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小笠原登別市長が年始会見「協働の心で実行」

2016-01-08 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2016年1月7日(木)朝刊】
 登別市の小笠原春一市長は6日、市役所で年始記者会見を行った。申(さる)年を「熟した議論が固まる」と捉え、今年の漢字に申の音読みと同じ「心」を選んだ。「真心込めて協働の心で実行する年」と力を込めた。「市民憲章」「アイヌ文化」「道徳心」の三つを重点に市民の啓発を図る方針を明らかにした。2016年度(平成28年度)に議論の枠組みと会議体を発足させ、今年5月ごろから市民を交え動き出したい考え。名称は市全体のソフト・ハード対策として「知的創造空間」とした。また、姉妹都市の登別、神奈川県海老名市、宮城県白石市3市で新たな観光周遊ルートを構築するため、協議を進めていることを伝えた。
 知的創造空間は、10年間のまちづくり指針「総合計画第3期基本計画」の施策。16年度から生まれ育ったまち、生活するまちを大切にする心を養う啓発活動に取り組む。市長は「最初は理念、心構えなどソフト展開から始める」と述べた。
 市民憲章普及に向け子どもから大人までが語句の理解と唱和に努め、郷土の愛着心を育む。また、市政施行半世紀と同じ年に開設する白老町のアイヌ文化復興のナショナルセンター「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」を見据え、登別にゆかりのあるアイヌ団体や人にもスポットを当てる。道徳心を養うため今年から2、3年の期間で教育分野や関係機関と手法を協議する。
 登別―海老名―白石3市姉妹都市の枠組みを活用した新たな観光ルートづくりを進める考えを示した。名称を「プラチナルート」とする案を語った。国の地方創生新型交付金の活用を視野に入れる。1月中旬から2月にかけ国に提案する。事業は17年度のスタートを目指す。
 市長は「3市にはインバウンド(訪日旅行)ニーズのトップ5、ショッピング(海老名)、日本情緒歴史探訪(白石)、癒やし(登別温泉)がある。仲の良い都市で人口減少を補完し合い、交流人口を増やし、経済の活性化につなげたい」と力を込めた。
 今夏の市長選に向け「今は白紙の状態。一日一日やれることを大切にしていきたい」とし、ターニングポイントという言葉を使い「3月議会(第1回定例会)に進退の話が出ると覚悟している」と述べた。
 北海道新幹線開業などを見据え、登別商工会議所など経済界と連携し懸案となっているJR登別駅周辺整備に向け「議論したい」と力を尽くす考えを述べた。
(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2016/01/07/20160107m_05.html
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