)だったのかもしれませんね。また、自分を苦しめているものの理由を、外に見つけようとして、苦しみから少しでも解放されたかったのかもしれません」

姉の葬式で発せられた
父の信じられない一言

 先ほど「母の認知症と思われる症状」と表現したのは、結局、一度も病院を受診することなく、亡くなったためだ。姉も63歳のとき、肺がんで亡くなる。

「わりと充実した人生だったんじゃないか」

「死んだ瞬間から、姉が統合失調症だったという事実を改ざんし、歴史を塗り替えてなかったことにする。さすがに頭にきましたね」

 ただ父は、息子がカメラに写した家族の記録を映画としてまとめることを許した。カメラを通じ、閉ざされていた世界がスクリーンに投影され、多くの人の目に触れることを厭わなかった。そこに父の息子へ思いがにじむ。

「父はだんだん私の仕事を応援してくれるようになっていました。自分よりも、私が病気で動けなくなることの方を心配していた。だから、この映画についても応援はしてくれるだろうとは思っていました」

 藤野監督が「姉が統合失調症だと思ったことがあるか?」と父に質問すると「ある」と答えた。ただ、「姉が統合失調症であることを母が恥じて認めなかった。その判断に従った」と口にする。姉よりも母を優先したということになるが、「それでいいと思った」と。

「事実が逆で、父が母にそう仕向けたのだと思っています」

 姉の統合失調症を両親が認めなかったことで、藤野監督の人生は変わった。目指していた学者の道も諦めた。姉に「復讐をしたいの?」と問うたが、自身こそが、この映画を両親への復讐のために撮った、という側面はないのだろうか。

「処罰感情はありません。両親の人間性を問うつもりはありません。ただ、病院から遠ざけたこと、鍵をかけるという行動には問題がありました。撮影で出会ったアラスカ先住民のボブ・サムさんは、怒りは生活を悲惨にする、人生が怒りにまみれてしまうと、子どもたちからも笑顔が消えていく、と教えてくれました」

絶対に忘れないでほしい
誰よりも当事者が圧迫を受けていること

(C)2024動画工房ぞうしま

この映画を作った理由は、自分たちと同じような間違いをしないでほしいことに尽きると言い切る。

「統合失調症などの精神疾患がある人間は猟奇的な事件を起こすから、家や施設に閉じ込めておけという話が出てくることがあります。姉を見て分かるのは、誰より当事者が怯えながら暮らしていること。危害を加えるどころか、圧迫を受けながら生活しています。そのことを知ってほしい。そんな気持ちで作品としてまとめました」

 藤野監督は、研究者が墓場から持ち去った先祖の遺骨返還を求めるアイヌの人々の姿を撮り続けている。きっかけは、「自分と同じように、困っていても話を聞いてくれる人がいないと感じたから」だという。

「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としている」。めぐみ在宅クリニックの医師、小澤竹俊さんの言葉がある。

「知り合いのミュージシャンに言われました。誰かの話に耳を傾けて受け止めるのは、自分に人間らしさが残っていると確認したいからではないか、と。それで自分の精神のバランスを取っている『アンバランスのバランス』だと。まさにそうかもしれません。映画を撮らないと、自分がまっすぐ立っていられない感覚です」

PROFILE

藤野知明(ふじの・ともあき)

1966年北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業。横浜で住宅メーカーに営業とし2年勤務したのち、1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に浅野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。現在、『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』のほか、サハリンを再取材し、先住民ウィルタ民族の故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌさんに関するドキュメンタリーを制作中。

https://diamond.jp/articles/-/356738


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【特集】アフリカ先住民族「伝統的な暮らしを守りたい」

2024-12-27 | 先住民族関連

 

NHK 12月26日 18時54分

リポートです。
アフリカ・コンゴ共和国の森に暮らす先住民族。
数万年前の生活様式を受け継いできましたが、近年、森林開発などの影響で伝統的な暮らしを続けられなくなっています。
そんな先住民族が今月、札幌を訪れ、自分たちが置かれている現状を伝えました。
※このリポートについてはデータ放送では映像をご覧いただくことができません。
映像はNHKの公式番組配信サービスの「NHKプラス」で放送後1週間、配信しているほか、インターネットのニュースサイト「北海道NEWSWEB」にも掲載しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241226/7000072302.html


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原住民族委員会、青少年の人材育成プログラムを開催

2024-12-27 | 先住民族関連

 

台湾トゥディ2024/12/26

原民会の鍾興華副主任委員は、研修プログラムを通じて、具体的な国際交流プラットフォームを構築し、世界の先住民族の青少年にとって、インタラクティブな交流ネットワークができるよう期待していると語った。(原住民族委員会フェイスブックより)

台湾の先住民族行政を担当する中央省庁、原住民族委員会(原民会)は25日、台湾南部・高雄市において、「2024グローバル人材の能力開発および研修プログラム」の修了式典を行った。式典は高雄市内のイーダスカイラークホテル(義大天悦飯店)にて開催され、原民会の鍾興華(パイワン語名Calivat·Gadu)副主任委員が司会進行を務めた。台湾をはじめパラオ、マーシャル諸島、ツバル、米国、オーストラリア、ベリーズ、フィリピン、オランダなどの受講生が修了証書を受け取り、台湾の国交樹立国や友好国の駐台湾大使や代表も出席し、受講生の努力を称えた。

副主任委員は「賴清德新政権は発足後、先住民族のグローバル化、文化、スポーツ、音楽など多分野における人材を育成し、先住民族に関するストーリーを国際社会にアピールする政策の推進に大きな力を注いでいる。また、国際問題やその他の分野で人材を育成する国際青少年人材育成プログラムを通じて、引き続き頼政権の政策の実践に努めている。研修プログラムを通して、具体的な国際交流プラットフォームを構築し、世界の先住民族の青少年にとって、インタラクティブな交流ネットワークができるよう期待している」と語った。

原民会によると、同研修プログラムは開始から21年が経ち、今までで800人近くの台湾および海外の青少年が参加した。今回の研修を修了した受講生は32名で、大学生や大学院生、ジャーナリスト、社会福祉士、企業経営者、法学研究者など様々な人材が集まり、研修プログラムに多様な視点や観点をもたらした。そのうち、オランダからの初めての受講生は、EUと中国関係を研究しているEUの研究員で、台湾への理解を深め、現地の人々や世界中の若者が関心を寄せている議題を把握したいと考え、プログラムに参加したという。

原民会は今後も国交樹立国・友好国や国際パートナーと協力して、「青少年育成プログラム」を推進し、青少年の国際的視野を広げ、専門能力を高め、より強大な力を結集することで、地域および世界の先住民族の持続可能な発展に共同で貢献していきたいとしている。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148&post=263597&unitname=ニュース-政治&postname=原住民族委員会、青少年の人材育成プログラムを開催


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アメリカLNG事業で問われるメガ銀、損保の責任 現地住民が環境、人権への負の影響を指摘

2024-12-27 | 先住民族関連

 

東洋経済 2024/12/26岡田 広行 

液化天然ガス(LNG)の増産投資が続くアメリカで、地域住民が大規模プロジェクトへの反対の姿勢を強めている。2024年10月、環境や健康、生活や歴史遺産への悪影響を懸念する先住民や環境・人権団体の幹部らが来日し、LNG基地建設への融資に名を連ねるメガバンクや保険引き受けに関与する大手損害保険会社に支援の中止を求めた。

“Drill baby drill”(化石燃料を掘って掘って掘りまくれ)は、次期アメリカ大統領に就任するドナルド・トランプ氏のスローガンだ。しかし現在のバイデン政権の下でも、アメリカでは史上空前の天然ガスの増産が続いている。

【写真】三菱UFJフィナンシャル・グループにリオ・グランデLNG基地事業への融資の中止を求める現地住民と支援者

ロシアによるウクライナ侵攻を機に、ロシア産ガスへの依存度引き下げを迫られたヨーロッパ各国がアメリカ産ガスの買い付けに殺到。テキサス州やルイジアナ州などアメリカ南部のメキシコ湾岸一体では、LNG基地の新増設計画が目白押しだ。

すべてのLNG基地が稼働すれば空前の規模に

アメリカでは現在、すでに年産約1億トン超の生産能力を有するLNG基地が稼働している。加えてアメリカ連邦エネルギー規制委員会(FERC)などによる許可済み(着工済みおよび未着工)のものとして約3億トンものプロジェクトが存在する。これらがすべて稼働するとアメリカは世界最大のLNG輸出国になる。とりわけメキシコ湾岸にはLNGプロジェクトの大半が立地し、海岸部を埋め尽くしつつある。

一方で反対する住民の声も高まっている。

天然ガスの生産や輸送などの過程では主成分であるメタンの一部が大気中に漏洩し、環境汚染や地域社会への悪影響が深刻な問題となっている。

ベンゼンなどの有害大気汚染物質の放出事故も後を絶たず、近隣地域では健康被害が多く報告されている。

また、LNG基地は黒人やメキシコ系などのマイノリティや先住民が多く暮らす地域に建設されることが多く、住民は爆発事故の危険と隣り合わせの生活を余儀なくされている。

そうした中、来日した環境・人権団体の関係者は、メキシコとの国境近くで計画されているリオ・グランデLNG基地およびテキサスLNG基地、リオ・ブラボー・パイプラインという3つの事業を挙げ、日本のメガバンクおよび大手損保会社による支援の中止や関与しないことを求めた。

3人の住民は、アメリカの環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)の関係者らとともに、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、SOMPOホールディングスの3社を訪問した。これらメガバンク2社およびSOMPOHDは、リオ・グランデLNG基地の建設への融資または保険引き受けで名前が挙がっている。

リオ・グランデLNG事業では、合計5基のLNG液化供給設備が完成した際には年間で約2700万トンのLNG供給能力が生まれる。テキサス州では最大規模の施設となる。環境NGOのRANなどの調べによれば、同プロジェクトにはみずほや三菱UFJが、JPモルガン・チェースやHSBCなどと並んでそれぞれ10億8000万ドルの融資を行うことになっている。また、SOMPOHDはアメリカの保険子会社を通じて賠償責任保険を提供する。

みずほ、三菱UFJやSOMPOHDの対応は?

東洋経済の融資額に関する質問に対し、みずほ、三菱UFJともに個別の取引については「回答を差し控える」とし、SOMPOHDも「個別プロジェクトおよび個別企業との取引状況については開示できない」している。

そのうえで、みずほは一般論として、大規模な開発や建設を伴うプロジェクトに参加する場合には「エクエーター(赤道)原則を適用している」と回答。環境・社会に対する負の影響の発生が想定される石油・ガスセクターに属する企業・案件への投融資については「『環境・社会に配慮した投融資の取り組み方針』を制定・運用している」という。

赤道原則とは、金融機関が大規模な開発や建設に関するプロジェクトに融資する場合に、環境や地域社会に与える影響に十分に配慮して実施することを確認する枠組みだ。世界銀行などの公的金融機関や世界の大手民間銀行が採択している。

なお、三菱UFJはリオ・グランデLNG事業への融資について、「赤道原則に則って環境・社会配慮確認を行い、その結果も踏まえて与信判断を実施している」と東洋経済に答えている。

また、一般論として融資を検討する際には、「MUFG環境・社会ポリシーフレームワーク」などに則った対応もしているという。同ポリシーフレームワークでは、「ファイナンスに際して特に留意する事業」として、「先住民族の地域社会へ負の影響を与える事業」などを例として挙げている。

SOMPOHDは一般論として、東洋経済の取材に次のように答えている。

「環境・社会に負の影響を与える可能性のある保険引き受け案件に関しては、ユネスコ世界遺産保護条約やラムサール条約で保護対象となる自然や文化遺産を破壊するとされる事業などを対象となる事業として特定し、環境や社会に及ぼす悪影響を評価している」

「必要に応じてサステナビリティ部門が、営業部門、アンダーライティング部門とESG(環境・社会・ガバナンス)の観点から対応事項等について協議を行うなど、慎重に対応している」

しかし今回、来日した関係者は、赤道原則や環境・社会ポリシーフレームワークなどの社内の投融資、保険引き受け方針に照らした場合、先住民や環境などへの配慮がきちんとなされておらず、メガバンクの融資や大手損保会社の保険引き受けそのものに問題があると指摘している。

先住民にとって、LNG基地周辺は聖地

今回、先住民の代表として来日したフアン・マンスィアス氏はテキサス州のカリゾ・コメクルド族の両親の元に生まれ、現在、カリゾ・コメクルド族のチェアマン(長)を務める。

マンスィアス氏によれば、リオ・グランデLNG事業予定地に隣接するボカチカと呼ばれる地域はリオ・グランデ川の河口周辺に拡がるデルタ地帯で、「私たち民族創生の物語の中で、最初に女性が誕生した聖地だ」という。

カリゾ・コメクルド族は白人が入植する以前からアメリカとメキシコの国境を成すリオ・グランデ川に沿って移住生活を営み、LNG事業予定地の一帯では先祖の遺骨や埋葬品も発見されているという。

そうした聖なる土地を、地元自治体が先住民の了解なしにLNG事業会社にリースしたことで、カリゾ・コメクルド族の人たちは民族の存続が危機に瀕していると主張している。

先住民カリゾ・コメクルド族のフアン・マンスィアス氏。リオ・グランデLNG基地の予定地やその周辺は、カリゾ・コメクルド族の聖地だと語る(撮影:筆者)

© 東洋経済オンライン

先住民族の地域は2つのLNGプロジェクトおよびパイプラインによって寸断され、生活にも支障が生じかねないという。マンスィアス氏は、「メガバンクや保険会社の関係者には先住民族の歴史や権利を理解したうえで、責任ある行動をしてほしい」と語っている。

マンスィアス氏とともに来日した、南テキサス人権センターのディナ・ヌニェス氏は、「LNG基地の操業は住民の健康を悪化させ、エビ漁などの地域の漁業や、エコツーリズムなどの地域産業にもマイナスの影響を与える」と指摘する。

LNG基地の建設予定地の約半分は湿地であり、国立野生動物保護区の対岸に位置しているためだ。そこはオセロット(ネコ科の動物)など絶滅危惧種の生息地であり、LNG基地建設による悪影響が危惧されている。

同じく来日したベッカ・ヒノホサ氏(南テキサス環境正義ネットワーク共同創立者)は、両LNGプロジェクトおよびガスパイプラインプロジェクトが「この地域で暮らす人たちや先住民族にとって最大の脅威になっている」とし、FERCによる許認可取り消し訴訟を提起した。

訴訟は数年にわたったが、2024年8月にワシントンD.C.巡回区控訴裁判所は適切な環境評価が実施されていないとして許可取り消しの判決を出した。しかし、すでに始まった工事は現在も続き、ヒノホサ氏は「法手続きの抜け穴」の存在を問題視している。

化石燃料への投融資でメガバンクは世界上位

RANなどの環境NGOは「化石燃料ファイナンス報告書2024年版」を発表。それによると、2016年に気候変動に関するパリ協定が発効して以降、石油や天然ガス、石炭などの化石燃料の開発・生産などに資金提供した金融機関のランキング(融資・債券などの引き受け金額ベース)で、三菱UFJは第4位、みずほは第6位となっている。

現地住民とともに来日したRAN気候変動・エネルギー担当シニアキャンペイナーのルース・ブリーチ氏は、「メキシコ湾岸のLNGプロジェクトでは日本のメガバンクが重要な資金供給源となっている」と指摘した。

天然ガスは日本では大気汚染物質が少なく低炭素の「クリーン燃料」のイメージが強いが、アメリカではその開発は国論を二分する問題となっている。メタンの環境中への漏洩や、液化に伴う膨大な化石エネルギの大量使用など、持続可能性も問題視されている。

アメリカの先住民などマイノリティの人たちの声にも耳を傾け、エネルギー生産や使用のあり方を考え直す必要がある。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/アメリカlng事業で問われるメガ銀-損保の責任-現地住民が環境-人権への負の影響を指摘/ar-AA1wuiK0?apiversion=v2&noservercache=1&domshim=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1&batchservertelemetry=1&noservertelemetry=1


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文化部、家庭内での台湾語使用を奨励

2024-12-27 | 先住民族関連

 

台湾トゥディ2024/12/26

文化部は25日、国民が家庭内で台湾語を使用するのを奨励するため、「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)を推進することを宣言した。台湾語とは閩南(びんなん)語とも呼ばれ、中国・福建省にルーツを持つ台湾人(台湾の住民の大部分を占める)が使用する言語であり、こうした人々にとっての「母語」である。25日の記者会見では文化部の李遠部長が「どのエスニック・グループの母語も台湾の主流を成す言語だ。ぜひ家庭内から母語を話すことをはじめ、そしてあらゆるエスニック・グループを尊重するようになって欲しい」、「あらゆる母語を平等に扱うことは、あらゆるエスニック・グループの平等を意味するからだ」などと語った。

台湾では、母語の伝承と使用を強化するため、原民族委員会が「族語家庭」(家庭内で先住民族言語を話すこと)を、客家委員会が「客語家庭」(家庭内で客家語を話すこと)と名付けた母語使用奨励事業に取り組んでいる。これに続いて文化部が打ち出したのが「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)だ。

文化部が2020年にまとめた「面臨伝承危機国家語言調査」(伝承の危機に直面する国家言語の調査)と行政院主計総処が同じ年に実施した「人口及住宅普査」(国勢調査)によれば、若い世代で母語を使用する人口が急速に減っていることが分かった。こうした状況を受けて原住民族委員会は先住民家庭、客家委員会は客家(ハッカ)人家庭を対象にした母語使用奨励事業に取り組み、成果を挙げている。文化部も他の省庁の取り組みを参考に、まずは「台湾語使用家庭」を増やす計画を立ち上げた。

「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)に参加できるのは、二世代(親と子、あるいは祖父母と孫など)が同居する構成員2人以上の家庭、あるいは婚姻関係にある夫婦、パートナーなど。また、現在の母語の使用状況に応じて、新たに台湾語を学び、台湾語でコミュニケーションができるようになることを希望する家庭は「予備台語学習家庭」に、すでに台湾語を使用してコミュニケーションをすることが可能な家庭(つまり聞く、話すことが可能)は「予備台語文化家庭」に申請する。

申請条件に合致する家庭はオンラインで登録を行う。初めて「台語学習家庭」に登録する家庭には、「kóng Tâi-gí」(台湾語を話す、という意味)と名付けられたギフトバックがプレゼントされる。中には手引き、パンフレット、しおり、台湾語の読み物2冊が入っている。このほか、2025年2月28日までに「予備台語学習家庭」あるいは「予備台語文化家庭」への登録を済ませると、本来なら20ポイント必要なミッションが、10ポイントでクリアできる。つまり、1人当たり10ポイントのミッションをクリアすることで、「台湾語奨励金」と抽選に参加する権利が与えられる。詳細については文化部の公式サイト「国家語言数位資源網」(https://ntlgportal.moc.gov.tw/home/zh-tw)の特設ページ「培育台語家庭計画」(https://tg.moc.gov.tw/ptgl-user-service/login.html)を参照のこと。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=263608


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【WEB限定】先住民の村を訪ねて 高知から台湾行ってみた 記者のぶっちゃけ旅行記(7)

2024-12-27 | 先住民族関連

 

高知新聞2024.12.26 12:00

台北から足を伸ばして烏来へ。ここにも日本統治時代の光と影がありました

日本統治時代の光と影

 アラフィフ夫妻の台湾旅行は3日目。今回はまじめな話を。

 台湾は親日家が多く、旅先でいつも親切にしてもらっています。ただし、日台関係の歴史は単純なものではありません。

 1895年、日本は日清戦争に勝利した結果、下関条約によって当時中国を治めていた清朝から台湾を割譲されました。以来、第2次世界大戦が終わる1945年までの50年間、日本が台湾を統治しました。その間、…

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https://www.kochinews.co.jp/article/detail/815271


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