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バーチャル百年記念塔 いつまでも 札幌のIT企業、一般公開も

2019-01-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/15 05:00

 道が解体を決めた高さ100メートルの北海道百年記念塔(札幌市厚別区)が、仮想空間で“存続”することになった。札幌のIT企業ネイビーズ・クリエイションが、高精度のレーザースキャナーで記念塔の形状を測定し、3次元の画像データに加工・再現した。パソコンなどの画面でどの角度、位置からも眺められる。同社はいずれ一般公開したい考えだ。
 記念塔は北海道命名100年に当たる1968年に着工、70年に完成。老朽化で外壁の鋼材が剥がれ落ち、安全面に問題があるとして道が昨年12月に解体する方針を決めた。地元住民から存続を望む声もあるが、建設当時から和人の開拓史観がにじみ、先住のアイヌ民族への配慮に乏しいとの批判もあった。
 同社は記念塔の存廃議論が盛んだった昨年6月、道の許可を得て計測。トンネルなど土木施設の工事で使うレーザースキャナーで、ミリ単位の3次元の座標軸を調べて形状を再現し、写真を参考に着色した。半日で“バーチャル記念塔”を作り上げた。
 画面内に再現した記念塔を上空から眺めたり、ズームして鋼材の質感も確かめられる。3Dプリンターでミニチュア模型を作ることも可能という。このバーチャル記念塔の画像は公開方法を検討中という。
 ITソリューション事業部の田中武宏部長は「記念塔はいずれ壊されるが、構造を再鑑賞できる。図面がなくて修繕が困難な文化財や、災害復旧工事にも技術を活用したい」と話す。(小林史明)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/266769

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