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自民の杉田氏参院選擁立 票が取れればいいのか=鵜塚健(専門記者)

2025-06-05 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2025/6/5 東京朝刊 有料記事 1924文字

 差別は「政治の肥やし」なのか。度々、差別的言動を繰り返してきた杉田水脈元衆院議員を、自民党が今夏の参院選比例代表に擁立するという。杉田氏擁立を巡っては、複数の市民団体が自民党本部に抗議文を提出するなど反発が収まらない。ヘイトスピーチに詳しい専門家は、杉田氏には「三重の責任」があると指摘する。自民党は擁立を再考すべきではないか。

投稿は人権侵犯 認定自体を否定

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 一連の言動に「三重の責任」を指摘するのは、明戸隆浩・大阪公立大准教授だ。まず問題とするのは「交流サイト(SNS)で影響力がある立場にありながら、差別的言動や差別を扇動する発言をしていること」。特に深刻と考えるのは差別扇動だ。杉田氏のX(ツイッター)のフォロワーは約43万人。直接的な差別表現でなくても、影響力ある人物が一言呼びかけると、多くの人を差別に駆り立てる効果があり、「犬笛」と呼ばれる。

 次に問題とするのは、政治家という公的な立場で、差別的言動を続けている点だ。「国会議員は差別を減らし、よりよい社会をつくるべき立場。公人として差別や差別扇動にかかわる責任は重い」。公的な人物による差別的発言は「私がやっても大丈夫」というお墨付きを広く与えてしまうからだ。

 3点目は、杉田氏が自身の差別的言動を否定している点だ。法務局が認定した人権侵犯について、杉田氏は3月、報道陣に「人権侵犯の認定は受けておりません」と反論。その理由を「(措置が)猶予されているから」と説明した。しかし、大阪法務局が出した通知書を確認すると、杉田氏の投稿について「調査の結果、人権侵犯があったと認められました」とし、「(杉田氏に)啓発を行い、諸般の事情を考慮し、(勧告、告発などの)措置を猶予することとしました」と記載。「猶予」は認定を覆すものではない。

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https://mainichi.jp/articles/20250605/ddm/012/070/110000c

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