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砂沢クラさん:一代記再版 アイヌの暮らし日記風に

2012-10-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2012年10月29日 21時19分
 アイヌ民族の女性として生き抜いた砂沢クラ(1897〜1990年)が人生を自ら記した「ク スクップ オルシペ 私の一代の話」が、孫とひ孫の母娘の手で初版から29年ぶりに再版された。先住民族の誇りを胸に生きた一人の女性の思いが1冊の本に詰め込まれている。
 クラさんは北見に生まれ、旭川や芦別、苫小牧などで暮らした。アイヌ民族の信仰、風習、生活ぶりなど2冊のノートにこつこつと書きため、「アイヌはどこから来たのでもない。ポイヤコタン(小さい島の国)に住んでいたほんとうの日本人なのです」(前書き)との思いで、一代記を北海道新聞社から83年に出版した。アイヌの女性が家でよく行っていたゴザ編みの様子や男性たちが猟で捕ったクマの肝から作った薬、伝統漁具で釣ったサケの加工方法など、アイヌ民族の伝統的生活ぶりが日記風に詳しく記されている。
 その後、別の出版社に版権が移り、絶版となったが、クラさんと苫小牧で一緒に暮らしていた孫の砂沢代恵子さん(69)とひ孫の嘉代さん(45)が「何とか再版し、アイヌの本当の姿を多くの人に伝えたい」と、約3年前から作業に取りかかった。嘉代さんが絶版となった本から原稿を作り直し、アイヌ語と日本語表記などの体裁を整えた。クラさんの描いた挿絵や写真を収集し、再版にこぎつけた。
 代恵子さんは「『本が欲しい』との希望が多く、おばあさんの23回忌に再版できた。伝統的なアイヌの暮らしぶりを知る機会になれば」と喜んでいる。
 アイヌ民族文化伝承会「らぷらん」が発行。B6判365ページで、2100円(税込み)。問い合わせは製作元の一耕社(0144・75・6790)。
【千々部一好】
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20121029hog00m010002000c.html
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