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ジオパーク全国大会、様似町で10月に開催 講演やアポイ岳登山など企画

2018-04-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/4/12配信

世界ジオパーク認定のアポイ岳(写真左上)や海岸奇岩が点在する様似町。10月にジオパーク全国大会が開かれる=様似町提供
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパーク(地質遺産)に認定されているアポイ岳がある様似町で、10月6日から8日までの3日間、「第9回日本ジオパーク全国大会・アポイ岳大会」(大会実行委員会主催)が開かれる。日本ジオパークに登録し、貴重な地質や地形をまちづくりに生かす国内43地域の関係者らが集まり、ジオパークの意義を発信する。期間中は講演や分科会、子供向け体験イベントなどさまざまなプログラムを用意。町外から約800人が来場する見込みで、同町は大会準備を進めている。
 ジオパークは、地球科学的に貴重な地形や地質を保全し、環境教育や観光などに生かして地域の持続的発展につなげるユネスコのプログラム。2018年2月時点で、35カ国の127地域にユネスコ認定の世界ジオパークがある。日本では、マントル上部を構成するかんらん岩が地上で観察できるなど貴重な環境を誇るアポイ岳や、火山活動で形成された美しい自然景観が広がる洞爺湖有珠山など、8地域で認定されている。
 全国大会はNPO法人日本ジオパークネットワーク(東京)などが共催。世界ジオパークを持つ地域を含め、日本ジオパークに加盟する国内各地の関係者が集まり、ジオパークを広く発信し、情報共有で活動の質を高める目的で毎年開かれている。様似町での開催は初めてで、道内では11年の洞爺湖有珠山大会(洞爺湖町など会場)に続いて2度目。昨年10月の第8回大会は「男鹿半島・大潟大会」と題して秋田県男鹿市で開かれた。
 アポイ岳大会で実行委は期間中、専門家の基調講演、保全や環境教育などをテーマにした分科会、パネルディスカッションといった内容を計画している。一般参加できる講演会、子供対象の体験ワークショップなど公開プログラムも用意。アポイ岳登山や幌満峡の散策、アイヌ文化や馬産地の歴史を学ぶツアーも企画する。
 大会には道内外から約800人が集まると予想されるため、実行委は様似町以外に日高管内や十勝管内のホテルなど最大約900人分の宿泊場所を確保。参加者数がさらに増えた場合、町内の民泊の活用も視野に入れている。同町商工観光課の原田卓見課長は「宿泊施設が少なく、アクセスも不便で苦労もあるが、大会を契機に様似や日高地方の魅力が広く伝われば」と期待している。
 同町は、15年9月に世界ジオパークに認定されたアポイ岳や地域の貴重な地形、地質を活用した教育、観光客誘致などの取り組みを進めている。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13583/
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