北海道新聞05/23 05:00

今夏の全国公開に先駆けて行われた完成記念上映会
【白老】アイヌ民族の古布絵作家、宇梶静江さん(89)の人生をたどるドキュメンタリー映画「大地よ!~アイヌとして生きる~」の完成記念上映会が21日、町コミュニティセンターで開かれた。全国各地から約360人が訪れ、2時間にわたる映画を鑑賞した。
実行委の主催。今夏の全国公開に先駆けて行った。
宇梶さんは映画の中のインタビューで、差別体験や次代を担う若者へのメッセージなどを語った。「アイヌ民族の歴史や文化を語り継ぐことで、アイヌとして生きることに誇りを持てる世の中になってほしい」と訴えた。
上映後、会場から大きな拍手が湧き起こった。旧満州(現中国東北地方)出身の金大偉監督は「宇梶さんやアイヌ民族の思いを今後も世界に発信していきたい」とあいさつ。ナレーションを務めた長男で俳優の宇梶剛士さんは「映画には子どもの頃に母からもらった言葉がいくつもあり、懐かしさを感じた」と話した。
来場した町内の60代男性は「宇梶さんのメッセージはとても心に響いた。アイヌ民族への理解はまだ十分ではないのだと改めて考えさせられた」と語った。
この日は映画上映のほか、アイヌ民族のお笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」の漫才や白老アイヌ協会の会員によるアイヌ舞踊なども披露された。(小林彩乃)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/683961


今夏の全国公開に先駆けて行われた完成記念上映会
【白老】アイヌ民族の古布絵作家、宇梶静江さん(89)の人生をたどるドキュメンタリー映画「大地よ!~アイヌとして生きる~」の完成記念上映会が21日、町コミュニティセンターで開かれた。全国各地から約360人が訪れ、2時間にわたる映画を鑑賞した。
実行委の主催。今夏の全国公開に先駆けて行った。
宇梶さんは映画の中のインタビューで、差別体験や次代を担う若者へのメッセージなどを語った。「アイヌ民族の歴史や文化を語り継ぐことで、アイヌとして生きることに誇りを持てる世の中になってほしい」と訴えた。
上映後、会場から大きな拍手が湧き起こった。旧満州(現中国東北地方)出身の金大偉監督は「宇梶さんやアイヌ民族の思いを今後も世界に発信していきたい」とあいさつ。ナレーションを務めた長男で俳優の宇梶剛士さんは「映画には子どもの頃に母からもらった言葉がいくつもあり、懐かしさを感じた」と話した。
来場した町内の60代男性は「宇梶さんのメッセージはとても心に響いた。アイヌ民族への理解はまだ十分ではないのだと改めて考えさせられた」と語った。
この日は映画上映のほか、アイヌ民族のお笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」の漫才や白老アイヌ協会の会員によるアイヌ舞踊なども披露された。(小林彩乃)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/683961