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アイヌ伝統料理 自然なうま味

2020-02-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/03 16:00
シカ肉や地場海産物 塩などでシンプルに
 エゾシカ肉や海産物、野菜など地元でとれた食材を生かし、アイヌ民族の伝統料理を作る体験交流会が、釧路市生涯学習センターで開かれた。シカ肉の汁物(ユクカムオハウ)など6品を作って試食すると、笑顔の参加者からアイヌ語で「ケラアン(おいしい)」との声が聞かれた。(中野訓)
釧路で体験交流会
 アイヌ民族文化財団(札幌)の委託を受けた市が市内の二つのアイヌ民族団体でつくる釧路イオル共同体に再委託し、1月24日に体験交流会を実施した。2018年度に続き2回目で、市は来年度も伝統料理の体験交流会を開く予定だ。
 釧路アイヌ協会の賛助会員で管理栄養士の小林香奈子さん(58)が講師を務めた。
 交流会では、シカ肉の汁物、ヤブマメとイナキビのご飯(エハアマム)、ジャガイモとイクラのあえ物(チポロラタシケプ)、ギョウジャニンニクとツブのあえ物(キトピロラタシケプ)、タコの肝あえ(タコラタシケプ)、コンブ団子(コンブシト)の計6品の作り方を指導した。
 いずれも釧路周辺でとれた食材を使用し、塩やしょうゆなどで味付けした。小林さんは「化学調味料を使わなくても、おいしく作れるアイヌ民族の料理の魅力を知ってもらいたい」と話した。
 参加者29人は4、5人ごとの6グループに分かれて調理し、2時間ほどで完成させた。アイヌ語で「イペアン ロー(食べましょう)」との掛け声の後、全員で試食した。
 参加した市内の主婦小棚木幸子さん(70)は「簡単な味付けでも、新鮮な地元の食材のうま味を引き出しているからおいしい。自宅に戻って自分でも作ってみたい」と笑顔で語った。
レシピ4品紹介
■シカ肉の汁物(ユクカムオハウ)
◇材料(6人分)
シカ肉(バラ肉)400グラム、大根5センチ、ニンジン1/2本、ゴボウ1本、フキ2本、コゴミ5本、シメジ1袋、ショウガ1個、長ネギ1本、水を適量
◇作り方
《1》一口大に切ったシカ肉を沸騰した湯で2~3分ゆで、水で2~3回洗って血抜きし、ざるに上げておく。
《2》《1》を水からあくを取りつつ弱火で煮る。
《3》大根、ニンジン、ゴボウを加えて柔らかくなるまで煮る。さらにフキ、コゴミ、シメジを加え、塩とショウガで味を調え、長ネギを放す。
■ジャガイモとイクラのあえ物(チポロラタシケプ)
◇材料(6人分)
ジャガイモ5個、塩イクラ20グラム
◇作り方
《1》ジャガイモの皮をむいてゆでる。
《2》《1》が煮上がったら煮汁を切り、すりこぎで荒くつぶす。
《3》《2》に塩イクラを入れてあえる。
《4》ジャガイモが熱いうちに器に盛り付ける。
※塩イクラの代わりに生の筋子を使う場合は、始めに筋子をばらして鍋に入れる。中火にかけ、半煮えにして生臭さを取り除いておく。ジャガイモとあえ、器に盛り付ける際に、塩で味を調える。
■コンブ団子(コンブシト)
◇材料(6人分)
コンブ1本、揚げ油適量、白玉粉1袋、しょうゆ適量、砂糖適量、豆腐半丁
◇作り方
《1》一口大の白玉をゆで、ゆで上がったら水につける。※白玉粉をこねる時に豆腐を入れると固くならず、もっちりとした団子になる。
《2》コンブの汚れを拭き取り、やや中火で、さっとこがさないよう油で素揚げする。すり鉢にコンブを入れ、ペーパーで油を取り、粉状になるまで擦る。
《3》《2》にしょうゆ、砂糖を合わせ、たれを作る。その中に《1》の白玉団子を入れてあえる。水を加え、好みの味に調整する。
■タコの肝あえ(タコラタシケプ)
◇材料(43人分)
タコ4匹、タコの肝2個、みそ大さじ4、しょうゆ大さじ1、一味唐辛子
◇作り方
《1》タコの頭の皮を取って縦半分に切り、千切りに。足も皮を取って薄いそぎ切りにする。
《2》タコの肝に付いている墨を半解凍の状態で、そぎ切りにして取る。皮も取り、一口大に切る。
《3》フライパンに肝、みそ、しょうゆを入れて弱火にかけ、ペースト状になるまで炒めあえる。
《4》《3》が熱いうちにタコを入れ、お好みで一味唐辛子を加える。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/389488
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