NHK 11月01日 18時34分
十勝の浦幌町のアイヌ民族でつくる団体が、東京大学に対して研究目的で町内の墓から持ち出された遺骨の返還などを求める訴えを釧路地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは「浦幌アイヌ協会」で、1日、釧路地方裁判所に訴状を提出しました。
訴えによりますと、明治21年と昭和40年に東京大学の研究者が浦幌町の墓からアイヌ民族の遺骨あわせて6体を無断で掘り出し、大学が保管しているため、先祖を慰霊する行為が妨げられているとして遺骨の返還などを大学に求めています。
国は、全国の大学などで保管されているアイヌ民族の遺骨のうち掘り出された地域がわかる遺骨について、申請があれば返還する手続きを10月25日まで受け付けていましたが、浦幌アイヌ協会は申請を行っていませんでした。
提訴後に記者会見した浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は、「先祖には浦幌の土地にかえって安らかに眠ってほしいというのが私の願いだ。大学が遺骨を持って行ったのだから、私たちに直接返してほしい。返還に国などが介入するのは違和感を感じる」と話しました。
東京大学は「今回の件に関してコメントするのは差し控えさせていただきます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191101/7000014949.html?fbclid=IwAR3mmt1amEqrfKki9wvY4vsaVXJOPCga1KawrT4xunkCOcyPeuyJBw8ZAhE
十勝の浦幌町のアイヌ民族でつくる団体が、東京大学に対して研究目的で町内の墓から持ち出された遺骨の返還などを求める訴えを釧路地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは「浦幌アイヌ協会」で、1日、釧路地方裁判所に訴状を提出しました。
訴えによりますと、明治21年と昭和40年に東京大学の研究者が浦幌町の墓からアイヌ民族の遺骨あわせて6体を無断で掘り出し、大学が保管しているため、先祖を慰霊する行為が妨げられているとして遺骨の返還などを大学に求めています。
国は、全国の大学などで保管されているアイヌ民族の遺骨のうち掘り出された地域がわかる遺骨について、申請があれば返還する手続きを10月25日まで受け付けていましたが、浦幌アイヌ協会は申請を行っていませんでした。
提訴後に記者会見した浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は、「先祖には浦幌の土地にかえって安らかに眠ってほしいというのが私の願いだ。大学が遺骨を持って行ったのだから、私たちに直接返してほしい。返還に国などが介入するのは違和感を感じる」と話しました。
東京大学は「今回の件に関してコメントするのは差し控えさせていただきます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191101/7000014949.html?fbclid=IwAR3mmt1amEqrfKki9wvY4vsaVXJOPCga1KawrT4xunkCOcyPeuyJBw8ZAhE