台湾トゥデイ2024/08/02
頼清徳総統は、先住民族文化が台湾の貴重な文化資産であるだけでなく、世界の文化資産でもあるとして、これまでの功績を称えた。(中華民国総統府ニュースサイトより)
頼清徳総統は、「台湾先住民族の日」に定められた1日、原住民族委員会(原民会、先住民族行政を担当)が主催する台湾先住民族政策サミットに出席した。以下は頼清徳総統のあいさつ要旨。
国際舞台において、台湾のために栄光を勝ち取ってくれた先住民族に、台湾を代表して感謝の意を表する。スポーツ、芸術、文化だけでなく、軍隊、警察、消防など様々な分野で、社会への貢献を果たしている。私は先住民族の友人だ。先住民族の名を正す過程において、常に皆さんの味方でいる。
国家希望工程(頼清徳総統が打ち出した新ビジョン)における先住民族と関連した主要プロジェクトは、先住民族言語の活性化、先住民族の健康増進、先住民族文化の重視、先住民族の人材育成、集落の持続可能な発展への支援の5項目。
言語がなければ種族は存在しない。すべての種族にとって言語は根源となることから、先住民族が母語にアイデンティティを持てるよう努める。先住民族の文化があるからこそ、台湾の文化は完全なものとなる。先住民族文化は、台湾の貴重な文化資産であるだけでなく、世界の文化資産でもある。
一方、原民会の曽智勇(Ljaucu.Zingrur)主任委員(大臣に相当)は、「今後も国家希望工程を推進し、平埔族(平地に暮らす台湾先住民族の総称)の名前を正す運動、先住民族の自治権確立、二重制度による教育システム構築などを今後4年間で完了させたい。また、外交、文化、スポーツなどで先住民族の人材を育成し、台湾先住民族の存在を世界にアピールできるようにしたい」と語った。
曽智勇主任委員はさらに、先住民族は誇りを持つべきだと強調した。開催中のパリオリンピックの台湾代表選手のうち、11人が先住民族出身で、台湾の名誉を勝ち取るために奮闘する台湾のプロ野球界でも、先住民族出身の選手が半分を占めている。