毎日新聞 2025/5/10 地方版 有料記事 824文字
歴史小説「札幌誕生」が4月に刊行されたことを記念し、著者で直木賞作家の門井慶喜さん(53)と札幌市の秋元克広市長が同市内で対談した。幕末から昭和にかけての札幌の物語を紡いだ門井さんは「(札幌は)近代の歴史がとても濃く、深い」と印象を語った。
札幌誕生は、佐賀藩のエリートで初代開拓判官の島義勇、キリスト教伝道者の内村鑑三、アイヌの歌人のバチラー八重子、作家の有島武郎、石狩川の治水に尽くした岡崎文吉がそれぞれ主役となる5話で構成されている。対談は「近代都市・札幌の誕生と現在、そしてこれから」と題し、出版元の河出書房新社が主催し、約140人が参加した。
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