釧路新聞2024.02.29
古い物の価値や大切さを後世に―との思いで収集した貴重なコレクションを展示している資料館「釧路駅前なつかし館・蔵」(釧路市北大通14、中野吉次社長)を応援するボランティアグループが発足した。(石川直樹)
中野さんが手掛けている「なつかし館」は、釧路駅前や北大通、材木町など数カ所あり、どこも古い雑誌や写真、映画ポスター、生活雑貨から古道具、骨董(こっとう)品などがびっしりと並ぶ。 中でも「釧路駅前なつかし館」は、収集品の集大成として2020年1月にオープン。1階はアイヌ文化関連の資料を展示、2階は「昭和ロマン」として展示レイアウトが整備され、市民をはじめ多くの旅行客が見学に訪れている。
新型コロナウイルスの5類移行などを受け、同館は毎週日曜日の午後1時から同5時まで資料館の営業を再開。ボランティアグループは、80歳になろうとする高齢の中野さんが、ますます同館の運営に注力しようとする姿に、「中野さんを少しでも支えたい」との思いを共有する市民が結束しこのほど発足した。
グループ会員は現在10人。リーダーの川上裕子さんは「私たちの役目は、毎週日曜日に一人で資料館を運営する中野さんの手足となって応援すること」とし「私たちがしゃしゃり出ずあくまでも中野さんの意向や、やりたいことをサポートする役回り。もうすぐ春になり市民の活動も活発化する。みんなでその活動を支えていきたい」と語る。 中野さんは「皆さんの考えを聞いて心強く思う。アイデアも広がりそうでワクワクするね」とさらなる意欲を示している。
ボランティアグループの問い合わせは竹内さん090(8709)3451へ。
中野さん(右)とボランティアグループのメンバー