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ゲゲゲ…遭遇したくなる!?南米の妖怪をウォッチ 図鑑を刊行、40種紹介

2019-11-11 | アイヌ民族関連
東京新聞 2019年11月10日

 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」などのように子どもに人気のキャラクター・妖怪。あまり知られていない海外の妖怪を紹介しようと、アルゼンチン出身でさいたま市在住のホセ・サナルディさん(51)=写真=が、地球の裏側、南米の妖怪をまとめた「南米妖怪図鑑」(ロクリン社)を出版した。遭遇した時の対処法(!)まで解説していて、読めば妖怪たちに会いに行きたくなるかも-。 (田口透)
 17歳の時に空手の世界大会で初来日したサナルディさん。日本にあこがれ、地元の大学を卒業後に留学し、現在はエンジニア幹部として働いている。
 仕事の傍ら文化人類学への興味から南米の魔法使い、シャーマン、先住民族などを調べ始め、日本でいう母国の「妖怪」の存在をまとめたいと思い立った。文献の研究のほか、現地にも足を運び、聞き取りなども繰り返した。
 図鑑の絵を担当したグラフィックデザイナーの弟セーサルさん(アルゼンチン在住)と何度も打ち合わせし、ビジュアル面にも力を入れた。「文字を持たない先住民族の伝承では『妖怪』の姿形が分からないものもあったが、聞き取り調査などからまとめていった」
 南米の妖怪は、先住民から伝わったもの、欧州の開拓者に影響されたもの、近代に生まれたものに分類されるという。
 「理解できないものへの不安、自然に対する恐れなどを『妖怪』という形に表したのではないか。現地では今でも本当に信じられている妖怪が多い。ポピュラーソングにも歌われるなど、怖いけれど良いヤツも多いんですよ」と笑う。
 掲載された40種の妖怪は性的なもの、ユーモラスなものなど多彩だ。「調べただけでも100種類以上、先住民族の伝承など調べればまだまだたくさんいる。中には映画『シェイプ・オブ・ウォーター』に登場した『ヤクルーナ』のようにポピュラーなものもいます」
 図鑑は全てサナルディさんが日本語で書いたが、今後、改めてスペイン語に翻訳してアルゼンチンでも出版したいという。図鑑の妖怪をフィギュアにしたいとの夢も。「私も弟も、水木しげるさんや歌川国芳が好きで日本に興味を持ったが、同じように妖怪を通じて南米を好きになってもらえたら」と話している。
 図鑑は128ページ、1600円(税別)。
<ホセ・サナルディ> アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。地元の工科大学電子工学科卒業。1996年に留学、埼玉大大学院博士課程修了。多国籍企業の精密機械のエンジニア幹部として技術研究開発に従事している。趣味はサックス演奏など。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201911/CK2019111002000152.html
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