goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

106歳のタトゥーアーティストが「VOGUE」の表紙を飾る──世界最年長更新

2023-04-18 | 先住民族関連
ニューズウィーク2023年04月17日(月)15時52分
106-Year-Old Iconic Tattoo Artist Becomes Oldest-Ever Cover Model For Vogue
イングリッド・メンドーザ

フィリピンで最高齢のタトゥーアーティストであるアポ・ワン・オド CREATIVE COMMONS/ MAWG64
<「目が見える限りはタトゥーを彫り続ける。視界がぼやけてきたらやめる」と語る106歳の女性が、史上最高齢で「ヴォーグ」誌のカバーに>
ファッション誌「ヴォーグ・フィリピン」の4月号の表紙を飾ったのは、106歳のタトゥーアーティストのアポ・ワン・オド。「フィリピン精神の強さと美しさの象徴」として特集された。
フィリピンのルソン島北部カリンガ州に位置するブスカランの小さな山村に住む、カリンガ族であるアポ・ワン・オドは、15歳の頃からハンドタッピングタトゥー(手彫り)に従事してきた。父親に弟子入りし、自身でも幾何学的なデザインを編み出してきた。
伝統的な入れ墨の手法は竹の棒、ザボンの木のとげ、水、石炭のみを使用する。かつては先住民のブットブットの戦士がステータスとしていたタトゥーだが、今では世界中のタトゥー愛好家がアポ・ワン・オドの入れ墨を求めて訪れている。
「ヴォーグ・フィリピン」はインスタグラムに4月号の表紙とともに以下のように綴っている。
「同世代最後の『マンババトック』と称される彼女は、ブスカランに巡礼に訪れた、何千人もの人々の肌に強さ、勇気、美しさを意味する、カリンガ族のシンボルを刻み込んできた」
アポ・ワン・オドは同世代では唯一の伝統的なカリンガのタトゥーアーティストである。同世代の仲間・友人は全員他界しているが、自身とともに伝統が失われることを恐れてはいないと2017年のCNNのインタビューで語っている。
「人々がタトゥーを入れにここに訪ねてくる限り、伝統は続く。私も目が見える限りはタトゥーを彫り続ける。視界がぼやけてきたらやめる」とも語っている。
現在、約90人の弟子がおり、このタトゥーの伝統を継承するために学んでいる。2020年、イギリス版「ヴォーグ」誌が当時85歳の女優ジュディ・リンチをカバーに起用したのが最高齢であったが、今回それを更新した。
今回のアポ・ワン・オドの起用について「ヴォーグ・フィリピン」のビー・バルデス編集長は、編集部員の全員が106歳の女性がカバーを飾ることに賛同したと述べる。
「フィリピン文化の美しさについて、彼女は私たちの理想を体現していると感じました。美の概念は進化しており、顔とその形を含めて包括的である必要があります。私たちが伝えたいのは人間の美しさです」とCNNの取材に対してバルデスは語っている。
一方、アポ・ワン・オドの姪の娘であるグレース・パリカスも大叔母と同じ道を進んでおり、カリンガのタトゥーアーティストとしても活動している。今回の雑誌の表紙の起用について次のように述べた。
「まさに『女性の日』だからこそ、アポが表紙になったことをうれしく思います」
https://www.youtube.com/watch?v=HPJjQJ1UWn4&t=2s
The last Kalinga tattoo artist, Whang Od | DW Documentary
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2023/04/106vogue.php
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シンガポール航空グループ、... | トップ | 脚本は「ちむどんどん」の羽... »
最新の画像もっと見る

先住民族関連」カテゴリの最新記事