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国立アイヌ民族博物館で地鎮祭、来年完成へ【白老】

2018-04-07 | アイヌ民族関連
室蘭民報2018.04.06

アイヌ民族の伝統にのっとり行われた国立アイヌ民族博物館地鎮祭
 象徴空間の中核施設で国内5カ所目の国立博物館となる国立アイヌ民族博物館新築工事の地鎮祭が5日、ポロト湖畔でアイヌの伝統にのっとり行われた。2019年11月の完成に向け、工事が本格化する。今月から5月にかけくい打ちと基礎工事が、6月から12月にかけて建物の骨組みとなる躯体(くたい)工事が行われる。一般公開は20年4月24日。
 地鎮祭は道開発局発注の同博物館建設工事を担当する竹中工務店などが主催、道アイヌ協会が協力。工事関係者のほか、アイヌ民族文化財団、文化庁、国土交通省、内閣官房、道、道教育委員会、白老町、室蘭市、登別市、苫小牧市、日高町、長万部町、むかわ町、平取町、厚真町の関係者ら120人が出席。
 主催者を代表して篠井大・竹中工務店専務執行役員が「完成時の性能はもとより、長きにわたって安心して維持・保存できる建物として引き渡すことを約束します」、加藤忠・道アイヌ協会理事長が「アイヌ民族の心の古里として大きな期待が寄せられる象徴空間の中核となる博物館は、アイヌ文化復興の屋台骨となる重要な施設。工事の安全、円滑な施工を心から祈念します」とあいさつした。
 平井裕秀・内閣官房アイヌ総合政策室長が「象徴空間は、わが国の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化を復興、発展させる拠点とするもの。わが国が将来に向けて先住民族の尊厳を重んじ、多様で豊かな文化を持ち、活力ある社会を築いていくための国家プロジェクトとして取り組んでいます。一般公開に向けて政府一同、全力を尽くして準備に当たります」、高橋はるみ知事が「道として国、アイヌ協会、道内の関係者の皆さまと連携しながら国内外にPRしていきたい。象徴空間の運営を通じてアイヌ文化の振興、発展をやり遂げるとともに白老町、胆振管内をはじめとする道全体の観光振興、産業振興にも結び付けたい」とあいさつした。
 儀式には道アイヌ協会の関係者30人余りが出席。澤田一憲・苫小牧アイヌ協会長が祭司を務め「カムイノミ」「ヌサオンカミ」「イチャルパ」が作法にのっとり進行した。  地鎮祭後、戸田安彦白老町長は「アイヌ文化を世界に発信する国立アイヌ民族博物館が現実のものになってきていると実感しています。白老町としても応援していきたい」と述べた。
 ポロト湖畔南側に建てられる東北以北初の国立博物館、アイヌ民族博物館は地上3階、延べ床面積約8600平方メートル。間口は約130メートル。1階はエントランスホール、映像や音声でアイヌ文化の概要などを紹介するシアター、カフェ、ミュージアムショップ、研究交流室、ライブラリーなどを配置。2階には基本展示室、特別展示室、テーマ展示室、収蔵庫、ポロト湖を眺望できるロビーなどを配置する。
 今年1月には白老・アイヌ民族博物館、文化庁主催の地鎮祭「チセコテノミ」が国立アイヌ民族博物館建設予定地で行われた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/5507
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