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南太平洋の楽園で何が?仏領ニューカレドニアで暴動発生 国際空港は閉鎖

2024-05-16 | 先住民族関連

ロイター5/15(水) 15:58

南太平洋のニューカレドニアの市街地で13日、暴徒が車を燃やし、治安部隊と衝突した。フランスが統治するこの島で、投票制度を変更する計画に対する抗議活動があり、一部が暴徒化した。

 当局は治安部隊を増援し、首都ヌメアに夜間外出禁止令を発出したほか、国際空港を閉鎖した。

仏議会下院は、ニューカレドニアの投票法を変更する新たな法案を審議している。この改正案は、ニューカレドニアに10年間居住しているフランス人居住者に地方選挙での投票を認めるもので、地元の指導者たちは、先住民族カナク族の発言力が弱まることを警戒している。

法改正に反対する市民 

「私たちの声が、尊厳が、カナク族であることの誇りが仏議会に届くことを願っている」

「国が我々の声に耳を傾け、我々がこれに同意していないこと、その法案やそこに書かれた文章に同意していないことを理解してくれることを願っている」

 ニューカレドニアの内相は、この2日間で数十人の警察官が負傷し、多くの人々が逮捕されたと述べた。

 ニュージーランドからの旅行客は次のように話した。「私たちが町に来ると、通りでは火の手が上がり、暴動が起きていた。まったく恐ろしい体験をした。交差点では150人くらいの人々が暴れていた。交差点は火が放たれ、黒い煙も上がっていた」

インド太平洋にまたがるフランスの5つの島しょ領土のひとつであるニューカレドニアは、世界第3位のニッケル生産地である。また、太平洋におけるフランスの影響力を強化したいマクロン大統領にとって重要な場所だ。

ニューカレドニアはフランス本土からは約2万キロ以上離れており、豪州からは東へ約1500キロの位置にある。人口27万人のうち、41%がメラネシア人で、24%が欧州系(主にフランス人)だ。

1998年のヌメア協定により、段階的な自治への道筋が示され、選挙権が先住民カナク族と1998年以前に移住してきた移民に限定されたことで、10年にわたる領土紛争に終止符が打たれた。その後、島の将来を決める3回の住民投票が行われた。いずれも独立は否決された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/86755ae8e25a791ec78549e3b3b9b3f504854968

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