NHK 11月05日 21時00分
研究目的で保管しているアイヌの遺骨について、北海道大学は国が白老町に新たに整備した慰霊施設に移す作業を5日から始めました。
アイヌの遺骨は明治から昭和にかけて研究目的として道内各地の墓地などから掘り出され、北海道大学には全国の大学の中で最も多い940体以上が保管されています。
大学では国の方針に基づき、その多くを来年4月に白老町でオープンする「民族共生象徴空間」、愛称=ウポポイの慰霊施設に移すことにしていて、5日から作業を始めました。
札幌市北区の北海道大学のキャンパスでは午前中から作業が行われ、遺骨が納められた木箱が大型トラックでウポポイに移されると、作業員が施設の中に運び入れていました。
国は遺族などから返還の希望が寄せられたものを除いてウポポイに遺骨を集約して慰霊する方針を打ち出していて、実際に大学から施設に遺骨が移されたのは今回が初めてです。
遺骨の集約をめぐっては一部のアイヌの人たちが「白老町にゆかりのない遺骨まで集められるのはおかしい」と批判しているほか、遺骨の集約が終わっても長年、遺骨を保管し続けた大学側の責任を追及すべきだとの意見が研究者の中で上がっています。
北海道大学の笠原正典学長職務代理は5日夕方、記者会見を開き、今後、大学構内に慰霊碑をつくることを明らかにした上で「集約後も返還の取り組みは継続する。引き続き責任をもって対応する」と述べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191105/7000015040.html?fbclid=IwAR25FSHYXaGIwZXx2HnvRZ7iLeO1c4NHCl_wBqVd8L2BFsR6Lr4QYuDZMlk
研究目的で保管しているアイヌの遺骨について、北海道大学は国が白老町に新たに整備した慰霊施設に移す作業を5日から始めました。
アイヌの遺骨は明治から昭和にかけて研究目的として道内各地の墓地などから掘り出され、北海道大学には全国の大学の中で最も多い940体以上が保管されています。
大学では国の方針に基づき、その多くを来年4月に白老町でオープンする「民族共生象徴空間」、愛称=ウポポイの慰霊施設に移すことにしていて、5日から作業を始めました。
札幌市北区の北海道大学のキャンパスでは午前中から作業が行われ、遺骨が納められた木箱が大型トラックでウポポイに移されると、作業員が施設の中に運び入れていました。
国は遺族などから返還の希望が寄せられたものを除いてウポポイに遺骨を集約して慰霊する方針を打ち出していて、実際に大学から施設に遺骨が移されたのは今回が初めてです。
遺骨の集約をめぐっては一部のアイヌの人たちが「白老町にゆかりのない遺骨まで集められるのはおかしい」と批判しているほか、遺骨の集約が終わっても長年、遺骨を保管し続けた大学側の責任を追及すべきだとの意見が研究者の中で上がっています。
北海道大学の笠原正典学長職務代理は5日夕方、記者会見を開き、今後、大学構内に慰霊碑をつくることを明らかにした上で「集約後も返還の取り組みは継続する。引き続き責任をもって対応する」と述べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191105/7000015040.html?fbclid=IwAR25FSHYXaGIwZXx2HnvRZ7iLeO1c4NHCl_wBqVd8L2BFsR6Lr4QYuDZMlk