伊勢新聞 2025-06-18
【松浦武四郎像の前で書を披露する下平さん(右)と山本館長=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】
【松阪】三重県松阪市下村町の書家、下平小波さん(73)は17日、同市小野江町の松浦武四郎記念館へ開拓使判官だった武四郎が宮中歌会始で詠んだ和歌の書を寄贈した。
下平さんは県展最優秀賞を獲得し、日展で入選。書道教室「小波書院」を主宰する。武四郎の漢詩や和歌を取り上げようと3年ほど前に同館を訪れ、山本命館長から紹介された歌会始の歌を作品にした。先月、同市殿町の「しろまちカフェ」で開いた作品展に出品したところ、市関係者の目に留まり、寄贈に至った。大きさは縦約60センチ、横約90センチ。
和歌は「へだてなき春の光に 北の海の波のはつ花 今や咲くらむ」。・・・・・