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極夜のなか隔離され、汚染された北シベリアの街で生きる人々|零下60度、マンモスも息絶えたロシア極北の地

2018-02-20 | 先住民族関連
ニューヨーク・タイムズ(米国)2018.2.18
Text by Andrew Higgins Photographs by Sergey Ponomarev

北シベリアにある都市ノリリスクでは、冬は約2ヵ月近く日が昇らない。気温は零下20〜60度にもなるうえ、大気は汚染されており、ほかの都市まで出る道路や列車もない。あらゆる意味で「極地」であるこの街で、人々はどのように暮らしているのだろうか。
ロシアの北極線から200マイル(約320km)ほど北に位置するノリリスクは、豊富な金属に恵まれた街である。
だがそこは、ロシアで最も寒く、汚染された産業都市であり、とりわけ金属で換算すれば、国内で最も裕福な街でもある。この地には、携帯電話に使われる希少金属「パラジウム」が大量に埋蔵されている。パラジウムは1oz(約28g)が1000ドル(約11万円)以上で取引される。
冬になると、終わりのない夜がノリリスクを包む。11月末から極夜に突入し、1月まで太陽を見ることがないのだ。
許可なしでは立ち入り禁止!
1930年代までは、この街には一握りの先住民がいただけだった。歴史が動いたのは、スターリン時代に遡る。1935〜56年、約65万もの囚人がこの僻地に送られて強制労働をさせられ、そのうち約25万人が寒さ、飢え、過労で命を落としたとされる。
いまでも、正確な数字は明らかになっていない。
ノリリスク収容所は1956年、フルシチョフによってスターリンの恐怖政治が終了させられたと同時に閉鎖された。
とはいえ、“支配の遺産”はいまだ残っている。すべての外国人旅行者は現在、ロシア連邦保安庁の許可なしでは街に立ち入り禁止なのだ。印刷所を経営する経営者アレクサンダー・ハリトーノフは語る。
「ここは特殊な街です。強制的に作られたんですから。生存者みたいなものですよ」
元囚人の遺骨が地上に…
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https://courrier.jp/news/archives/112515/
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