NNAアジア経済ニュース2024.08.1
マレーシア統計局が7月31日発表した人口動態予測によると、2024年の国内の総人口は前年比1.9%増の3,410万人となる見通しだ。増加率は前年の2.1%から減速。マレーシア国籍の人口の割合が縮小する一方で、外国籍の割合が増えると予測されている。
国籍別では、マレーシア国籍が3,070万人となり、総人口に占める割合は前年の91.1%から90.0%に縮小する見通しだ。22年4月に新型コロナウイルス感染拡大防止の入国制限が撤廃されたほか、外国人の不法滞在者を合法的に雇用できる「第2次雇用再調整プログラム(RTK2.0)」が23年末まで延長されたことを背景に、外国籍は10.0%の340万人になると見込まれている。
男女別では、男性が1,790万人となり、女性の1,620万人を上回る見通しだ。
年代別では、0~14歳が760万人(総人口の22.2%)で、前年の760万人(同22.7%)から横ばいとなると予想。15~64歳は2,390万人(同70.1%)、65歳以上は260万人(同7.7%)となり、それぞれ前年の2,330万人(同69.9%)、250万人(同7.4%)から増える見通しだ。年齢の中央値は30.9歳で、前年の30.7歳からやや上昇すると予測されている。
総人口に占める割合を民族別に見ると、ブミプトラ(マレー系と先住民系)が70.4%で最多となり、華人系が22.4%、インド系が6.5%、その他が0.7%で続く見通し。
州・連邦直轄区別では、スランゴール州が最も多い740万人で、総人口の21.6%を占めると予測。ジョホール州が420万人(総人口の12.3%)、サバ州が370万人(同11.0%)、ペラ州が260万人(同7.5%)、サラワク州が250万人(同7.4%)で続く見込みだ。
合計特殊出生率は22年時点で1.6。平均寿命は23年時点で74.8歳と推計されている。